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ローズマリー精油は記憶力にいい?論文を探してみた

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ローズマリー

ローズマリー

記憶力といえばローズマリー

先日テストがありまして、そのために久しぶりにゴリゴリと暗記していました。
詰め込んだものが、耳から漏れ出るかと思うぐらい。

その時使っていた精油はローズマリーとレモン。

ティッシュに垂らして、自分の近くに置きながら勉強していました。
一か所にじっとしていそうなとき(寝る時、車の中など)は、このほうがディフューザーよりも早く確実に香りが自分に届くため、ティッシュやコットンを使っています。

Point

ローズマリー2滴:レモン1滴

ローズマリーが記憶力を刺激し、レモンが集中力を高める

これは単に精油の作用だけではなくて、脳の香りを感じる部分と記憶を司る部分は隣り合っているため、嗅覚を刺激すると記憶力が定着しやすいとも言われています。

受験シーズンに流行るとも、アロマ系のテスト会場がこの香りになるとも聞きました。
頼れるものは頼りたいですよね!

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認知症予防で有名なブレンド

ローズマリー+レモンは、実は認知症予防アロマとしてテレビに紹介されて、一躍有名になった組み合わせです。

アロマオイルと認知症(アルツハイマー)療法。たけしのみんなの家庭の医学で放送! - NAVER まとめ

ABC朝日放送「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」で放送された、アロマオイルを使った認知症療法についてまとめました。

matome.naver.jp

昼用・夜用の2つの組み合わせを紹介しているのですが、ローズマリー+レモンの組み合わせは昼用。
これ以降、いろんな精油ブランドもこの二つのブレンドをセットで販売するようになりました。

かわいいボトルのリネンウォーターでおなじみのデュランスでも出してるし、

生活の木はストレートなネーミング!
これは親にもプレゼントしやすい。

この番組のもととなった論文はこちら「アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性」(pdf)。
鳥取大学の研究です。

なんでローズマリー+レモンの組み合わせにしたのか?と思って論文を読み進めていくと、この本にあった記述をもとに選んだようです。

2003年発行の結構古い本。
現在は販売されておらず、アマゾンで中古でのみ入手可能でした。

論文が2005年のものですので、そのころ入手できるアロマテラピーの本を選んだのかな、と思います。
精油選びの根拠が市販の本の記述からだった、というのは意外に感じました。

市販の本では今でもローズマリーと記憶は深く結びついて記述されていますが、これは科学的根拠もさながら、歴史的にそう使われてきたことも大きな理由かと。

シェイクスピアのセリフに出てきたり、花言葉が「記憶」だったりするのを見ると、芳香成分の分析が進む以前から記憶と結びつけて語られています。

 

ローズマリーに関する論文を探してみた

実際のところどうなのかしら、と思ってPubMedという、世界の医学系雑誌に掲載された記事や論文を探せるサイトを使って探しました。

2003年発表のイギリス・ノーザンブリア大の研究論文。ラベンダーとローズマリーが認識力・記憶力に影響を与えるかどうかについて(英語での抄録)

140人の健康な大人を対象に行われた実験で、上のリンクからローズマリーの部分だけ引用するとこんなかんじ↓

rosemary produced a significant enhancement of performance for overall quality of memory and secondary memory factors, but also produced an impairment of speed of memory compared to controls.

「ローズマリーは全体的な記憶力の質向上・二次記憶要素の向上に大きな効果を果たし、またコントロールグループと比べて、記憶が減退する速度を遅くする効果があった。」
(武田によるざっくり訳)

※二次記憶=長期記憶。
※コントロール・グループ=実験の効果を正しく知るために、香りを試さなかったグループ

そしてそれから10年ちかく。同じ大学の2012年の発表が。
ずっと研究し続けていたのね!

ローズマリーが未来記憶に有効と発表された記事(大学の公式ページによる発表)

66人が参加して、ローズマリーが香っている部屋となんの香りもしない部屋にランダムに分けられます。
部屋の広さは書いていませんが、使った精油はローズマリー4滴。参加者が部屋に入る5分前にファンで香りを広げておきます。

実験内容で試されたのは「未来記憶」と呼ばれるもの。

例えば誰かの誕生日を思い出してバースデーカードを投函するとか、お薬を飲む時間や回数を覚えておいてキチンと服用する、などの「先の時間にやることを覚えておいて完遂する」ことです。

実験ではいくつかのものを最初に隠すような作業をして、実験の最後にある特定のものを見つけ出して担当者に渡す、というテストをしていました。

結論のところだけ抜粋↓

The results showed that participants in the rosemary-scented room performed better on the prospective memory tasks than the participants in the room with no scent. This was the case for remembering events and remembering to complete tasks at particular times.

「調査の結果、ローズマリーの香りがする部屋にいた被験者は、無臭の部屋にいた人たちよりも、未来記憶テストでよい結果を残した。物事を思い出し、やるべきことをやるべき時に行うことについてこのことが言える。」

ほかにも、

・ローズマリーが香っていたことによる気分の変化と記憶力の変化は関係なかった

・ローズマリーが香っていた部屋にいた人たちを血液検査した結果、血中にローズマリーの主な成分である1.8シネオールが検出された

この2つが結果として挙がっているため、香りで気分がリラックス・あるいは興奮していつも以上のパフォーマンスができたとかいうわけではなく、なにかしら科学的な作用の結果ではないかと推測されています。

ただ一つだけ大事なのは、これは健康な大人(平均22-23歳)に対する実験で、認知症患者に対するものではないということです。

記事の最後も「高齢者に対する研究が今後期待される」と結ばれています。

まだ認知症予防に効果アリというには早い段階のようですね。

とりあえず、高齢者ではない人の記憶力には作用する論文を見つけたところで今日はここまで。

この記事に関連した別の研究論文↓
同じ大学の、同じ方の研究。マーク・モス氏。
「ローズマリーオイルの香った室内にいたあとの血漿中の1.8シネオール量と認知力との関係について」(英語)

 

 アロマテラピーはまだ研究途上

ローズマリーが本当に認知症に効果があるのか?という疑問から論文を探してみましたが、ざっくり見ただけではまだ高齢者対象の研究は見つけられませんでした。

探している間、ほかのことにも目移りして進まないことやまのごとし。
これからもちまちまじっくり探してみようと思います。

 

各精油の科学的作用の有無が知りたい方は、この本がおすすめです。

マリア・リス・バルチン『アロマセラピーサイエンス』

昨年末に買って、ずっと折に触れて読み返している本。いやー買ってよかった。
これまでアロマテラピーに関して抱いていた科学的ななぜ?どうして?の疑問について、化学を大学などで学んでいない私にも読めるような言葉で書かれている本です。

アロマセラピーサイエンス
アロマセラピーサイエンス|アロマの科学的な根拠を知るための本

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