【平成28年版】食塩摂取量の都道府県別・地域ブロック別ランキング|平成28年国民健康・栄養調査から

目次

一日の塩分摂取量、目標は男性7.5g/女性6.5g

減塩に対する興味がますます増している近頃ですが、1日の目標摂取量をご存知ですか?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」にて、新たにナトリウム(食塩相当量)の目標量は男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満に変わりました。

男女の別なく目標を設定している厚生労働省「健康日本21(第3次)」でも、目標量は7g(平均値)となっています。

2015年に設定した目標量は男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満だったのが、男女とも0.5gずつさらに目標値が下がっていますね。

WHOが2012年設定したガイドラインでは、食塩相当量として5 g/日未満を成人に対して強く推奨しているため、おそらくこれからも目標値はどんどん下がっていくものと思われます。

食塩8g

食塩8g

2015年基準ですが、食塩8g、量ってみたらこのぐらい。

食塩8g

食塩8g

さかのぼること23年、2000年に始まった健康日本21(第1次)ですが、その時の目標値は10gでした。(しかも当時の平均摂取量が13.5g)

それから12年、2012年(平成24年)時点での各都道府県別の摂取量ランキングをこちらの記事でまとめたのですが、その時は

男性で10g以下の県はなんと沖縄のみ

女性で9g以下の県も、西日本の7府県だけ

で、厚生労働省が設定した目標からはほど遠い数字でした。

食塩摂取量は、徐々に減少しています

しかし、日本人の食塩摂取量は少しずつですが減少しています!

男性:11.3g → 10.7g

女性:9.5g → 9.1g

平均値で見ても、この10年で1.4g減少しています。

それでも目標まではまだ男女とも2gぐらいあるけれど・・・・

また、前回の記事でも触れましたが、東日本(とくに東北)地方の塩分摂取量が西日本に比べてぐぐっと高かったのですが、平成28年調査の概要では

平成24年調査と平成28年調査を比較したところ、都道府県の格差は、男性の野菜摂取量及び男女の食塩摂取量で縮小。

平成28年「国民健康・栄養調査」の結果 平成29年9月21日 健康局健康課 栄養指導室栄養調査係 

との記述も。

以前として東北地方は高いことは高いのですが、全国との大きな開きは縮まりつつあるようです。頑張れ東北民~!

以下、平成28年(2016年)のデータに基づいて、今回は新たに平成28年調査のデータから抜粋してランキングを作成します。

あなたの県は何位ですか?

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平成28年:都道府県別1日あたり平均食塩摂取量(男性)

政府統計のe-statの国民健康・栄養調査平成28年国民健康・栄養調査2016年から、第55表の食塩類摂取量の平均値(20歳以上、性・都道府県別、年齢調整)の表を基に作成しました。

平均年齢は49才です。

なお、この年は熊本県のデータがありません。(震災のためかと)

20歳以上:男性:一日当たり摂取量(単位:g)

順位 都道府県名 摂取量
1位 宮城県 11.9
2位 福島県 11.9
3位 長野県 11.8
4位 福岡県 11.7
5位 秋田県 11.6
6位 石川県 11.5
7位 鹿児島県 11.3
8位 青森県 11.3
9位 新潟県 11.3
10位 広島県 11.2
11位 茨城県 11.2
12位 島根県 11.1
13位 千葉県 11.1
14位 山梨県 11.1
15位 東京都 11.0
16位 山形県 11.0
17位 富山県 11.0
18位 埼玉県 11.0
19位 群馬県 10.9
20位 京都府 10.7
21位 岩手県 10.7
22位 岐阜県 10.7
23位 宮崎県 10.7
24位 北海道 10.7
25位 山口県 10.7
26位 三重県 10.7
27位 愛媛県 10.7
28位 栃木県 10.6
29位 和歌山県 10.6
30位 愛知県 10.6
31位 佐賀県 10.6
32位 香川県 10.6
33位 奈良県 10.6
34位 長崎県 10.5
35位 福井県 10.5
36位 兵庫県 10.5
37位 神奈川県 10.4
38位 大分県 10.4
39位 鳥取県 10.3
40位 静岡県 10.3
41位 徳島県 10.2
42位 滋賀県 10.1
43位 岡山県 10.1
44位 大阪府 9.9
45位 高知県 9.8
46位 沖縄県 9.1
全国平均 10.8

平成28年:1日あたり平均食塩摂取量(女性)

政府統計のe-statの国民健康・栄養調査平成28年国民健康・栄養調査2016年から、第55表の食塩類摂取量の平均値(20歳以上、性・都道府県別、年齢調整)の表を基に作成しました。

平均年齢は56才です。

なお、この年は熊本県のデータがありません。(震災のためかと)

20歳以上:女性:一日当たり摂取量(単位:g)

女性は男性に比べて摂取量が少ないですが、これは女性が薄味好みというよりは、食べる量が少ないからではないかと予想しています。

順位 都道府県名 摂取量
1位 長野県 10.1
2位 福島県 9.9
3位 山形県 9.8
4位 青森県 9.7
5位 千葉県 9.7
6位 秋田県 9.6
7位 島根県 9.6
8位 福岡県 9.5
9位 宮崎県 9.4
10位 茨城県 9.4
11位 埼玉県 9.4
12位 新潟県 9.4
13位 宮城県 9.4
14位 山梨県 9.4
15位 鹿児島県 9.3
16位 愛知県 9.3
17位 群馬県 9.3
18位 岩手県 9.3
19位 神奈川県 9.2
20位 奈良県 9.2
21位 石川県 9.2
22位 愛媛県 9.1
23位 北海道 9.1
24位 兵庫県 9.1
25位 福井県 9.1
26位 東京都 9.1
27位 徳島県 9.1
28位 静岡県 9.0
29位 栃木県 9.0
30位 三重県 9.0
31位 岐阜県 9.0
32位 京都府 9.0
33位 広島県 9.0
34位 富山県 8.9
35位 鳥取県 8.9
36位 大分県 8.8
37位 和歌山県 8.8
38位 佐賀県 8.7
39位 長崎県 8.7
40位 滋賀県 8.7
41位 山口県 8.7
42位 香川県 8.6
43位 岡山県 8.4
44位 高知県 8.4
45位 大阪府 8.4
46位 沖縄県 8.0
全国平均 9.2

