ジャージー牛の特濃牛乳は、冬場がより濃くクリーミー:げっきんチェック「畑にキテます」第23回

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鮫川村のジャージー牛の子牛
鮫川村ジャージー牛牧場の清水さんと

鮫川村ジャージー牛牧場の清水さんと

目次

福島県鮫川村、清水さんのジャージー牛牧場におじゃましました

3月3日のテレビユー福島 げっきんチェック「畑にキテます」に出演しました。
福島県内の農家さんの畑を訪問して、作物の作り方や見分け方などを伺ってから、私が簡単な料理を畑でする番組です。

今回は畑家じゃなくて牧場!しかも日本に1万数千頭しかいない超レアなジャージー牛牧場です。
オーナーの清水さん(写真左から2人目)はまだ28歳。
清水さんの隣に写っているウド農家の白坂さんがご紹介してくださいました。
白坂さんのウド畑?室?に訪問したときの記事はこちら

鮫川村は決して人口の多いところではないのですが、お二人のように素敵な若い農家さんが頑張って広報に努めている素晴らしい場所です。

ウドもジャージー牛も、どちらも県内で栽培・飼育している人がとても少ないことも共通点。
周囲に同じことをしている人が少ないということは競争力があるという美点がありますが、また同時に悩みを共有できる人が少ないということもあり、きっとご苦労も多いことかと思います。
そのようなあまり他人がしないことに挑戦しているところもとても尊敬できるなぁと感じました。

 

ジャージー牛を育てている現場で教わったこと

鮫川村のジャージー牛

鮫川村のジャージー牛

牛舎に行くのは、小学生の頃に叔母が飼っていた牛舎に遊びに行って以来です。
体の小さいその頃に見たホルスタインはとてつもなく大きくて、舌の長さが少し怖かったことや子牛がとてもかわいかったことなどを鮮明に思い出しました。

鮫川村のジャージー牛

鮫川村のジャージー牛

もともと観光牧場で飼われていた清水さんちのジャージー牛たちはとっても人慣れしていました。
清水さんによると、ぐりぐり頭を寄せてきたり舐めてきたりするのは、犬がじゃれてくるのと一緒なんですって。(清水さんは動物行動学を大学で専攻していました)

性格もいろいろで、私たちが到着するなりこちら側に寄ってくる子もいれば、関係なく遠くで日向ぼっこをしている子も。

生きる力のおすそ分けを頂いている

乳牛は寿命というか、お乳を取らなくなる=現役引退が命の終わり。
ここのジャージー牛たちは10年程度の予定とのことでしたが、通常の大規模なホルスタイン牧場は5年程度だと伺いました。
それが短いのか長いのか、まだうまく感じきれません。

野菜ももちろん植物の命を頂いているものですが、こうして家畜を育てている現場に行くとダイレクトにこうしたことを考えることになります。

特にそれを強く感じたのは、途中から別の場所にいる子牛を牛舎の近くまで連れてきたとき。

鮫川村のジャージー牛の子牛

鮫川村のジャージー牛の子牛

それまでケージの近くにはほとんど親牛は来ていなかったのに、子牛が現れたとたんに何頭かが駆け寄ってきました。

本当はどういう意味があるのかはわかりませんが、まるで「もしかしてうちの子?」と探しに来たかのようで。
どんどん集まってきて鳴き声を上げたりしているのを見たら、この子を育てるためのお乳を私が頂いているのだなと感じました。

 

ジャージー牛の牛乳、特濃でクリーミーでした

そんな生きる力のおすそ分けジャージー牛乳の味は、本当に濃かった!

初乳搾り

初の乳搾り

もともとホルスタイン牛乳の乳脂肪分(3.6%程度)に比べて、5%以上と乳脂肪分が高いのがジャージー牛乳の特徴。

しかし冬場は寒さから体に脂肪分を溜めるためより乳脂肪分が上がるのだそうで、夏場のジャージー牛乳よりも、冬場の方がより濃くクリーミーに。

色も若干黄色みがかっていて、そそぐとトロリとしていました。
低温殺菌直後のちょっと温かい牛乳を飲んでみたのですが、なんというか甘さ控えめのミルクシェイクのよう。

アイスクリームの乳脂肪分が8%以上、アイスミルクの脂肪分が3%以上なので、あながち誇大表現ではありません!

