福島県伊達市梁川町の八巻さんのゆき菜畑にお邪魔しました
1月21日のテレビユー福島 げっきんチェック「畑にキテます」に出演しました。
福島県内の農家さんの畑を訪問して、作物の作り方や見分け方などを伺ってから、私が簡単な料理を畑でする番組です。
今回は、福島県と宮城県の県境にある、梁川町のゆき菜農家・八巻さんの畑にお邪魔しました。
野菜ソムリエの大先輩!
毎回なにより私自身が一番勉強させていただいている番組で、今回のゆき菜もまさにそう。
実は私もあまりよく背景を知らないでいた野菜だったので、出演前にいろんな方にお話を伺ったり自分でもいろいろ調べて考えて準備しました。
その過程で感じたのは、ゆき菜は冬のおうち中華料理に最適だということ!
栄養も使いやすさもばっちりです。
ゆき菜、別名ちぢみ菜、ちぢみゆき菜、如月菜…
まず、ゆき菜ってこんな野菜です!
中国野菜のターサイと、小松菜の掛け合わせと言われています。
見た目もターサイの縮れと小松菜のまっすぐな茎が合わさっている。
特徴は、なんといってもこのくるりんと丸まった葉!
共演者のヒッキー北風さんが「自転車のサドルみたい」と言ってましたが、まさにいい得て妙。
そしてしっかりとした縮れ!
若い葉は縮れ、育つとしわが伸びていきます。
「人間と逆」とは、生産者八巻さんの弁。
このしっかりとした骨格(?)と濃い緑の外見だけ見ると、筋っぽいのかな?苦そうだな?…と思えますが、ゆき菜はやわらかくてエグみ苦みなし。
青臭さも少ないため、サラダにまではできないけれど、しゃぶしゃぶぐらいで食べられそうな味です。
青臭くない緑黄色野菜って素晴らしい!
今回は食品成分表の中に「ゆき菜」を見つけられなかったのであくまでターサイを参考にしたのですが、βカロテンがたくさん含まれている緑黄色野菜に属すると思われます。
βカロテンは体内でビタミンAに変化して、皮膚や粘膜を保護してくれる栄養です。
乾燥が続いて粘膜も弱っている時期ですので、喉や鼻からの風邪をひきやすい方が召し上がる冬の緑黄色野菜にいいなと思いました。
温かくして食べたい青菜です。
白菜、チンゲン菜に飽きたらぜひゆき菜。中華料理に幅が出る
ゆき菜のいいところって、ターサイと小松菜のいいとこどりをしているところです。
- 中国野菜のように加熱に強い
- 小松菜のように癖のない味
チンゲン菜よりも葉がしっかりしているから、炒め煮やスープには最適!
味に癖がないから、ベーコンでも豚肉でも卵でも、合わせた具材が生きやすい!
冬のアツアツ中華を作ろうと思ったら、あんかけの餡のずっしりとした重さにも負けないゆき菜はおすすめですよ。
今回番組内ではゆき菜だけの酸辣湯スープを作りましたが、シイタケ・タケノコなどの具材をたくさん入れて食べたらもっとおいしくなると思います。
他にも中華風のおひたしもメニュー候補で迷ったのです…
ほんと、縮れた見た目のかわいらしさ・濃い色の美しさ・味の癖のなさは、お家で作る中華料理の幅をぐーっと広げてくれます。
白菜、チンゲン菜に飽きたらぜひゆき菜。
おいしいゆき菜は下半身がしっかりしていました
八巻さんがご用意してくださった、根っこ付のゆき菜。これを見せて頂けてとても嬉しかったです。
本体の長さに匹敵するような長い根っこ。
その根元はしっかりと太い。
おいしいゆき菜はこの根元がしっかりと太いのだと八巻さんが教えてくださいました。
「下半身がしっかりしていないと、上半身もよくは育たない」by八巻さん
出荷の際は根っこは落として出荷されていますけれど、ひっくり返してお尻の部分を見てみてはいかがでしょうか?
根っこの残りを見ることができます。
伊達市内・福島市内で購入できます
今日・明日から本格出荷が始まるとのことでした!
まだ8軒10人程度で今年から作り始まったばかりとのことで、出荷量が少なくレア度高めなのがこのゆき菜です。
各店舗へもそれほどたくさんは置けないらしいので、まずは見かけたらぜひお試しを!
でもおいしさ・使い勝手の良さ・見た目の冬らしさから、これから人気が出ると予想されています。
現在は伊達市内・福島市内の生協で購入が可能だそうです。
目印は「JA伊達みらい」の袋に入っていること。
3月いっぱいごろまでの出荷を予定しているそうです。
ゆき菜を使った冬の中華料理、私もいまのうちに試してみます。