平成28年:地域ブロック別1日あたり平均食塩摂取量

政府統計のe-statの国民健康・栄養調査平成28年国民健康・栄養調査2016年から、第3表の食塩類摂取量の平均値の表を基に作成しました。

関東Ⅰは埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県

関東Ⅱは 茨城県,栃木県,群馬県,山梨県,長野県

近畿Ⅰは京都府,大阪府,兵庫県

近畿Ⅱは奈良県,和歌山県,滋賀県

を指します。

なお、この年は熊本県のデータがありません。(震災のためかと)

順位 地域名 全体 男性 女性
1位 東北 10.5 11.5 9.7
2位 関東Ⅱ 10.3 11.2 9.5
3位 北陸 10.1 11.1 9.3
4位 北九州 10.1 11.2 9.2
5位 関東Ⅰ 10 10.8 9.3
6位 北海道 9.8 10.7 9.1
7位 東海 9.8 10.5 9.2
8位 中国 9.8 10.8 8.9
9位 近畿Ⅱ 9.6 10.4 9
10位 四国 9.6 10.4 8.9
11位 南九州 9.6 10.4 9
12位 近畿Ⅰ 9.4 10.3 8.7

東北・北関東が塩分多いんですね。

ダシの文化なイメージの強い大阪・京都の含まれる近畿Ⅰエリアが最も塩分摂取量の少ない県。

やっぱり減塩にはダシです!

塩分摂りすぎ、家庭の食事が原因!

私の住む福島県は、男女ともに2位。なんだか順位、上がってないか?!

福島県では、2017年7月に食行動に関する調査の結果が発表されましたが、その分析結果がとても興味深かったです。

福島県民の塩分摂取量については、

1)家庭での食事が原因

2)男性よりも女性が改善されていない 

のだそう。(詳しくは2017年7月14日の福島民友の記事を参照)

これまで塩分摂りすぎの理由は外食や買って食べる食事が定説だとおもっていたのに、まさかおうちごはんが原因とは!

減塩は生活習慣病の予防などのメリットは充分知られていますが、過剰な食欲を抑えたり、内臓への負担を減らすことでお肌が生き生きしてきたりと美容的な効果も望めます。

おうちの味付けやドレッシングの使い方、ちょっと見直してみませんか?

ゆる~く続ける減塩の掟

簡単な減塩のポイントはいくつかあって

1)染み込ますよりかける→煮物より焼き物、焼きものより茹でもの 

塩分が食品の表面に近いと、塩味を早く感じられます。

特に噛まない人!食べるのが早い人に効果的です。

少ない咀嚼で味がするくらい煮物に味を付けちゃってる…に心あたりがある場合は要注意かも。

いったん舌をリセットさせる期間を設けるといいんですが、その時はぜひ茹で肉・温野菜で慣らしてください。
味を薄めた煮物は途中で心が折れやすい~

2)かけるものの食塩量を減らす

醤油よりポン酢

ポン酢よりドレッシング

ドレッシングに野菜などを混ぜてさらに薄めたもの

というふうに、かけるものをより素材に近くしていくことで、自然な味に舌が慣れていきます。

我が家の場合は

照り焼き→ハーブ焼き→サラダチキン+ワサビ醤油→サラダチキン+生姜ポン酢→野菜のソース

…という段階を踏みながら少しずつ慣れてもらいました。

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ディップとかがもっと身近になるといいな。

パーティーメニューとしてだけではなくて、日常でお肉やお魚・温野菜と一緒に食べられるようになるといいんじゃないかなー。

3)塩分を排出させる野菜を一緒に食べる 

塩分排出といえばカリウム!

カリウムがたくさん入った野菜を食べて出すのも大事。

詳しくは検索して調べてもらうといいのですが、ざっくり覚えるなら

夏野菜

緑の濃い葉物(ほうれんそう、小松菜、ニラ、大葉など)

と覚えると簡単です。

4)薬味やダシを効かす 

塩分がなぜなかなか減らせないかと言えば、それはやっぱりお口に気持ちいい刺激だから。

なので、その刺激を別の刺激に置き換えてごまかしていけばいい。

薬味のピリリとした刺激

出汁の旨み

上手に使うと、ほんとに塩分減らせます!

糖尿病用の食事本を読むとけっこうおススメされている方法です。

最近頂いて、ほんとにおいしかった出汁パック!しかも減塩バージョンもあります。

袋破って、中身をそのまま使ってもいいという使い道の幅広さも好き。

TBSラジオ「たまむすび」で博多大吉先生・笹川アナウンサーも激おススメしてましたよ。

薬味やスパイスは美容・健康にいい成分もたっぷり。

単に塩の置き換えだけではなくて、取り入れることが習慣化するとより美がこちら側に寄ってきます。

ダシを効かせて減塩しましょう!

食塩8g

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この記事を書いた人

野菜ソムリエ/アロマテラピーインストラクターの主婦。「リラックスした状態こそ一番いい自分が出せる」「いい香りに浸りながら不安にはなれない」「穏やかな心はシンプルな食生活から」の思いで、簡単・手軽に楽しく暮らせる方法を発信しています。詳しいプロフィール

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