揚げものしたくないけどフライは食べたい
真夏はナスの季節。
焼きなす、だしびたし、蒸しなす…などなどいろんな食べ方がありますが、食べたいけどつい面倒でおよびごしになるのがフライです。
揚げ焼きという手もありますが、それよりさらに手間をかけずにフライっぽく食べるには、こんがり焼いたパン粉をたっぷりとかけてみてはいかがでしょう。
食べれば口の中ではまるで茄子フライ!
茄子のフライ風の作り方
ナス 2本
パン粉 20g(1掴みぐらい)
ベーコン 70g
オリーブ油 大さじ2分の1
1. ナスを半切りし、ラップで包んでレンジで2分加熱(1本1分)
2. フライパンにオリーブオイルを敷き、刻んだベーコンを炒め、すこし火が通ったらパン粉を加えてきつね色直前ぐらいまで炒める。別の器に移しておく
3. チンしたナスをフライパンに移し、両面1分ぐらいずつ焼いて焼き目をつける。
4. 焼きあがったナスに、パン粉をかけてできあがり
※パン粉は大きさにムラがない方が上手にできます。大き目フレークの時は、手で握ってすりつぶすとよいです。
5分もあればできあがる、なんちゃって野菜フライ。
なんでナスをレンチンするの?
もちろん最初からフライパンでじっくり焼きなすを作ってもOKです!
ただ、せっかくパン粉を炒めている時間もあるのでレンチンして時短しました。
味付けしないの?
ベーコンと一緒に炒めたことで、ある程度の塩気がのっています。
味が薄そうに思えるかもしれませんが、香ばしい香りや野菜の甘味も乗っているので、意外とそのままでおいしく感じるのです。
もしそれでも足りないようなら、普通のフライのようにソースをちょっとつけて食べてみてくださいね。
茄子だけではなく、アスパラやズッキーニなど、焼き野菜でおいしいと思える野菜ならなんでも組み合わせられます。
茄子は暑さが厳しい時期こそ皮がやわらかい
7月~10月が旬のナスですが、インド原産の熱帯生まれのため、暑いほど成長が速まります。
成長速度が速い時期の方が皮がやわらかいため、8月~9月のこの時期がナスの最もおいしい時期です。
年がら年じゅうあるけれど、焼きなすはいまだ!
おいしい茄子の見分け方は、茄子名人の菅野さんから教わりました。
見本の写真もあるからぜひ読んでみてください!
農家直伝:茄子の見分け方と育ち方:げっきんチェック「畑にキテます」第8回
ナス農家さんが勧める焼きなすの食べ方は、日に当てる
ふつう野菜の保存方法というと、いかに新鮮に保つかに焦点が当てられます。
ですが、農家さんから教わったおいしい焼きなすの食べ方は、通常の保存方法とは真逆の考え方がベースになっていました。
常温・あるいは日干しに近い状態で保存して、水分が抜けてシワシワになってきた頃のナスを焼きなすにするとおいしい
のだそうです。
これは有名レストランからも指名買いが入るナスを作っているナス農家さん・鳥取県のあおぞら農園の亀井さんから教わった方法なのですが、水分が抜けることで旨みがぎゅっと凝縮するのか、採りたてナスよりもぐっとトロみもおいしさも増すのだそう。
伝統的な食べ方に、茄子をスライスして干して保存しておく「干しナス」という食べ方がありますから、こういう食べ方もアリだと素直に思えます。
冷蔵庫がいっぱいの方は、茄子をむしろ干してしまってはいかがでしょうか。
冷蔵庫での保存方法は
最後に、念のために冷蔵庫での保存方法も。
ナスはほとんどが水分ですので、ビニール袋やラップにくるんで密閉し、水分が飛ばないように気を付けてください。
袋の口が閉まっていることがポイントです。
またインド原産=暑いところが好きなため、冷蔵庫でも野菜室へ。それでも3日ぐらいを限度に食べきってくださいませ。
2016年8月26日放送のテレビユー福島「げっきんチェック」の金曜日コーナー「野菜ビストロ|ナオトキッチン」で「茄子のフライ風」としてご紹介しました。