しょうゆはダシと合わせておこう
ダシの効いた食べ物は、塩分が少なくても満足感が高いです。これ、日々の塩分量が気になる方にはぜひ心に留めておいてほしい事実。
糖尿病が専門のお医者様も、お料理にダシを効かせることで塩分量をコントロールする食べ方を勧めているのを目にしました。
しかし健康目的ではなくても、ダシが野菜料理に果たしてくれる役割は大きい!
特に生姜、普段も結局お醤油と合わせて食べていることが多いのではないでしょうか?
だとしたら、あらかじめ合わせてある「生姜味の調味料」を作っておけば、いろんなお料理に使えます。
そのままご飯と食べてもおいしい、なんにでも使える生姜の醤油煮を作りました。
2016年9月23日放送のテレビユー福島「げっきんチェック」の金曜日コーナー「野菜ビストロ|ナオトキッチン」で「しょうがのしょうゆ煮」としてご紹介しました。
生姜の醤油煮の作り方
生姜 100gぐらい(1袋)
醤油 大さじ4
酒 大さじ4
みりん 大さじ2
鰹節 2パック
1. 生姜を細かくみじん切りにする
2. 鍋に調味料と生姜を入れ、煮たてる
3. 沸騰したら鰹節を混ぜる
4. 冷まして瓶に詰めて出来上がり。2日ぐらいおいたものがおいしいです。保存は冷蔵庫で1か月~2か月。
ささっとかけて、気軽に食べよう。
お豆腐にかけたり、焼き肉のタレに混ぜたり、そうめん、おにぎり、ドレッシング・・・・などなど、ありとあらゆるものに足せます。
生姜を冷蔵庫でひからびさせないために
生姜は寒いところが嫌いです
野菜室の隅で、シワシワ・カラカラに干からびた生姜。最後のほうの3センチぐらいをついやってしまうという方は意外と多いのではないでしょうか?
かくいう私もそうです。心が痛みます…
生姜はもともとがインド・マレーあたりの熱帯生まれのため、冷蔵庫のような寒くて乾燥したところが苦手です。
特に10度以下になると途端に弱ってきます。(好きな温度は14度ぐらい)
なので実は冷蔵庫は保存に向いていない場所。
おろして新鮮な風味で食べたいのならば、むしろ冷凍保存がおすすめです。
凍ったままおろすと、細かいパウダーのようになって使いやすい!
一度凍らせると、皮もズルッと向けやすくなります。
生でおろしてしか使わない方には冷凍が断然おすすめです。
買って来たらすぐ加工する
凍らせる以外だと、生姜は買って来たらできるだけ早いうちに加工してしまうのがおすすめです。
簡単なのだと、
スライスして甘酢に漬けておく→ガリ
スライスして干す→スープのダシに
特にこれから寒くなる季節、乾燥した生姜スライスはスープや紅茶に意外といいですよ!
保存食だからといって、たくさん作らなくてもいい
甘酢漬けなどの保存食、なんとなくいっぺんにたくさん作らないといけない気になってましたが、そんなことはないと思うようになりました。
むしろいっぺんにたくさん作らないことは、野菜をうまく使い切れるためのコツでもあると今は考えています。
ほんとに手のひらに乗るぐらい小さな量を、小さな瓶にちょびっと作ることで飽きないうちに食べきれて食べ残しもすくなく、常備菜がかえって習慣化しやすくなる。
自分で栽培しているからとか、栽培している方からのおすそ分けでたくさん来るとか、昔は一度にたくさん手元に来ることが多かったから保存食を作ったのだと思いますが、現在生姜はとても小さなピースで売られています。
だから保存食を作るためにたくさん買ってくるのではなく、生で使いたい分を使って、その残りを保存食に変えるぐらいでいいと思っています。
手に入れたものを、いい状態で食べきるための手段だというのが保存食本来の目的だと思うからです。
冷蔵庫が保存食の瓶でいっぱいの方は、むしろ自分が一度に作る量を見直してみるのもいいのではないでしょうか。
冷蔵庫の中身の鮮度、わたしたちの体をつくる材料の鮮度でもあるからです。
手に入りやすい漢方が生姜
最後に、生姜が体にどう働くかについてなど。
食べれば体がぽかぽか温まる生姜は手に入れるのが最も簡単な漢方で、葛根湯にも含まれる食材です。
生姜は胃腸周りのさまざまなトラブルを助けてくれます。胃腸の働きが弱っているとき、消化不良、下痢などの解消をはじめ、食欲増進の効果があります。
オクラの回の時にも書いたのですが、胃腸周りが弱っているときって、外見が老けて見えます。
まず顔色が暗くなるし、ハリも落ちてたるんで見える。
あとお腹を守ろうとするからか猫背にもなりやすくて、表面だけでなく全体のシルエットが老ける気がするのです。
胃も腸も食べ物をエネルギーに変えてくれる臓器です、やっぱここが弱るというのは生きる力に関係するのか??と思います。
日々の食べ物にちょこちょこ生姜を足して、ぜひ胃腸をいたわってくださいませ。
爽やかな香りでシャキーンと伸びた背筋が、きっと美人にしてくれます。