養蜂場から教わったはちみつ選びのポイント3つ|完熟、非加熱(生)、朝採り

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黄肌のはちみつ
黄肌のはちみつ
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はちみつの選び方を教わりました

福島県の農業総合センター祭に行ったときに黄肌の花のはちみつを買いました。

センターの方がおすすめしていたはちみつ屋さんの試食をいろいろしてみまして、なんか普段食べている「いわゆる普通のはちみつ」とは違う味だったのがおもしろかったから。(味の感想はこの記事の最後の方に書きました)

その後調べてみるとはちみつは

・砂糖と同じ甘さを得るには3分の1の使用でよい

・冷たいものに溶けやすく、冷たくても甘味を感じやすい

・体内に入れた時にこれ以上分解する必要がない糖類のため、脂肪になる前にすぐにエネルギーに変わってくれる農林水産省 はちみつのフシギ

・150種類以上もの栄養成分が含まれている

など、改めてはちみつを生活に取り入れようと思える利点が多かった!

さっそく同じ養蜂場さんから他のはちみつも購入したのですが、その際たいへん親切な近藤さんがど素人(私)でもおいしくて栄養たっぷりなはちみつが買える、3つの大事なポイントを教えてくれました

キーワードは、

完熟
非加熱(生)
朝採り

の3つ。
なにやら野菜と似ていると思いませんか?
そして、見た目からはわかりにくいところも野菜と似ていました。

自分が忘れないための復習がてら、以下近藤養蜂場さんから教わったことを簡単にまとめてみたいと思います。

はちみつにも「完熟」がありました

まず「完熟」を選ぶこと。ちなみに私は、はちみつに「完熟」があることを知りませんでした。

ミツバチが集めてきたばかりのはちみつは、まだ水っぽく、いわば甘いジュースのような状態なのだそうですが、それをミツバチが巣に集め、羽根で風を送って水分を飛ばし、蜜ろうで蓋をして水分をさらに抜けるのを待つのが完熟までの工程です。

水が抜けて濃くなるのをじっくり待ってから絞ったのが「完熟はちみつ」。

通常の大規模に生産している養蜂場だと3日程度で集めるところもあるそうなのですが、お話を伺った近藤養蜂場さんでは1週間程度待つとのことでした。

2倍待ってから採取するということは生産性はあまりよくないのかもしれませんが、そのぶん味・風味などの品質には自信があるそうです。

完熟までじっくり待っておいしさや栄養を高めることは、トマトのことを思い出すエピソード。

完熟トマトと普通のトマトの違い|ミニトマトを使ったパスタ

水分が多いと、その欠点を補うためにこのあと述べる加熱処理や、安いものだと水あめを加えることになります。
はちみつの抗菌作用などを期待するなら、この完熟は絶対に外せないところかと思います。

完熟のメリット・デメリット

完熟させたはちみつのいいところはおいしさ・栄養はもちろん「何年もおける」ことです。

水分が多いと、そこから発酵(腐敗)が始まります。ジャムなんかもそうですね。

ただし、完熟かそうでないかは表示されておらず、見た目で分かるものでもありません。

農林水産省 はちみつのフシギ

「純粋はちみつ」という表記をみかけますが、それは必ずしも完熟を意味するものではないのがネック。

大事なポイントなのになぜ!!

加熱していないものを選ぶ

はちみつを加熱すると、味や風味が落ちるだけでなく…

はちみつは加熱すると栄養分などが壊され、はちみつ本来のパワーは失なわれます。

農林水産省 はちみつのフシギ

外国産はちみつは原材料として輸入するときには加熱してから輸入されるので、国産であることも大事だなと思いました。(製品になってから輸入されるものは別だと思うけど、輸送中どうだったかまで考えたらもうわからない。輸入者を信じる以外ない

見た目には色が濃くなるという特徴もあるそうですが、これは花の種類ごとに比べないとわからないことだし、素人にはなかなか見分けがつかなそうです。

ただ近藤さんはこの加熱をしないことに対して非常に時間を割いて説明してくださっていたことからも、おいしさの点でこの加熱・非加熱が重要なことであることがわかりました。

はちみつは寒くなると固まります。
もし固まり始めたときは溶かせば元に戻るのですが、その際は50度~60度以内の湯煎で溶かすようにするのが大切だそうです。
レンチン厳禁!

固まりやすいはちみつはブドウ糖・果糖が多いはちみつ。

さくら、のばらなどは非常に固まりやすいですが、アカシヤは比較的固まりにくいそうです。
とちみつはその間。

とろとろが好きならアカシヤを選ぶのがおすすめ。

しかしこの加熱・非加熱についても、表示はあったりなかったり。「生はちみつ」とラベルにあるものだけとは限らないし、「純粋はちみつ」も加熱・非加熱は関係ないそうです。

朝採りはちみつを選ぶ

完熟させることで水分を飛ばしてあるのが大事だと伺いましたが、その延長で、朝採りが大事。

朝みつばちが飛び立って、新しい水分が多いはちみつを足す前に、濃い状態のものを採る。

朝採りじゃないと、水分を抜くために加熱する必要性が出てきます。

大量生産のはちみつはいつでも収穫できる方法をもちろん選ぶので、朝採りはやっぱり価格が上がります。

これももちろん表示からわかるかどうかは望めず、です。

養蜂場さんから買おう

以上、3つの大事なポイントを教わったのですが、素人がこの3つの条件をクリアしたはちみつを手に入れる方法は、ネットであらかじめそれらを説明している養蜂場さんから購入するか、

自分で養蜂場さんにこの3つを尋ねてから買う

のが一番いいのではと思いました。

統一した表示基準もないし、種類が多いから比較できるぐらいの目利きになるのは時間がかかりそうです。

なので、もうここはプロに尋ねる。

幸いネット社会、いろんな養蜂場さんが通販をしているし、産直で売っているはちみつには連絡先が記載されています。

野菜もそうですが、信頼できるマイ農家さんを持つと、なにより自分の脳みそをやすやすと超えたおススメをしてくださる、これがありがたい!

今回、近藤養蜂場さんにお話を伺った際も、ほんとにいろんなことを教えてもらえました。
近藤さんにとっては一つ一つが当たり前なのでしょうが、それが私には新しい。

いろいろ聞いて買うの楽しいし、その方がおいしさも栄養もいいものに出会えます。

ちなみに近藤さんに無粋を承知でお薦めを伺ったところ、イチオシはサクラ

他にもアカシアは比較的全国的にどこでも買えるので、東北ならではなら栃の花を(会津、山形が盛ん)、また黄肌も山奥でしか咲かないので珍しさがあるかもとのことでした。

マルシェ等ではちみつ屋さんを見つけたら、ぜひ聞いてみて、私と同じ感動を味わってみませんか?

今回お話を伺ったのはこちらの養蜂場さんでした。
役に立つお話をありがとうございました。

近藤養蜂場
〒965-0806
福島県会津若松市宝町3-12
電話/FAX 0242-28-1193

黄肌のはちみつ

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この記事を書いた人

野菜ソムリエ/アロマテラピーインストラクターの主婦。「リラックスした状態こそ一番いい自分が出せる」「いい香りに浸りながら不安にはなれない」「穏やかな心はシンプルな食生活から」の思いで、簡単・手軽に楽しく暮らせる方法を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

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