清水さんから伺った話では、ここのジャージー牛をお分けしている中華料理店では、杏仁豆腐を作るときに生クリームを加えなくてよくなったとか。

ほんと、固めただけでゴージャスなデザート。
この後分離させてリコッタチーズにしたのですが、なんだかもったいないような気がするぐらいでした。

牧場での試飲、ぜひおすすめします

通常、牧場で生産された牛乳はタンクローリーに詰められて加工場に集められ、成分を均一にするための加工などが行われて、一年中安定した味が楽しめるように品質管理されます。

そういう加工を抜いて殺菌だけしているものが牧場で直接試飲できる牛乳ですので、もし今後牧場さんが直接実施している試飲会などありましたら、ぜひ夏・冬の味の違いなどを味わってみてはいかがでしょうか?

私もこれまで牧場となるとソフトクリームやなんかに目が行ってしまい、牛乳そのものはほとんど試飲していませんでした。
でも売っているものとこんなに違うのなら、今後はぜひ飲んでみようと思ったのです。

畑で採れたての野菜がおいしかったように、牧場には牧場だけの味がありました。

 

今回作ったのはリコッタチーズ

リコッタチーズのフルーツサラダ

リコッタチーズのフルーツサラダ

今回の中継では、牛乳とレモン果汁、塩だけで作るリコッタチーズ。

清水さんと話していたら「おばあちゃんが酢を使って同じものを作っていて、それを牛乳豆腐と呼んでいた」とのお話をゲット!
これ、ぜひ中継の中で言いたかったことなのですが、風でコンロの火が弱くなってしまいあわわわわ…と慌てていてついすっ飛ばしてしまいました…無念。

リコッタチーズというよりもいい呼び方だな~と気に入りました。

だって、豆腐だと思えば食べ方も広がる!
実際清水さんはリコッタチーズならぬ牛乳豆腐はわさび醤油で食べていたとのこと。
豆腐だと思えばそれは全然アリ!すごくおいしそうだと思ったので、私も今度やってみます。

ジャージー牛のリコッタ、普通の牛乳のリコッタよりやっぱり濃い

試作は普通の牛乳でしていたのですが、ジャージー牛乳だとやっぱり濃い~

リコッタチーズを作ると、あとにホエー(乳清)が残るのですが、その色が全然違ってて。
普通の牛乳だとかなり透明な感じになるのですが、まだまだ牛乳の脂肪分やたんぱく質が残っているのか、かなり白っぽかったです。

スーパーではなかなかお目にかかれないジャージー牛乳ですが、見かけたらぜひお菓子作りなどに使われるといつもよりこっくりおいしくなるのではと思います。

リコッタチーズの作り方は写真をたくさん入れて別記事にしました

 

看板犬の秋田犬ポテトもかわいかったです

鮫川村のジャージー牛牧場の看板秋田犬

鮫川村のジャージー牛牧場の看板秋田犬

最後に、清水さんちの牧場の看板犬のポテト。

大人数が苦手みたいで、スタッフの多さに始終困り果ててこんなふうになってました。
申し訳ないのですが、めちゃめちゃかわいい…
うるさくしてごめんね。

そんなポテト、なんとラインスタンプになっているらしい!
すごい!
しかもジャージー牛も一緒☆

「ポテトの日常」
http://line.me/R/shop/detail/1251745

次回は3月17日です!
もしよかったらぜひご覧ください。

鮫川村のジャージー牛の子牛

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この記事を書いた人

野菜ソムリエ/アロマテラピーインストラクターの主婦。「リラックスした状態こそ一番いい自分が出せる」「いい香りに浸りながら不安にはなれない」「穏やかな心はシンプルな食生活から」の思いで、簡単・手軽に楽しく暮らせる方法を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

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