眠気が取れない朝のブースター
朝の眠気を短時間でささっと追い払うために、朝5分だけ精油を香ってみませんか。
部屋に香らせるのではなく、マグカップを使って、その前に座っている自分のためだけに手早く香らせる。
占星術的な解釈も加えれば、その日1日へのメッセージや意義を見出すこともできます。
白湯を飲みながらでも、ただなんとなくぼーっといながらでもいい。
短時間集中して香ることで、自分では入れられない起きるスイッチを嗅覚の力で入れてもらいます。
寝起きが悪い人へ
私は寝起きの悪さに筋金が入っています。
CMで見るような、まぶしい光が差し込む部屋で笑顔になりながら伸びをするような気持になったことがほぼなく、小学生の頃からそのシーンにずっと憧れています。
先日テレビで「寝起きの悪さと低血圧は関係ない」と放送され、一緒に見ていた家族への唯一のいいわけも断たれ、ちゃんと機嫌よく起きるのは大切だよなと改めて感じて、今朝はグレープフルーツ精油とレモン精油を朝から香ってみました。
マグカップ利用
グレープフルーツ 1滴
レモン 1滴
マグカップにお湯を張って、そこに精油を落とします。
カップは一度お湯を入れて温めてあるとベター。
体の前に置いて座り、5分ほど集中して香ってみます。
ポイントは、5分という短い時間。
部屋中に香らせても構いませんが、近い距離で集中。嗅覚がフレッシュな最初の5分だけで感じ切るのがポイントです。
ぼーっとしていた頭が少しずつ起きて、気楽で気分のいい一日が始まります。
朝アロマレシピの解説
レモン、グレープフルーツ精油の特徴
どちらも浄化・巡らせ・排出の作用を持つ、デトックスに最適な精油としてこれまでも話題にしてきました。
「巡り」「循環」は男女を問わずきれいに健康になるための重要なキーワード。
いいものを足すときには、それが生きるためのスペースが必要です。
それに今日、レモンとグレープフルーツ精油の作用にもう一つ加えたいのは「意識をはっきりさせる」「集中させる」明晰化の作用。
ぐるぐる体内を回っている要らないもの(身体的にも心理的にも)を動かして外に出そうとするのがデトックス。
その結果、要らないものがなくなった余白ある体に訪れるのがクリアで明晰な意識。
レモンやグレープフルーツの香りで気分がリフレッシュするのはそういう仕組みです。
今日一日を始めるにあたって、体の「巡りエンジン」にスイッチを入れながら意識がはっきりしていきます。
一般的にはプラス異分野の精油をブレンド
一般的に朝アロマと紹介されているレシピでは、下記のようにレモンやグレープフルーツなどの柑橘系だけではなく、葉っぱ系やスパイス系など異なる種類を合わせて補強したブレンドをおススメしていることが多いです。
レモンorグレープフルーツ精油のどちらか一滴
プラス
ペパーミント(シャキッと葉っぱ)
ローズマリー(ウッディな葉っぱ)
ユーカリ(呼吸させる葉っぱ)
ブラックペッパー(温めるスパイス)
ブレンドすると作用に幅が出るだけでなく、香りのレイヤーが重なることで単体とはまた別の魅力ある香りとして楽しむこともできます。
レモン・グレープフルーツともにかんきつ系ですので、葉っぱ系・スパイス系との相性は非常によいし、ペパーミントと合わせた香りはシトラス系のガムを連想すると想像つきやすいですよね。
ですので上記のレシピももちろん素敵だと思いますが、レモン×グレープフルーツの柑橘系のみの組み合わせにすることで食べ物のイメージが伴っているところが、私は起き抜けの朝一番にふさわしいと思っています。
フルーツの甘い香りは嗅覚だけでなく味覚までもさわやかに刺激し、朝にふさわしいイメージを保ちながら意識がはっきりすっきりしていく。
朝食に果物を食べたいな、と自然な流れで思えましたよ。
西洋占星術的な解釈は
精油は、それぞれが西洋占星術の星に対応しています。
占星術もハーブも昔は医療的な役割を果たしていたので、アロマセラピーもそれに追随してあてはめられていったというのが成立の経緯です。
上の記事で書いたように、レモンは月。
グレープフルーツは木星にあたります。
レモンが小さくて黄色の月、グレープフルーツが大きくてもう少しアースカラー寄りの黄色の木星。
月が個人の感情の基本を、
木星はなにかを拡大・拡張していくこと、楽天的な性質を表していますので
合わせて考えてみると
個人的な生活の中での楽しさへ、期待感を膨らませていく
というような意味になりますでしょうか。
木星の寛大さが、おおらかな一日にしてくれる
木星のいいところは寛大さ、器の大きさです。
過去記事では過食=自責の気持ちを抑える作用がグレープフルーツと摂食障害に関係がある理由なのではないかと書いたこともありますが、責めすぎる気持ちを咎めるのではなく、許してくれるところがグレープフルーツ精油。
月は感情と言いましたが、木星の力が加わると感情をおおらかに、無邪気に表現できる。
「朝は気持ちいいなぁ」と感じた心を表情にまで表せる。
気持ちいいと感じて笑顔になる、単純なことだけど、語りかける相手がいないときはなかなかできなくないですか?
レモンとグレープフルーツ精油のブレンドは、物事の良い面を見られるような、おおらかな楽観主義で一日を始められる香りと言えるでしょう。
私の今朝の感想は…
おおらかご機嫌ブレンドで始まった私の朝は、雪で覆い尽くされた真っ白な田んぼを見つつ「東北の冬の朝はいいなぁ」なんて思いながら始まる朝でした。
かなり上出来のスタートです。
この寒さを恨まず愛でながら始められる一日の尊さよ。
精油がなかったら、香りの効果は同じですので生の果物でも試してみてくださいね。