湯せんなし・レンジで作る最も簡単な蜜ろうクリームの作り方
練り香水というと難しそうですが、実は香りが強めの蜜ろうクリームです。
香りが強いリップクリームをイメージして頂けたら正解。
オイルに香りを乗せて、固めて、持ち歩けるようにします。
この記事では、少量だけ作りたい方向けに、使う道具も最小限で済む蜜ろうクリームの使い方を説明しています。
湯せんをせず、電子レンジで作るので5分程度で完成。持ち歩き用・お試し用に最適です。
蜜ろうクリームについて、効果・材料の選び方・混ぜるアロマなど個別の材料についての作用などもっと詳しく書いた記事はこちらです。
少々長いですが、蜜ろうクリームのすべてについて書きました。
練り香水の電子レンジでの作り方
電子レンジで作れる簡単な作り方をご紹介。
旅行用クリームケース(だいたい10mlサイズ)に入る程度の、持ち歩ける小さい練香水です。
【材 料】
蜜蝋 1g
キャリアオイル 5ml
精油 2滴
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蜜ろうとキャリアオイルを混ぜて電子レンジで30秒~1分あたため。
溶け切らないときは、様子を見ながら10秒ずつ時間を足す。 -
溶け切ってから精油を入れて混ぜる。
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そのまま冷えるまで放置して、固まったら出来上がり。
キャリアオイルには、ホホバオイル・アーモンドオイル・アルガンオイルなどが人気です。
もう少したくさんの量を作るときには、電子レンジだと加熱ムラなどが起こり得るので、湯煎するほうが品質劣化を防げます。
電子レンジで加熱する際には、くれぐれもオイルの加熱しすぎには注意してください。
10秒ぐらいずつセットしたり、隣でじっと見張ったりして、この1分程度はじっと集中しましょう。(ここだけだから頑張って!)
精油を選ぶときの注意点
肌に付けるのならば、柑橘系の精油は避けましょう!
かんきつ系の精油(特にベルガモット)には光毒性と言って、紫外線に当たるとシミなどの原因になることがあります。
容器を選ぶときの注意点
缶の容器はレンジにかけられません!瓶や耐熱プラスチック容器を使いましょう。
100均でクリームケースを購入する際は、セリアにレンジOKのケースがあるのですが、持ち運びをすると、クリームが柔らかくなった時に漏れることがあります。
自宅に置きっぱなしで鞄の中に入れない使い方の際には問題ありませんが、手作り化粧品専門店や、生活の木などアロマクラフトのお店で売っている容器を使用するのが安全です。
蜜ろうクリームを使うメリット
蜜ろうクリームはすごくシンプルな構成で、
蜜ろう+キャリアオイル+精油
を溶かして固めて出来たクリームです。
とても簡単なつくりなのですが、リップクリームやヘアバームも、実は同じ構成で作られており、キャリアオイルの多さ=クリームの柔らかさの違いなだけ。
クリーム本来の目的である水分を飛ばさないように肌に油膜を張ることをシンプルに達成してくれますので、いまバーム系のケアにはまってる人はこれ1つでバッグの中身がかなりシンプルになります!
その辺のことはこちらの記事をどうぞ↓
精油をブレンドしたオイルそのものを持ち歩くよりも漏れないし使いやすいので、オフィスやベッドの中、外出先でアロマテラピーを楽しみたい場合にも適しています。
自分の「なりたい」を込めやすい
また使っている材料の数が少ないので、自分が求める作用を込めやすい。
選ぶキャリアオイルや精油の作用を材料が少ないからこそ厳選して選ぶから、自分の目的に沿ったクリームが完成します。
「こうなりたいな」と願いながら作ったクリームを使うことって、脳にはてもいいことです。
お守りも、なんのお守りなのかわかって持たなきゃご利益も半分。
例えば私は家にあったマカデミアナッツオイルとゼラニウムが主体で、サイプレスとグレープフルーツの2種類を使って2つ作りました。
マカデミアナッツオイルもゼラニウムも、アンチエイジングが得意です。これが今回のクリームの科学的作用のメインコンセプト。
そこにサイプレスで転機の意味合いを込めたものと、
グレープフルーツで自己受容感を高めつつ食欲コントロール作用を期待したもの
の2つ作成。
最近、また甘いもの食べ始まっちゃって…早くそれが納まりますようにと。
今回の私のように香りに自分の気持ちを込めているような場合は、使うたびごとに香りが願いのリマインダとなります。
材料の蜜ろうのこと
「蜜ろう」とは蜂が巣作りするときに分泌するロウで、肌をやわらかくする作用のほか、保湿・殺菌・消毒の作用を持っているので化粧品材料として売られています。
↑よくハワイのお土産でみつろうリップクリームもらいませんか?
このリップは蜜ろうをベースに作られています。
上の写真は、生活の木で販売している精製蜜ろう。
常温だとかたーい粒々なので、一度溶かして液体の植物オイルと混ぜて、ほどよいやわらかさに仕上げるのです。
未精製だと、花粉の色がそのままに黄色。
天然成分(プロポリスとか)がたくさん残っている方がお好みの方は未精製を、花粉症の方やアレルギーのある方、お子様、無臭を希望する方は精製を使うのがいいかなと思います。
私は生活の木で購入しましたが、5gという大変使いやすいサイズが売っていました。
蜜ろうには消費期限がとくにないので大袋で買っても問題ありませんが、リップやバームを初めてちょこっと作ってみたい方にはこのぐらいの量で一度お試しが親切。
たいていのレシピはg表記で書かれていますが、はかりがお家にない方向けに、試しに量ってみました。
蜜ろうクリーム、旅行用のクリームケースサイズをつくるのに1~2gもあれば十分なので、ちょこっとサイズの1gの量が知りたくて。
生活の木の蜜ろうに限っての話なのですが、作るときの参考にしてください。
出来上がった蜜ろうクリーム/練り香水の使い方
私はもっぱら、
リップクリーム
指先の甘皮が乾いたときにネイルオイル代わり
髪の毛先
が主な使い方です。
ほんとにちょこっと使い。
特に髪の毛先に付けると、香りがほわわんと漂っていい気分。
今回かんきつ系精油のグレープフルーツとゼラニウムのブレンドも作ったので、そっちはもっぱら毛先用です。
自分の顔周りに近いところだけちょびっとつけて、動くたびにほわわわんと香っております。
何度か作って慣れてきたら、好みの硬さを探しましょう。
私が使っている練り香水の例
ちょっと前に、転機の人が好むアロマブレンドのことを書きました。
ゼラニウムとサイプレスの組み合わせで、2015年以来、最も気に入って、事あるごとに使っている香りです。
ゼラニウムもサイプレスも、どちらもホルモンバランス調整の作用がある精油で、生理で気分が落ち込みやすい方などにもとってもおすすめのブレンドです。
蜜ろうクリームについて、効果・材料の選び方・混ぜるアロマについてもっと詳しく書いた記事はこちらです。