野菜だけど肉や魚のように調理できるのがタケノコ
パセリやパクチー・その他ハーブ類など、いわゆる香草とバターを絡めて食べるのを一度始めると、その手軽さと満足感とバリエーションの広さから、食卓に上がる頻度が高まります。
白身魚やお肉がメインだとは思うのですが、タケノコもなかなかいけますよ。
野菜だけれどもしっかりメインを張れます。
今日のテレビユー福島「げっきんチェック」の金曜日コーナー「野菜ビストロ|ナオトキッチン」での紹介メニューです。
100g30kcalとローカロリー&豊富なアミノ酸
福島県郡山市の伝統野菜「阿久津の曲がりねぎ」を扱った時にもそうだったのですが、それ単体を焼いておいしく食べられるものは、旨み成分のアミノ酸が多く含まれていることが多いです。
曲がりねぎは、焼いてカレーマリネにしましたが、見学に来ていた小学生から「あとでお母さんに作ってもらう」ってコメントをもらえたのが嬉しい思い出。
子供がおいしいって言ってくれるのって、すっごく嬉しい!
甘い・旨い・やわらかい阿久津の曲がりねぎ:げっきんチェック「畑にキテます」第15回
タケノコもそうで、昆布の旨みであるグルタミン酸や、味噌や醤油の旨みに通じるアスパラギン酸が豊富に含まれています。
「豊富に」ってどれぐらい?
グルタミン酸とアスパラギン酸が豊富に含まれている野菜の例として、上で挙げた曲がりねぎのほかにトマトがあります。
トマトは言わずと知れたイタリアのダシ野菜。
スープやソースに使われるのは、旨み系アミノ酸が多いからなのですが、そのトマトとタケノコを比べると…
【グルタミン酸含有量】(㎎/100g)
タケノコ:290㎎
中玉トマト:240㎎
ミニトマト:380㎎
【アスパラギン酸含有量】(㎎/100g)
タケノコ:650㎎
中玉トマト:71㎎
ミニトマト:110㎎
グルタミン酸はトマトと同じぐらい、アスパラギン酸はどーんと突き抜けた量です。
(ちなみにアスパラギン酸は酸っぱい味がします)
タケノコがお魚・お肉に負けずにメインを張れるのは、こんなアミノ酸量のおかげかと。
100gあたりのカロリーも鶏ささみの半分。
タケノコというと、煮物や炊き込みご飯などの季節を感じるほんわか優しい日本料理が多いと思うのですが、もう旬の季節は肉の代わりに食べてしまえ。
ちなみに、中玉トマトよりミニトマトの方がうまみ成分が多いのもついでにチェック。
トマトの旨みについてはここで書きました。
完熟トマトと普通のトマトの違い|ミニトマトを使ったパスタ
たっぷりパセリと食べて抗酸化も
アミノ酸のことを書いたけれど、もともと最初にこのメニューにしようと思ったのは、パセリ&バター味のなにかが食べたかったからです。
野菜ソムリエになって食品成分表に目を通すようになってから、βカロテンをはじめとする様々な抗酸化成分の話題になるとパセリがかなーり上位に上がってくるのに、なかなか食べることがないのがもったいなくなって意識し始めたのが始まりです。
しかも気にし始めたら、産直でパセリは大安売りしている事実に遭遇。花屋さんの小さめブーケぐらいの量が100円とかで売っています。
最近はスパイス売場の乾燥パセリに手を出さずに暮らしています。
塩ラーメン、炒め物などいろいろ入れてみて、一番料理の味がアジア化せずにふんわり頂けたのがパセリ&バター。
以来、肉や魚をパセリバターで焼いて食べることが多くなっていました。
かなりたっぷりパセリを投入するのですが、バターと合わせるとそんなにパセリ臭はしないです。
バター&パセリ&醤油で香りが3重になると、また旨みが増して感じられます。
タケノコごはんも煮物も軒並みやりつくしたら、ぜひパセリバター炒めもお試しを。