海外ドラマの中で見つけた、トラブルから立ち直ってもう一度前に進むためのアロマブレンド
海外ドラマが好きで、NCISという海軍にまつわる事件だけを扱う捜査班+科学分析班の話で、アイロンかけながら見てたらブレンドアロマが登場。
匂いは画像に乗らないのでなかなかドラマにアロマが登場することは少ないのですが、科学分析官のアビーが、捜査官のマクギーのためにブレンドアロマを作って芳香浴をさせるシーンがあったのです。
そのブレンドはフランキンセンス・ラベンダー・ネロリ。意味を考えると「自分の根幹」「自分の魅力・才能」に焦点を当てた、落ち着いて自分を取り戻せば大丈夫というメッセージが込められたもの。
起こってしまったトラブルで受けた傷はフランキンセンスとラベンダーでケアして、ネロリでポジティブな未来の時間へを自分を立て直せるブレンドです。
もし今あなたがフランキンセンスやラベンダーを手になにかブレンドをお探しなら、これはきっと仕事上のトラブルで困った時や、なかなか結果が出なくて焦ってしまったときにきっと役立つブレンドだと思うので、ドラマ内での内容と照らし合わせながら解釈していきたいと思います。
アビーがマクギーにアロマセラピーを勧めるとき
発砲されたと勘違いして、潜入捜査中の警察官を射殺してしまったマクギー。
それは勘違いなのか本当にそうなのかがはっきりしない中、初めて人を殺してしまったショックは事実として残ります。
そんな中、アビーはイラだちながら落ち込むマクギーにアロマセラピーを勧めるのですが、その際に使用したブレンド精油の内容が
フランキンセンス
ラベンダー
ネロリ
の3つのブレンド。研究室の小部屋でインド音楽をかけながら、アロマポットを10数個並べてごんごん炊いてました。アビー、やりすぎ!
フランキンセンスで深呼吸|パニックから自分を解放する
フランキンセンス オーガニック 5g [乳香/オリバナム]【フロリハナ】 【精油/エッセンシャルオイル/アロマオイル/アロマテラピー】
一番最初に名前の挙がったフランキンセンスは、古くから瞑想や宗教的儀式に使われている精油です。
その成分が科学的に分析しきれていない、芳香の複雑さが魅力。(このへんのエピソード、単なるゴスでも単なるギークでもない、いろんな顔を持っていそうなアビーにとっても似合います)
エジプトでは太陽神ラーをあがめて毎朝焚き
ローマでは暴君ネロが妻の葬儀に大人買い(?)した
など、歴史的エピソードに事欠きませんが、それはフランキンセンスが人が落ち着いた精神状態を保つために必要な、呼吸と瞑想を司っているからなんです。
フランキンセンスと呼吸
ドラマの中で、アビーは落ち込むマクギーに「深呼吸して!」と声をかけます。
実はこれこそがフランキンセンスの一番の効能!
フランキンセンスは深呼吸を促します。
瞑想に使われていたのってこういうところが理由で、深い呼吸をさせて、まずは緊張を解きほぐす。
フランキンセンス、現代では「管理職に好まれる精油」とも言われていて、責任感や重圧系のプレッシャーストレスを解放してくれる作用もあります。
責任感じているときは、呼吸が浅いよ!
単にアビーらしいゴス要素だけじゃなく、ショックを受けてざわざわしているマクギーの心を解放して、落ち着かせる作用を狙ったのだとしたら…
アビーの個性も感じられながら一番必要なものを手渡せる、素晴らしい選択だと思います。さすがアビー!
心と体の痛みと痙攣にラベンダー
ラベンダー ベラ オーガニック 15g [真正ラベンダー/ラベンダー・アングスティフォリア/トゥルーラベンダー] 【フロリハナ】 【精油/エッセンシャルオイル/アロマオイル/アロマテラピー】
足りないものは足し、過剰なものは引いてバランスを取り、痛みと痙攣を取り除くのが得意なラベンダー。
心の痛みも体の痛みも両方です。
心身の緊張、不眠、高血圧など、交感神経優位すぎてぱりっぱりになった状態を鎮めます。
マクギー、このシーンですごくイライラしているんです。
イライラは緊張の高まった形で交感神経優位、リラックスからは程遠い状態。
ラベンダーは、数ある精油の中でも一番一般的で、どっちかというととんがってるアビーにしては意外な選択?とも思ったのですが、やっぱり現在のマクギーの状況を考えるとラベンダーが一番。
アビーはエキセントリックな外見だけれど、すっごく優しさと思いやりにあふれた人だよな~といつも思っていましたが、精油にもそれが表れている感じがします。
フランキンセンスで深呼吸をさせたら、そのあとはリラックスに導くのがこのラベンダーの役割。もしマクギーが緊張感が続きすぎることで胃や頭が痛くなっていたとしたら、それもこのラベンダーがうまく緩和してくれたことかと。
フランキンセンスで個性を出しつつも、その裏ではしっかりラベンダーでサポート…という、非常にしっかりしたお母さん的なチョイスで、アビーの優しさが感じられる精油です。
明るい未来の時間をケアしてくれるネロリ
ネロリ オーガニック 2g [ビターオレンジ] 【フロリハナ】 【精油/エッセンシャルオイル/アロマオイル/アロマテラピー】
ネロリは天然の精神安定剤と呼ばれるぐらい、気持ちを落ち着かせる作用があると言われている精油です。
緊張とショックとパニックでどうしていいかわからないマクギーにはこれだけでも十分適した精油です。ただそれだけじゃなくて、ネロリの役割の一つに
ハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す
作用があります。
ネロリが促すセロトニンの働き
セロトニンが働くと、
心がおちついてほっとする
気持ちが明るくなる
ストレスに強くなる
前向きな気持ちを持てるようになる
私はここにアビーの優しさの極意を見たよ!
