長女体質のみなさまへ
「しっかりしなくちゃ」が行動のメインテーマにある長女体質の方は、気力を充実させるのは得意でも、リラックスをするのが苦手です。
リラックスすることは、怠けることとは違います。
努力をやめることとも違う。
だからリラックス感を味わえることをしたときに「こんなことしていていいのか」と罪悪感を感じなくてもいいし、過剰に「ご褒美」「贅沢」と思わなくてもいい。
リラックスの意味の一つとは、自分24時間監視システムから自分を解放し、比較や評価を元に自分を調整しようとすることをやめることです。
生活習慣PDCAサイクルの外に出る。
そこに学びを見つけないで、ただただ遊ぶ。楽しむ。
未来の時間のための投資でもなければ、過去のマイナスを清算することでもない、現在形の「今を感じ切る」行為がリラックスではないでしょうか。
人は、香りを長時間感じ続けることができません。
5分~10分程度だと言われています。
嗅覚は、はかない。
そういう意味ではアロマテラピーは楽しみ方自体が超現在形で、そこに過去や未来のウダウダを持ち込んでいたらあっという間に旬の時間が過ぎ去ってしまうものであるため、リラックスが苦手な方はまずアロマテラピーで「香るリラックス」から始めるのがいいのではないでしょうか。
自分のことはあとまわし
リラックスという言葉はアロマテラピーについて考えているとしょっちゅう使う言葉ですが、『パトリシア・デーヴィスのアロマテラピー占星術』を読んでいたら、それに関する一行が出てきました。
例えば、ラベンダーと乙女座についての話。
ラヴェンダーはリラックス状態を引き出すのに役立ちます。ただし彼らはたいて自分自身がきちんとしていなくてはいけないと思っているためリラックスするのを拒むのです。
文中「彼ら」とうのは乙女座的な人たちのこと。
乙女座は奉仕と労働の象徴と言われていて、人の役に立つこと、世話をすることを通じて「価値あることをきちんとやっている」と感じたい気持ちをとても大切にします。
自分のことはあとまわし。
そういう人たちが、リラックスを拒みがちであると指摘しています。
これは占星術の本での話ですが、こういう気持ちを持ってバリバリ働く女性は少なからずいます。
というか、家族のために・会社のために働く人のほとんどはこんな暮らしではないでしょうか。
「リラクゼーション状態とは、へこんでももとに戻ることができるような、柔軟性が高まった状態だ」という記事を以前書きました。
柳のような折れないしなやかさがリラックスした精神状態のこと。
リラックスのためのアロマ|ラベンダーの香りで心のよどみを換気する
本人の心身にゆとりがあり穏やかな精神状態であるときにこそ、より周囲にやさしくできると私は思います。
本当に他人のために何か行動しようとするのならば、まず自他のバランスが取れていること、自分を大切にできることこそ重要だと思うのです。
他の人に奉仕することにばかり心をくだいて暮らしている彼らはとかく自分のことは拒絶してしまうのですが、自分の楽しみやマッサージといった非常に心地よいことは、他の皆と同じく自分も愛情を受け取るに値する存在なのだと思い出させてくれるのです。
物事はあまねく調和とバランスの「いい塩梅」を善とするならば、孔子の「己の欲せざるところ人に施す勿れ」のみを採用するのではなく、聖書の「己の欲するところを人に施せ」”Do as you would be done to”も採用して、たまには人の欲するところを己に施す日があってもそれまたよろしいのではないでしょうか。
消耗した長女体質の方へのブレンド
ラベンダー 3滴
メリッサ 1滴
オレンジ 1滴
芳香浴ならそのままディフューザーやポットに、
バスソルトなら大さじ2~3の塩に、
マッサージ用のボディオイルならキャリアオイル25㏄に
上記のエッセンシャルオイルを混ぜて使用してください。
特にかんきつ系のオレンジは、入浴に使用する際にピリピリすることがあります。
皮膚刺激に弱い方をはじめとして、入れすぎに注意した上でパッチテストをしてからご使用ください。
バスソルトとして使用するならこちらの記事をご覧ください
バスソルトで汗をかこう|エッセンシャルオイルの基本的な使い方1
リラックスが特別なご褒美ではなく、生活の一部になりますように。
【ココロとアロマの記事はこちら】
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