エッセンシャルオイル、芳香浴専用品は何が違うの?|生活の木に聞いてみました

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 大容量で価格が安い、芳香浴専用のエッセンシャルオイルがあります

アロマテラピーに使うエッセンシャルオイル(精油)は、購入時にはクオリティーに気を付けましょう!…と常々申し上げておりますが、香りを楽しみたいだけならたくさん入って価格が安い、芳香浴専用品があります。

お部屋でディフューザーを使って香りを楽しむだけなら、こちらで全く問題ない!
チマチマせずに使えてお財布にも心にもやさしい。

こちらは食欲を押さえ、脂肪の燃焼を促すことで有名なグレープフルーツ精油の例ですが、30ml入って3,000円。

普通のグレープフルーツ精油だと、10ml1,620円。

Cグレープフルーツ精油 10ml 1本 関東当日便

Cグレープフルーツ精油 10ml 1本 関東当日便
価格:1,620円(税込、送料別)

1.5倍ぐらいの差でしょうか?

お家で香らせるのにしか使わない、キャリアオイルと混ぜてマッサージはしない、という方にはありがたい商品です。

なぜこんなふうに価格に差が出るのかについて、生活の木さんにメールで質問をしてみましたところ、なんとお電話でご連絡がありました。

そもそもこの二つは何が違うのか?というのは、友人にプレゼントした際に質問されたことでしたので、「芳香浴専用」という言葉を初めて聞いた方には自然な疑問なのかもしれません、誰かの役に立てばいいなとこちらでシェアしたいと思います。

成分分析表がついていません

生活の木 芳香浴専用オイル

生活の木 芳香浴専用オイル(生活の木オンラインショップより

生活の木さんからのご回答によれば、価格が安く抑えられている理由は

成分分析表をつけていないから

です。

オンラインショップを見てみますと、芳香浴専用の商品には必ず以下の注意書きがあります。

毎日生活の中で芳香浴をお楽しみいただくための、芳香専用の大容量シリーズです。
※精油の成分分析表は付いていません。また原産国の限定をしていません。
※当エッセンシャルオイルは芳香浴のみにご使用ください。
(生活の木オンラインショップより)

グレープフルーツ精油の原産国にはアメリカ、イスラエル、ブラジルなどが挙げられますが、どこの国の精油を使うか特定しないで商品化しているために、成分が変わることがあります。

精油の成分表示:発売元と原産国

精油の成分表示:発売元と原産国

普通の精油には、原産国表示がこんなかんじで記載されています。
【過去記事】試しにネットで精油を買ってアロマやってみようかな?という時最低限気にしたほうがいいこと

複数の原産国の精油が混じっているのかどうかについてはわかりませんでしたが、成分分析にはとても大きなコストがかかりますので、そこを端折っただけで価格はだいぶ違うとのことでした。

 

成分分析表の有無が、体に直接使えるかどうかの違い

生活の木さんでは、成分分析表がついていない商品は、体に触れる使い方をしないでほしいとおっしゃっていました。

おそらくこれは、何か事故があった際に原因がわからなくなる恐れがあるからではないでしょうか。

個々の成分がどのような作用をするかについてはわかっていても、

それが複数組み合わさったときにどう反応するか(いわゆるケミストリーですね)が想定できない。

1人の人でもわからないのに、商品として販売していたらうなずけることです。(だからパッチテストは大事だよ!)

ちなみに、ブレンド精油を作る材料として使われているものは、成分表がついているものを使用しているそうです。
なので、個別に材料については成分も産地も追跡できますが、ブレンド後の製品自体には責任が持てない、ということのようでした。

生活の木にはこんなかわいいブレンドオイルのセットもあるのですが、こちらも成分分析表はついていない商品。
このようなブレンド商品についても伺いましたが、

生活の木では、基本的にブレンドオイルを肌に使うことを推奨していないし、

そもそも精油を混ぜて使うことも推奨していない

とおっしゃっていました。

既に調合されたオイルについてだけではなく、単体販売しているもの同士を混ぜて使うことも推奨していないというのは正直意外です。

ブレンドして楽しんでこそのアロマテラピーだと思っていたのですが、商品として販売するにはそのぐらい慎重に対象の安全を考える必要があるのだなと考えるきっかけになりました。

 

生活の木さんは親切に回答してくださいました

実は、メーカーさんに質問したのは初めてです。

今回のことは自分で考えて予測していてもラチがあかないな、と思って勇気を出して聞いてみました。

聞いてみると思った以上に親切に、そしてオープンに回答していただけた印象です。
使い方についてのアドバイスもいただけたので、疑問に感じたことでFAQへの掲載もなければ、質問してみてはいかがでしょうか。

 

成分の違いは香りにどの程度反映するのか

さいごに、過去記事のご紹介。

原産国が変わると香りが大きく変わることもあるということを、ローズマリーを例に書いたことがあります。

この記事の後半「精油は産地によって香りが違う:ローズマリーの例」の部分です。

忘れがちなことですが、エッセンシャルオイルは農産物。

ワインのように、材料が収穫された土地・お天気・その他の環境要因に左右されて、毎年出来が違います。

その違いをきちんと把握できるのが成分分析表です。
精油の特徴成分が何%入っているのかが分析されています。

これはいわば精油の育ってきた環境や品質の証明書のようなもの。
もしアレルギー反応が起きたときには、お医者様にはこの成分分析表を見せた方がいいと思います。

体に付けるものについては、

  • 成分分析表がついている精油を材料に使って、
  • 必ずパッチテストをする

ことを推奨します。

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この記事を書いた人

野菜ソムリエ/アロマテラピーインストラクターの主婦。「リラックスした状態こそ一番いい自分が出せる」「いい香りに浸りながら不安にはなれない」「穏やかな心はシンプルな食生活から」の思いで、簡単・手軽に楽しく暮らせる方法を発信しています。詳しいプロフィール

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