味付けナシで、レンチンするだけ
今回作ったレンコン餅は何年か前にヨガインストラクターのKANAKOさんから教わって、それ以来うちにお客様が来るときに用意しておくことの多いものです。
おろしておけばチンするだけなので宴席のタイミングを見ながら作れて、お酒を飲む人にも飲まない人にも喜ばれる。
ほんのりと甘いもっちもちの生地に、おだし+ワサビがとってもよく合う。
日本に入ってきた経緯も麗しく、縁起のよい要素がたくさん詰まったレンコンでほこほこあったまりませんか。
2017年1月20日放送のテレビユー福島「げっきんチェック」の金曜日コーナー「野菜ビストロ|ナオトキッチン」で「レンコン餅」としてご紹介しました。
レンコン餅の作り方
【材料】小4個分
れんこん 200g
片栗粉 大さじ2
おだし お好みの量
わさび 少々
ネギ、カイワレ、など薬味
1. れんこんの皮をむき、おろすかフープロにかける
2. 片栗粉を混ぜ、ラップに4分の1を載せてまとめる(茶巾しぼりのように)
3. 600wレンジで3分加熱する
4. ダシ(うどん食べる時の濃さぐらい)をかけ、薬味をのせて出来上がり
具を入れてみよう
今回は具なしで作りましたが、華やかさを増したいなら枝豆、ぎんなん、エビ、タケノコ、シイタケなど茶碗蒸しに入れるような材料なら何でも入れるときれいです。
形はきれいに直せます
レンジで加熱したあと、若干平たくのびてしまうことがあります。そんなときは温かいうちにもう一度丸めなおしてからラップを外してお皿に盛り付けるときれいにリカバーします。アツアツだから気を付けてくださいませ。
バーミックス使うのがおすすめ
おろし金が面倒な時は、フープロやスティックタイプのミキサーがおすすめ!あっという間。離乳食を作るとき用に買った人、多いんじゃないかな~。結婚祝いの定番。
私はレンコン餅を作るときはバーミックスでがーっと一気に混ぜてしまいます。煮物サイズに刻んでからなら数十秒で完了!
皮むいたのをこういう縦長の容器にいれて混ぜると、飛び散りの心配もなくスムーズです。ボウルや鍋よりこっちの出番が多い。
バーミックス純正の縦長ジャグもあるんですけど、なぜこっちを選んだかというと理由は2つ。
・蓋がねじるタイプできっちり締まる
・高さが15センチなので、冷蔵庫のドアポケットじゃない場所に収まる
この2つを満たすと、バーミックスの出番以外の時でも使いやすくなるので選びました。
ぱっぱと作れたら、きっと作る頻度も多くなりますよね。バーミックスはフープロよりも洗いやすいから、こういう根菜をおろして作るメニューも苦ではなくなりました。
レンコンの選び方
外側は色むらがなくできるだけ自然な肌色に近いもの、形は節と節の間が長くゆがんでないきれいな筒形ものを選びましょう…ってあんまり繋がってるままのものって見かけないですよね。
でもスーパーのバックヤードでカット作業をしてから陳列しているところが多いと思いますので「つながったままのください」というと別に出してもらって、無事売ってもらえました(@ベニマル)
切り口は茶色に変色しておらず白いもの。古くなると穴の中が黒ずんできます。穴は大きいとかわいく見えますが、小さい肉厚のものの方がおいしいです。
レンコンチップにするときは穴が大きい方がかわいく見えることもあるし、見た目か?味か?は用途で選ぶもよし。切って考えるもよし。
芋類に形が似ているので長く保存できそうに見えますが、泥の中で育っているため陸に上がってからは日持ちがよくありません。河童とかカエルみたいなもんです…と言ったらわかりづらいと言われました。保存は湿気の多い野菜室で、できるだけ早く使い切りましょう。
レンコンの旬
1年中出回っていますが、旬は11月~3月頃としました。特に12月と3月のお祝い事の多い時期に需要が高まるため、出回りが多くなるからです。12月と3月の間の1月は出回り量が多いわりに需要が落ち着いているため価格が抑えられており、レンコンの買いやすい時期のため、今回取り上げました。
出荷したばかりの夏の終わり~初秋ごろのものは生のままでも食べられますが、寒くなるにつれ体にでんぷんを貯めこんでくるため、加熱しないと食べられなくなります。
レンコンの栄養のこと
タンニン
色素成分ポリフェノールの一種。レンコンがすぐに変色してしまう原因はこれです。
いろんな種類のタンニンがありますが(お茶のカテキンはタンニンの一種)、柿やワインなど渋みがあること、黒く変色することが特徴です。
タンニンには「収れん作用」と言って、粘膜からなにかが分泌されるのを抑える作用があるため、古来から咳止め・下痢止めなど、炎症を抑えたいときにレンコンは食べられています。
見かけによらず栄養豊富
色も薄いし芋っぽい外見なのであまり栄養が入っているように見えませんが、葉物野菜に多いような栄養素が豊富です。ビタミンCはミカン以上・体内の塩分を排出してくれるカリウムはチンゲン菜と同じぐらい含まれています。
レンコンは日本には奈良時代に仏教と共に伝わりました。美しい蓮の花を泥水の中で支える縁の下の力持ちで、穴の開いた形は先を見通す縁起の良さに通じるなど、どこをとっても縁起のいい野菜。新年の誓いも新たに、ぜひ1月のうちに食べておきませんか。