アメリカのスーパーには、いろいろな食べ物に低脂肪バージョンと無脂肪バージョンがありました。
牛乳はもちろんのこと、ヨーグルト、アイスクリーム、ピーナツバター、ケーキ、その他たくさんのお菓子などなど。
1つの製品が3パターンずつ売っているのですが…
ただ、それらがとんでもなく甘い。
こんなに甘くて本当にダイエットになるのだろうか?とは思っていましたが、最近見つけた記事ではやっぱり砂糖を減らさないと肥満には勝てないようです。
タイム紙に載っていた記事
Sugar Is Toxic, Says New Study
That’s what scientists have concluded from a first-of-its-kind diet study involving overweight kids
time.com
2015年10月27日付けの、「砂糖は有毒」というセンセーショナルなタイトルの記事。
糖分を摂取することが「体重や摂取カロリー量に関係なく体に対して有害」と結論づけた論文に対する記事です。
実験内容は
8歳~18歳の黒人とヒスパニックの子供に
毎日何を食べているかのアンケートを取り、
9日間それと同じカロリーの食事をしてもらう。
ただ、その際に甘いものを食べていたならば、同じカロリーの甘くないものに変えます。
甘いヨーグルトを食べていたなら、同じカロリーのポテトチップに
甘い菓子パンを食べていたなら、同じカロリーのベーグルに
置き換えた食事です。
置き換えることで量が極端に減って痩せてしまうのを防ぐために、もし痩せてきたら甘くないものを追加で食べて、同じ体重をキープしてもらいます。
実験結果
血圧、乳酸、悪玉コレステロール、中性脂肪のすべてにおいて低下・改善
インスリン抵抗性の向上
成人病のほぼすべての原因が改善されています。
体重も同じなのに、体質が良くなっている。
食べている脂肪の量は変えていないのに!
炭水化物・デンプン質の量も減らしていないのに!
糖分を抜いた、というだけです。
目に見える体形ではわからない変化が、砂糖を抜くと起こるようです。
まとめ
健康目的で何かを食べるなら、脂肪のコクを甘味で埋めていてはちっとも目的は達成できないということがこの記事からわかります。
ただこのタイム紙の後半はこの論文に対する反論も載っていて、
・子供を対象にした実験だけで結論付けるのは早い
・そもそも現代人は全体的に食べ過ぎだから、砂糖だけを犯人扱いするのは早い
などの意見もあるようです。
特に「そもそも食べ過ぎ論」に多くの文字数が費やされているところに、アメリカらしさを感じます。
ただ、痩せたいと思うときにカロリー計算だけをして、甘いダイエットドリンクを飲むことに意味があるのか?それでメタボは改善されるのか?ということをもう一度考えるために、この記事は必要だと思います。
体が小さくなることだけが、メタボ体質改善の証拠ではない。
体重が変わらなくても、体質が改善されている例がある。
脂肪とカロリー押さえているはずなのに体質改善されない方、もう一度「砂糖の量」を見直してみませんか?
私が砂糖を1か月間控えてみたときの話↓
ひとまず便秘は良くなった!