アロマテラピーの得意なこと
何のためにアロマテラピーをするのかと言えば、自分が好きないい香りを見つけて楽しむ中で、まるでその時気に入った香りそのもののように、自然の力に満ち溢れたいきいきとした心と体になるためです。
いい気分を増やすため。
香りを通じて、その良さを自分自身の中に移し替える・あるいは再発見する、楽しみや喜びがベースのお作法です。
寝つきがよくなる、頭痛が軽くなるなどのトラブル解消はあくまでそれを実現するための過程に起こることであって、最終目標ではありません。
トラブルがない方がいきいきできるから、解消できるようなことをする…という順序になります。
↑トラブルがなければこんな笑顔の時間が増える!
精油はお薬ではないので病気を根本的に治すことはできないですが、得意なことが1つあります。
それは不安を追い出すことです。
いい香りを感じながら、同時に不安を感じることはとても難しい。
もし今なにかの不安にさいなまれているのなら、いい香りを自分のまわりに漂わせて、ざわつく心を落ち着かせてみてはいかがでしょうか。
不安は目の前の出来事と関係がない
婚活がうまく進まない人のために、男性心理に沿った作戦を打つためのアドバイスをし続けている仁科友里さんが書く、不安の仕組み・不安に陥りやすい人がやりがちなことは、恋愛や婚活に限ったことではありません。
間違いだらけの婚活にサヨナラ!
仁科さんの著書。婚活本だけど、婚活に限らず自分の価値を見誤っている人が物差しを正しくアジャストするのに最適です。価値がないんじゃなくて、何かがズレてるだけだ。
うまくいかない人は、不安に負けている場合が多いのです。
うまくいかないんだから、不安になるのは当たり前じゃないかと思う人もいるでしょう。
けれど、実は現状と不安というのは、関係がありません。
不安になるのは、誰のせい?
仁科さんのブログでは、当時交際中だった男性から連絡が来なくて不安になったときの例が書かれています。
連絡がないと不安になる、というのは、実は嘘です。
連絡がなくて愉快な気持ちになる人はいないでしょうが、私の場合、不安を呼び起こしていたものは、
「ブスハラされていた私には、価値がない」
というココロの借金であり、連絡がないことは、不安を発症する単なるきっかけにすぎないということがわかりました。
「○○がない私には価値がない」構文は不安の定番で、他に様々な例に置き換えられます。
○○には、一般的によいとされるものなら何でも入ります。
お金、友達、子供、仕事、お知らせ、愛、信頼…などなど。
もし英語の豆テストだったら確実に全員が点を取る構文です。
つまり不安が起こっているときは、なにかのきっかけで自分の自信のない部分が刺激されてしまって、視界にもやもやした黒っぽいフィルターがかかってしまった、ちょっと心がざわざわした状態。
そのフィルター、ずっと張ったままでは疲れませんか?
不安フィルターが張ってある状態だと、何気ない会話の中の批判や指摘が、まるで自分への攻撃のように思えます。「いやいやそれ別に○○ちゃんのことじゃないって」とフォローされてたら要注意。
「不安があるとうまくいかない」というのは、実際の状況とは関係ない暗闇が見えるフィルターがかかった状態で行動するからうまくいかないんだ、と言っているのだと思うのです。
不安と闘うのはとても消耗する
というわけで、不安は目の前の問題を処理すれば解決するものではなく、仁科さん曰はく「ココロの借金」の方を片付けると解消できる問題ですが、そのためには自分と一度じっくり向き合うことが必要です。
しかしそれにも心の基礎体力がいるため、ひとまず消耗しないためには起こってしまった不安を素早く手放すことが必要。
そのときにお薦めするのが「いい気分になること」です。
スイーツやお酒にそれを求めるのもいいかもしれないけれど、それより体に負担はかからずに、場所を選ばず瞬時にできるのがアロマテラピーだと私は常々思っております。
いい香りを楽しんで、深呼吸して、時間と場所が許せばマッサージで血の巡りがよくなるころには、慌てていた心も落ち着く。
目の前の香りを楽しむ気持ちだけ残して、あとは握りしめた指を緩めていくのです。
不安は暗くて大きな穴で、抱えているととても消耗するし、自分ではなかなか埋められないから相手に埋めてもらおうとしがちです。
そんな迷惑なことをする前に、ぱぱっと手放す。
不安の手離れをよくする。
そうやって心の体力が無駄に消耗するような行為をやめる。
一見問題の先送りでなんにも解決しないように見えるでしょう、しかし「でもでもだって」と言いながら不安を愛でているのか?!と思うほど長期間抱えているよりも、瞬間瞬間で上機嫌な方に修正していく方が、自分も周囲も幸せになれる。
まずは心の基礎体力。不安につけいるスキを与えない、上機嫌な心づくり!
今日あったいいコトを、香りに置き換えて記憶しよう:アロマと記憶
不安を解消するため…ということで書き始めましたが、要はウキウキするために香りを使うのです。
ウキウキするためにアロマテラピーをしていたら、自然と不安が手から離れやすい自分になっているの。
これがゴール。
不安の手離れがよくなるころには、自分を冷静に見つめる「落ち着いた状態」になっているはず。
まずは上機嫌になるために、お好きな香りを探してみよう。
私もそれを探しているよ!
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