リラクゼーション時間、生活にありますか?
英語のリラクゼーションという言葉の意味は、骨休め・休息・息抜き。気晴らしやくつろぎ。
よく使われる「癒し」(英語ではhealingを充てることが多い)よりも言葉の感触がもう少しドライというか軽い。まだ傷までは負っていない感じ。
人間関係での緊張感を緩める時にも使われるぐらい、ゆるめ、中に詰まっているなにかを抜き、いっぺん空っぽにすること全体に対して使われることばです。
最近は「リラクゼーション外来」が病院にできるぐらい、ゆるゆる・からっぽにすることの意義が見直されています。
ただ寝てるのと何が違うのか
仕事から帰ってきてごはんを食べて、ゴロンと横になってリラックスタイム…のはずですが、それを繰り返していても疲れは取れないし、ストレスも解消されない。
これは単に「今現在はストレスがない状態」というだけで、すでに溜まっているものを回復・解消する行動ではないのが一番の違いです。
リラクゼーション状態の体は、眠っている時とは全く違う反応をしています。
例えば、睡眠中、身体は省エネ運転となっていますが、酸素消費量は入眠から4、5時間かけてようやく覚醒時と比べて8%程度減少します。
その一方で、深いリラクゼーション状態においては、最初の3分間で平均10~20%も酸素消費量が低下することが知られているのです。
ストレスを受けている状態も体にとっては普通ではないけれど、リラクゼーション状態も普通ではない状態とのこと。
寝っ転がってぼーっとするのと似てるけれど、中身は全く違うのですね。
↑これはこれでいいような気もしてきた
リラクゼーションとは、元に戻る力が高まった状態
柔軟さがキーです
解放され、緩んでいるリラクゼーション状態とごろ寝がどう違うのかについて、わかりやすい解説を見つけました。
リラクゼーションとは、少々の負荷では凹まない、あるいは凹んでもすぐに元の状態に戻ることができるような、復元力の高まった柔軟な状態を意味しています。
心身にストレスを受けている時は、ボールがへこんでいる状態であるとの図も。
ストレス溜まってるなーという時は、集中力がなくなったり、心に余裕がなくなってイライラします。
これは本来の力が損なわれている状態。それをもとに戻せる柔軟さがリラクゼーション。
元に戻す「力」ではなくて、「柔軟さ」という部分に私は目からウロコ。
なににつけ頑張ればどうにかなると思いがちの私は、「元に戻す力」と自然に書いてしまいそうになりました。危ない危ない。
押し殺した感情を解き放って、自然ともとに戻れるラベンダー
リラクゼーションのキーポイントは、
- 溜まったものを一度ゆるめて空っぽにする
- 抑圧をもとに戻せる柔軟さがある
であることがわかりましたが、これで思いつくのはラベンダーの作用です。
あらゆる痛みにラベンダー
いろいろな本やサイトでも緊張の緩和が得意で、頭痛・イライラ・不安解消にと書かれていますが、ポイントはひとつで、あらゆる痛みに作用すること。
もちろん心の痛みも含まれています。
中でも長い時間をかけてため込まれた・作られた痛みこそがラベンダーの得意なところです。
急激なストレス(家族の死などの突発的な出来事)もありますが、ほとんどの人が悩んでいるのはパターン化した生活・行動から来る、慢性的なストレスでして、それこそがラベンダーが最も得意な痛みだと思います。
ラベンダーの作用のイメージ
作用の仕方をイメージで言うなら、ドアを開けて換気するような。
へこんだボールに穴をあけて、また空気が入っていくような。
ゆるめ、閉じ込められていた圧縮○○を外に逃がし、その出入りする過程で自然と元のかたちに戻っていく。
自分は特に何をしているわけではないのですが、圧力になっていた過剰な何かを逃がしただけで、人は余裕を取り戻せるのだと思うのです。
忙しさによるイライラは、自分にかけていた過度なプレッシャーが理由かもしれない。
寝つきの悪さは、言いたいことを言えないもどかしさがぶり返して興奮しているからかもしれない。
このような、知らないうちに濃度を高めてしまう感情のドロドロした濃さに、ラベンダーは作用していきます。
教科書的には、ラベンダーは「強力な鎮静作用」と書かれていますが、「鎮静」とは高ぶった何かを鎮めること。
高まりすぎた何かを逃がす・解放する・流していくこと=鎮めるなのだと考えています。
一滴たらして、深呼吸
リラクゼーション状態を作り出すのには、
体のゆるみ
深い呼吸
心のゆるみ
の三つが大切。
楽な姿勢で座って、ラベンダー精油を一滴落としたティッシュを近くに置き、目を閉じて深呼吸を5分ぐらい続けてみます。
アロマランプやディフューザーがある方はもちろんそれを使っていただいてOKです。
たったこれだけ?と思うかもしれませんが、簡単なことだと続けやすい。
やってみると、今日一日ずっと深呼吸をしていなかった自分に気づきます。
呼吸の出入りと一緒に、自分が換気され、みずみずしい香りで満たされるのを感じてください。
最後に、本物を買いましょう
アロマテラピーの中でも最も有名な精油のため、いろいろなところで売っていますが
100%天然のものを使うこと。合成香料はダメ。
ファンタを飲んで「オレンジの栄養を取った」と思うようなものです。全然違う。(ごめんねファンタ)
100均アロマだけではなくて、「アロマオイル」「ポプリオイル」として販売されているものも要注意です。ラベルを見て買いましょう。
ラベルの見方はこちらで記事にしましたので、合わせてお読みください。
試しにネットで精油を買ってアロマやってみようかな?という時最低限気にしたほうがいいこと