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海外のアロマレシピ、なぜ精油の濃度が高いのか問題(考え中)

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海外のアロマテラピーレシピ、精油の濃度が高め

日本と海外のアロマレシピを比べると、海外サイトに書かれているものは精油の濃度がわりかし高めに設定されているのをご存知でしたか?

日本でアロマテラピーを利用したボディオイルや化粧水、アロマスプレーなど精油が体に触れる使い方をするときには、たいてい精油の濃度が1%以下になるような作り方が推奨されています。

しかし海外のアロマテラピーサイトや本を見ていると2%~3%の濃度でレシピが作られていることが多い。

米アマゾンでは、サステナブル・リビング、アロマテラピー、ハーバルレメディーの3つのジャンルで1位。レビュー1400オーバーでもはや古典と呼べるようなヴァレリー・アン・ワーウッドのレシピでもそう。
The Complete Book of Essential Oils and Aromatherapy

常々なんで日米で差があるの?と思っていたのですが、「湿度の高さと匂いの感じやすさは関係がある」という、ヒントになるようなことを今日耳にしました。

 

嗅覚は湿度に敏感

嗅覚は湿度が高い時の方が敏感になり、また空気中にも拡散しやすいというお話を聞きました。

温度・湿度と匂いの感じやすさを調べる実験結果↓
森林系の精油に多く含まれている、αピネンが実験内容に入っていたのでメモ。

全体的な嗅覚閾値 のばらつきを考慮しても、温湿度が高くなるほど嗅覚閾値 が高い傾向が全体的に得られていることがわかる

温湿度条件がにおいの閾値及び主観評価に及ぼす影響

だから海外に比べて湿度が高い日本では精油の香りが感じやすい、という説です。

アメリカ、ヨーロッパなどの大陸では日本より湿度が低いため香りが立ちにくく、また嗅覚としても感じにくく、そこで心地よく感じられる濃度で香水をつける習慣がついているから、レシピの濃度も高くなる…といったお話。

自分で香りを確かめながら作るアロマテラピーのボディケアグッズの場合は、たしかにそれは当てはまりそうだな、と思いました。

本当に香り方が違うのかどうか、実際に海外と日本の両方でアロマテラピーを行っていた人の意見が聞いてみたい!

しかし細かいことを言うと、嗅覚と湿度との関係について書かれた研究をいくつか読んでみたら、匂い物質の中でも湿度に左右されるものとされないもの、高くなることで感じにくくなるものなど性質はいろいろ。

なので、すべての芳香物質が湿度の影響を受けるわけではないけれど「おおむね湿度の影響を受ける」ようです。

 

ではなぜ日本では1%に?

日本では、と書きましたが、これは日本アロマ環境協会(AEAJ)が推奨している濃度です。

AEAJのサイトでは、1%以下という希釈濃度で、実際に皮膚刺激が起きないかどうかを確認した研究データを掲載していました。

ちなみにいずれも顕微鏡観察の結果で、陽性であっても肉眼での変化や自覚症状としての肌状態の悪化はナシです。

精油 1% 3% 5%
ラベンダー精油 - - -
ローズオットー精油 - - -
スイートマージョラム精油 - - -
ローズマリー精油 - - -
オレンジ・スイート精油 - -
サンダルウッド精油 - -
ユーカリ精油 - -
ペパーミント精油 - -
ティートリー精油 -
ゼラニウム精油 -
  • 陽性…+
  • 準陽性…△
  • 準陰性…-

(上の表は【No.15】精油10種のヒトの皮膚に対する安全性で実験方法と共に掲載されています)

1%以下の濃度だと、まず皮膚刺激が起こりにくい濃度であることが上の表からわかります。

つまり、日本で推奨している濃度は事故の起こりにくさを考えた上で設定しているのかな、と。

特にAEAJはインストラクター・セラピストなど、ほかの人に使い方を説明したり、実際に施術する人を認定する機関でもあることから、単に「安全性は自己責任」では済まないため、このリスクの低い1%濃度での使用を勧めているのだと思います。

実際、上記の表で陰性・準陰性と判定されたものであっても、市販すれば4.2%の割合でクレームが発生するそうです(「精油10種の皮膚刺激と濃度に関する研究.野田信三、熊谷千津、島上和則、手塚千史、村上志緒、山本芳邦.アロマテラピー学雑誌 Vol.15, No.1, 115-121, 2015」より)。

クレームの原因には保存方法とかほかの要因もありそうですけど、思った以上にクレームがあるんだなと思いました。

日本では精油は雑貨扱い

日本では精油は雑貨扱い。薬どころか、化粧品ですらありません。

だからほんとに出回っているものの品質はピンキリです。
数百円のモノから数千円のものまで様々で、それはAEAJの表示基準を満たしているものですらそうです。

掃除洗濯・芳香浴に使うだけならいいかな、と思えるものと
肌につけるクラスのものの差は大きいと思いますが、

そういった違いをナビゲートする表示基準や検査や認定方法などが「雑貨」ゆえにない。
そんな中で事故を防ぎ安全に使えるようにするための基準が1%濃度なのかな、と感じています。

 

現時点での日米濃度差問題への私の態度

とにかく安全性最重要視なら1%。

他人に使い方を伝える時も1%。

自分が使うときでも、それで十分心地よく使えているならそのまま1%で行けば安全。

好奇心が勝ったり、高めの濃度を試したいときは十分パッチテストをしてから行う。(普段も必要ですが)

1%が濃いのか薄いのかは、自分の嗅覚と体の反応とよーーーく話し合って決める過程がいるな、と今回思いました。

精油が濃ければいいってものでもないのがアロマテラピー。

その紆余曲折ある過程が、個人でアロマテラピーを取り入れる楽しさでもありつつ、日々向き合っております。

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