虫よけスプレーの材料
暖かくなって外でお茶したり、窓をあけて過ごすことが多くなったら、山奥暮らしの私の家では虫がたくさん入ってくるようになりました。
もう蚊も出ている！早い！
こないだ除菌消臭スプレーの話を書いたばかりですが、うちのスプレーは消臭しつつも虫よけ効果のあるものに内容をチェンジすることにしました。
虫よけといえばレモングラスの成分シトラール
私も所属しているAEAJ日本アロマ環境協会のプレスリリースの中に、アロマセラピーに関する学術論文を紹介したものがありました。
レモングラス精油の蚊に対する忌避作用
＜実験概要＞ メスの蚊（イエカ属）100匹を入れたケージを用意し、その中にエタノールで消毒した被験者の両腕 （25㎠だけ肌を露出した状態）をさらします。肌を露出している部分の一部に、濃度の異なるレモングラス精油を付け、何も付けていない部分と比較して蚊に刺された数にどれだけ変化があるのかを測定。
＜実験結果＞ 実験の結果、レモングラス精油を付けていた箇所は蚊に刺された数が少なくなりました。 1㎠あたり5㎎の精油を付けた場合には、12時間で約74％の忌避効果を発揮しました。
【原著論文】
Larvicidal, ovicidal and repellent activities of Cymbopogan citratus Stapf (Graminae) essential oil
against the filarial mosquito Culex quinquefasciatus(Say)(Diptera:Culicidae)/Pushpanathan, T. et
al. (Tropical Biomedicine 23(2):208-212, 2006)
実験内容が恐ろしいです。被験者の方のご苦労を生かして、謹んで虫よけさせて頂きたい。
虫よけ効果が確認されているのはレモングラスの中の、シトラールという成分です。
レモンの皮に入っている、かんきつ系の香りの元。
レモングラス精油のシトラール含有量は50％～75％と高濃度。
他にはシトロネラ、レモンユーカリ、レモンマートルなんかにもたくさん含まれていますが、知名度と合わせて考えるとレモングラスが一番手に入れやすいため、虫よけレシピというとレモングラスが上がってくるのだと思います。
ただ、レモングラス精油はけっこう高いことがあるので、成分がよく似てリーズナブルな精油：リツェアクベバ（メイチャン）を使ってみました。
リツェアクベバ（メイチャン）は使いやすい
超高級精油メリッサ（1mlで4000～5000円！）の代用にレモングラスは使われることが多いのですが、そのレモングラスの代用にメイチャンは香りもよく似ていて使いやすい。
そして何より、価格がそれほど高くないことが使いやすい1番の理由です。
呼び名がばらついていることでもわかるとおりマイナーな精油ですが、シトラールの含有量はレモングラスに匹敵。
- レモングラス：シトラール 66.87％
- メイチャン：シトラール65.66％
- 成分表を見ることができる生活の木オンラインストアの商品ページへリンクしてます。
香りの違いは、レモングラスよりメイチャンの方が甘くて軽い感じがすること。
癖も少ないので、こちらの方が万人受けするような気がしてます。
ユーカリ＋メイチャンで虫よけ消臭スプレー
スプレーの分量は前回と同じです。お子様が使う場合は、精油の量を半分にした方がいいかと思います。
半分でも虫よけ効果は十分です。
【材料】
無水または消毒用エタノール ５ｍｌ
精油 １０滴
精製水 ４５ｍｌ
10％がアルコール
１％が精油
あとは水
- エタノールを瓶に入れる
- 精油を入れてよく振って溶かす
- 最後に精製水を入れる
ユーカリの心身への効能は前回の記事をご覧ください。
メイチャンの効能としては
胃腸の活性。消化の促進。冷えて固まった心、わだかまりによる落ち込みに暖かいエネルギーを注いで晴れやかに動かす
ことが期待されています。テンションが落ちてる時に、日の光を浴びて復活して行くようなイメージです。
ユーカリも精神解放系の精油ですので、のびのび手足を広げて外で活動する時にはもってこい！かと思います。
他にもいい組み合わせが思いついたらご紹介していきます！
これはレモングラス＋シトロネラ＋ユーカリの虫よけスプレーです。