フランキンセンスで深呼吸させること、ラベンダーでリラックスさせることって、あくまで既に起こってしまったことへの対処、つまり過去の時間に対するケアですよね。
でもネロリの作用って、落ち着いたりリラックスしたりした後の「それから」の時間を扱っています。
このアロマセラピーが終わったら、マクギーはまた問題と向かい合わなくてはならない。
そんな時に、ただぼーっと解放・リラックスした状態では戦いきれませんよね。
とにかくショックと落ち込みを緩和したら、前向きな気持ちで、前より少しストレス耐性のついた状態で現場に戻ってほしい…
というプランがこのネロリに込められているとしたら…というのは考え過ぎ?
でもとにかく、単なる現状の問題解決だけじゃなくて、さらなるいい状態への後押しがこのネロリにあるのは事実です。
震災後、多くの男性がネロリを好んだ
ネロリって普通、女性に人気のある香りです。
コスメや美容オイルによく配合されています。
あんまり男性が使用するイメージは、実は、ない。
が、私のアロマの先生によりますと、震災直後の避難所では多くの男性がネロリの香りを好んでいたそうです。(その時女性はむしろ、元気いっぱいかんきつ系)
マクギーの状況も、ある意味震災直後と同じぐらいのトラウマ・ストレスに満ちたものだと思いますので、そう言った意味でもナイスチョイス。
ブレンド全体として
アビー・ブレンド、こうして順番に並べてみると、理にかなったすっごく素敵な構成だと思いませんか?
香りの重さによる組み立てとして
フランキンセンス:ベース
ラベンダー:トップ~ミドル
ネロリ:トップ
と、いいバランスです。
植物として分けて考えた時
フランキンセンス:樹脂
ラベンダー:花と葉
ネロリ:花
樹脂系の精油は、自分の体幹、つまり心の中心を強めるもの。
一方花は、自分の魅力を開花させること、自分を受け入れること。自己受容。
アビーのメッセージがこの構成に組み込まれているとしたら、
自分を取り戻してマクギー!
ということでしょうか。
エネルギーチャージの果実・かんきつ系や
気分リフレッシュの葉っぱ系ではなく、
あくまで「自分の根幹」「自分の魅力・才能」に焦点を当てたアビーのブレンド。
冷静に事件の時の状況を思い出して分析することがマクギーに求められているシチュエーションですので、この組み合わせには説得力があります。
トラブルから立ち直って前に進むためのブレンド
シナリオライターの人が誰かのアドバイスを受けてこの3つのブレンドにしたのか、それともただなんとなく…なのかはわかりませんが、私には責任を伴うトラブルから立ち直ってもう一度取り組むためには、最適なブレンドだと思えました。
それに、この後マクギーはイライラしながらも自分を取り戻して、事件の手がかりを見つけるんですよね。
落ち着いて自分を取り戻せば大丈夫というこの香りのメッセージ、十分伝わったと思います。
あなたももし、なにか仕事上のトラブルなどで身動きが取れないほど落ち込んでしまったら、ぜひこのブレンドのことを思い出して、もう一度前にすすめるポジティブさを取り戻してほしいです。
最後におすすめ
緊張を溶きほぐして深呼吸をさせてくれる、フランキンセンスの香りがするミスト状のオーガニック美容液。
成分には、心と体の痛みを癒してくれるラベンダーも含まれてます。保湿系化粧水のスプレーはけっこうありますが、美容液ってのは珍しいかも。
他に海外ドラマ内でアロマの話題が出たのはこの回ですので、もし読んでくれたら嬉しい。マンチの贈り物選びの技が巧み過ぎる!
Law & Order:性犯罪特捜班シーズン13第21話|海外ドラマのアロマテラピー
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