ニンジン自体が20cm~程度なのに、葉っぱの長さは倍の40cmぐらいある。
もし私が生まれて初めてニンジンを見たのなら、主役は絶対にそっちだと思ってしまうぐらいの存在感があります。
そんな場所ふさぎのニンジンの葉は、通常は輸送コスト削減のためにもちろん取り除かれて流通しています。
が、やっぱりね、あるがままの姿で届くっていい!!
葉が付いていると、何より鮮度がわかる。
根を食べるものは、表面のハリやツヤで見分けるのが一般的ですが、葉が付いていれば一発でわかります。
ニンジンの葉も食べられます
それに、カブの葉っぱや大根の葉っぱ同様、ニンジンの葉も食べられます!
ただカブや大根の葉に比べると若干食感が固いため、
・加熱時間を長くする
・加熱温度を高くする
・細かく刻む
などの工夫が必要です。
熱を長く通せば柔らかくなるし、熱を通したくないなら細かく刻んで固さを和らげよう、という作戦です。
てっとり早くおいしいのは、もちろん天ぷら!
ちゃんとニンジンの葉はニンジンらしい香りがする。
小エビと一緒にかき揚げです。
小エビ自体がカリカリしてるので、一緒だとニンジンの固さはそれほど気にならなくなります。
もちろん、カリっと揚げましょう!
ちなみに、食にどん欲なヨガインストラクターKANAKOさんは、細かく刻んでチヂミにして食べるのがお好きだそうです。
野菜の葉を活ける
それでも残った葉は活けてしまってはいかがですか。
ニンジンの葉は長くなると大きくしなりますが、それが少しねじれながらしなるんです。
その動きが花屋の植物にはない流れで美しい。
同じニンジンでも品種によって葉の形も異なるため、カラフルニンジンの詰合せの葉を活けるとまた密集感に複雑さが加わってステキ!笑
花を足してももちろん美しいのですけれど、葉っぱだけでもこのわっさわさのジャングル感が楽しいので、我が家はこのままです。
野菜ソムリエ協会でも、野菜をお花のように活ける「ベジフルフラワーアーティスト」を養成しています。
今思い出したのですが、昔お花を習っていて(龍生派)初めて出品した作品はレタスを活けたものでした。
当時私は中学生、レタスを用意してくれた先生の自由さにとても驚いたのを覚えています。レタスって、花だと考えていいんだ!って。
今は、レタスを花と思う気持ちが理解できます。
特にあおぞら農園の亀井さんの作ってくださる野菜は本当ににしばしば切るのが惜しいと思わせるほど美しく、それをずっと見せて頂けているおかげです。
葉付ニンジンも、おいしく食べつつ緑を愛でつつ楽しもうと思います☆