なぜ食べすぎてしまうのでしょう?
グレープフルーツ精油が食欲を抑える、という研究報告を読んでいた先日、過食とグレープフルーツ精油の効果をつなぐような報文をみつけました。
私たちは、不安解消の手段として食べてしまうらしい。
摂食態度異常者は容姿だけでなく,不安を抱えた女性が自信をなくし,不安解消の手段として,過食に行き着く可能性が示唆された。
(摂食障害傾向を示す女子大生の心理的特性と栄養状態評価)
ダイエットの専門家・岡田麻紀さんは「脂肪=我慢」説を唱えていまして、
食べたいから食べるのではなくて、我慢をしてるから食べてしまう。
食欲そのものをコントロールするよりは、いったい何に我慢をしているかを見つける方が先。
それを解消すれば自然に食欲は治まる。
と教えてくださいました。
両者とも言っていることは同じで、不安(我慢)がなくなれば食欲が治まる可能性を話しています。
多かれ少なかれ、つい何かを食べすぎてしまう行為には、その裏に小さい「我慢」「不安」が隠れているようです。
理想に届かないかもしれない不安
食べ過ぎてしまう傾向がある人達は、あるがままの自分を認められない。
過食傾向者(BN)タイプでは、「やせ願望と完全主義」、「やせ願望と自己否定」、「過成人願望」の項目に相関性が高く、成人女性としての体型に対するこだわりが深く、自己不信や自己否定の心理面が大きく関与していることが示唆された。
完全主義、自己否定、ここらへんはグレープフルーツ精油が担当する分野です。
高すぎる理想に届けないことに絶望して傷つく、というような自分を責めすぎるシステムを止めるのがグレープフルーツ精油の心理的作用に入っています。
グレープフルーツ精油が食欲を抑えるという仕組みは、自律神経に働きかける科学的な作用だけではなく心理的な作用も関係していそうだと、この報文を読んで思いました。
強い自己否定が過食を招く
“成人女性として認めてもらいたいが、自分は無能で何もできない駄目な人間だと思う”という心理状態が過食行動と強く関係 していると推測された。
この報告は女子大生を対象に行われた調査に基づくものですが、過食肥満・過食嘔吐は年々低年齢化していると言われています。
小学校中学年~ぐらいから、やせ願望と自己否定の心理状態がつながってしまい、過食行動に出ているそうです。
ここに書かれている「無能で何もできない」は果然な思い込み。その気持ちが食に走らせている。
過食までいかないけど…気晴らし食い
習慣的なおう吐を伴うような過食まではいかないけれど、いわゆる「気晴らし食い」なら私もしていました。(今もたまにしてしまう)
特に肉体的にお腹が空いているわけでもないのに、頭がモーレツにお腹が空いてしまって、胃袋の許容量を超えて食べてしまうこと
を気晴らし食いといいます。
こういう言葉があると知ったのはごくごく最近で、名前がついていること自体にびっくりしました。
そして、特別なことではなくて誰もがやってることであって、改めて論文で見かけるような言葉だとは思わなかったのです。
大学生の頃には定期的にあって、月に1回ぐらいわーっとお菓子を買い込んで食べてしまう。
大人になった今はそれほど頻度は多くありませんが、たまに無性に「大量の」クッキーが食べたくなることがあります。
食べているときは高い興奮状態にあって、
食後はその反動でものすごく落ち着く。リラックスする。(あまりにも食べ過ぎると落ち込みのほうが激しくなりますが)
この精神と血糖値のアップダウンはかなりヤバそう。
消化に時間もかかるので、けっこう疲れます。
どんなに少しずつ体調を整えていても、気晴らし食いを1回やってしまうと台無しなのですよね!
この一回でチャラにしてしまう衝動性こそ、もしかしたら何かの精油で一緒にコントロールした方が効率的なのだろうな…という結論にたどり着きました。
グレープフルーツ精油で食欲を上手に抑えるために
下の記事では、グレープフルーツ精油が食欲を抑え、脂肪を燃焼させる…という研究について書いた記事です。
グレープフルーツ精油で食欲をコントロールするためには、このような
不安心理
自己否定
などの、自分の我慢の癖・思いの癖を見つめなおす習慣と並行して行うとよさそう。
つまり、グレープフルーツ精油単体で使うよりも、
- じくじく我慢している人は開放系を
- 怒りやイライラをたぎらせている人は落ち着かせる系を
- 流されて自分の意見がない人は樹脂・根っこ系を
合わせることで、自分固有の「我慢してること」が浮かび上がってきやすいし、暴発を抑えられるのではないでしょうか。
いま目の前に見えている問題である「食欲」は強敵ですけれど、それは何かほかのことを伝えるために起きているのかもしれないな、と思いました。
うまく心と体のバランスを取って付き合っていきたい、今年の目標の1つです。
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