色と美容は関連してます
美容にいい野菜、体にいい野菜を紹介してください、という依頼が来ると真っ先に思いつくのは色の濃い野菜。
いわゆる緑黄色野菜を筆頭に、今注目されているフィトケミカルと呼ばれる成分は、ほとんどが植物の色素成分です。
強い紫外線や雨風にさらされても移動できない植物は、酸化を防ぐ抗酸化力、抗菌力を自らもっています。害虫や動物から逃げられない植物は、臭いを出して遠ざけることもあります。身を守るために植物が自ら作り出した色素や香り、辛み、苦みなどに含まれる機能性成分がファイトケミカルです。
ヒトはファイトケミカルを作り出すことはできませんが、それらを含んだ野菜や果物を食べることで、植物のちから=ファイトケミカルを摂り入れ、抗酸化力や免疫力をアップさせ、生活習慣病やアンチエイジングに活用できます。(大塚チルド食品のサイトより)
ここで説明されている「身を守るために植物が自ら作りだした色素や香り」というのが、アロマセラピーで使われる精油の成分にあたります。
植物の力を借りるのは、野菜を食べることもアロマセラピーも同じです。
通常、好きな精油を選ぶときは香って試して好きだと思えるものを選ぶというのが王道ですが、もともとの植物をイメージして好きな色から選ぶのもアリ!
ざっくりとした4分類で、色と作用について書いてみたいと思います。
紫~赤~ピンク系が好き
お花系の精油を選んでみましょう。
ラベンダー、ローズ、ジャスミン、カモミール・ローマン…
花は魅力で他を惹きつけるもの、自分の価値に関わる部分に作用します。
既に自分の魅力を認めている人にならそれをさらに輝かせてくれますし、自信がない人には自己受容を助けてくれます。
外見だけではなく中身も含めて「自分の魅力ってなんだろう?」と考えたり興味を持つことは、人間関係が円滑に進んでいたり、時間的余裕があったりするときじゃないとなかなかできない、とても贅沢な時間だと思います。
お花系精油は女性性を高めてくれるとも言いますが、女性性は周囲との調和も含めて高まるものだからかな、と最近感じています。
黄色~オレンジ系が好き
かんきつ系の精油を使ってみましょう。
オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ライム。
植物の最終的な形が「実になること」です。だから果実には、それまで過ごしてきた時間や経験がぎゅっと詰まっている。
植物が生きてきたエネルギーが詰まっているのがかんきつ系です。
硬い皮の内側は、とってもじゅくじゅくとしているのがかんきつ系の特徴。
日々の頑張りを支えるためには、硬い鎧も必要ですよね!心の内はいろいろあるのも当たり前ですよね!
それらをうまく調整して、要らないものを外に流してくれます。
単なる気分転換のリフレッシュではなくて、自分を輝かせるためのデトックスができます。
緑~青系が好き
葉っぱ系の精油を選んでみましょう。
ミント、ユーカリ、マージョラム、サイプレス…
野菜も葉っぱですが、虫や外敵と戦う役割はほとんどがこの葉っぱ部分が担っています。
現実的なトラブルや困りごとにうまく対処するための、クリーンな意識を作ってくれる精油が多いです。
植物の美しさの理由に、対称性があります。左右対称だけではなく、複雑なのに非常に合理的な規則性を持って葉が広がる。
そのバランス感覚は「いずれ実をなし花を咲かすため」。
男性が緑~青系が好きな理由も、ここあたりに関連がありそうです。
過去でも未来でもなく、今と戦うための手助けをしてくれます。
茶~黒、暗い色が好き
樹脂・根っこ系の精油を選んでみましょう。
フランキンセンス、サンダルウッド、ベンゾイン…
植物の土台の土と根。表だって目につくところではないですが、ここがしっかりしていないとうまく育てない。
「地に足を付ける」の言葉通り、浮ついた気分を捨てて現実を見る力、特に自分自身の内側深くを見ることを助けてくれます。
単体で香るのもいいですが、他の地上にある精油と組み合わせるとよりいい香りになるものが多いです。
今ご自分がイメージする根っこが、いずれ花になるのか、実になるのか、大きな樹木(=葉)として茂るのか…その未来図に合った精油と組み合わせると、よりオリジナルな働きができると思います。
自分を見つめること(内観)はこれからの時間のための手段であって、目的ではないと思う。
それ自体が目的になってしまうと、社会から離れ過ぎてしまい、誰かと繋がりにくくなるから。
地下深く降りることは、いずれ上がることとセットだと思います。
色から選ぶと、香ったことがない精油に挑戦できる
色についてのイメージ、特に考えていないようでもだれしもが既にイメージを持っています。
好きな色が変わる時は特にその人の内面が変わっているときと連動しているようです。
上記の方法で選ぶと、香ったことがない精油でも自分で選べるのがいいところの1つ。
お店に行くとずら~っと並んでいて選びきれないことはしばしば。
だけれど、自分がその時気になる色から、おおまかなジャンルを決めてからお店に行けば、その中から絞ることができます。
精油がありすぎて選びきれないけど、自分に合うものを選ぶときの方法としてちょっと心に留めておいてくださったら嬉しいです。