抗酸化力の高い野菜っていったいどれ?
毎月1回出演している、テレビユー福島「げっきんチェック」ふく美人のコーナーは、
野菜や果物を食べて、次の季節を迎え撃ち!
季節の変化による“体の不調知らず”の美しい体を手に入れ、幸せ生活を送ろう!
というコーナーです。
美容・健康ってとにかく「不調をいかに治し整えていくか」にフォーカスしがちですけど、そうではなくて「生き生き美しくなるにはなに食べたらいいか??」という、マイナスの穴埋めではなく、プラスの積み増しを目指すメニューを考えています。
今回のテーマは抗酸化、老いに伴う体のサビつきに抗う力のことです。
梅雨前のこの時期は遮る雲もなく本当に紫外線が強い時期で、その刺激からお肌も酸化=老化しやすい時期。そんな季節にこそ抗酸化力の高いものを食べて、老化が追い付かない体にしていきたいものです。
その抗酸化力が高い食べ物を、細かいことを覚えなくても見分けられる方法が「赤い食べ物を選ぶこと」。
トマト、スイカ、イチゴ、鮭、エビ…などなど、赤い色の食べ物はどれも美容(特にお肌)にいいフィトケミカルがたっぷり含まれています!
赤い食べ物の抗酸化力で、お肌の美しさを内側から支えたい。
いちごも旬の最後の時期だし、赤い食べ物食べていきましょうよ!
今回は赤い食べ物に含まれるフィトケミカルの良さをたっぷり吸い込んだ、魚も野菜もいっぺんに摂れるたきこみご飯を作ります。
おいしさも栄養もぜーんぶお米に吸わせて一滴も漏らさない完全メニューです!
2017年5月22日放送のテレビユー福島「げっきんチェック」の月曜日コーナー「ふく美人~食べて幸せ♥ベジフル生活~」で「トマトと鮭の炊きこみライス」としてご紹介しました。
ミニトマトと鮭のカラフル炊き込みごはんの作り方
【材料】4人分
米 2合
鮭 2切れ
ミニトマト 15粒
クコの実 大さじ1強
ターメリック 大さじ2分の1
クミン 小さじ1
イタリアンパセリ 適量
1. 米をとぎ、ミニトマトをまるごと入れる。水はミニトマトを入れてから2合のラインまで入れる。
2. 水を量った後に、鮭を載せ、スパイス他を入れて普通か炊き込みモードで炊飯する
3. 炊き上がったら刻みパセリを散らし混ぜて出来上がり
ミニトマトも鮭もまるごと並べて入れるだけ。しゃもじで混ぜれば具はほぐれます。
トマトと鮭の赤、ターメリックの黄色。赤・黄ときたらやっぱ緑でしょう…というわけで、最後に刻んだイタリアンパセリを混ぜます。
イタリアンパセリも、ビタミンCたっぷりβカロテンたっぷりの素晴らしい野菜だよ。
緑の野菜は、一緒に炊き込むと色が抜けて鮮やかさが減るので、あとで混ぜる方がいいと思います。
イタリアンパセリが苦手なら、今の季節だと茹でた絹さやとかアスパラガスとかかな。
野菜・魚・ごはんがいっぺんに食べられるから、忙しい人にもぴったり!
黄色のターメリック抜くとこんなかんじ
ターメリックは日本語だと「ウコン」。肝臓に作用すると言われて有名ですが、主成分のクルクミンも高い抗酸化力を持つものです。
黄色いご飯といえばサフランライスも考えましたが、サフランよりターメリックの方が売場で見かけやすいこともあってこっちにしました。
でもスパイスの香りが苦手な人もいるかな~と、試しにターメリックなしで炊いたときの炊き上がりはこちら。
ご飯はほーんのり赤いくらい。
ターメリックなしだと、和風味との相性もよさそうな仕上がりでした。
刻み大葉と具だくさん味噌汁が合いそうです。
こっちも気軽で好きだな!
ミニトマトのリコピン、鮭のアスタキサンチン
抗酸化力の源・フィトケミカルは、植物が紫外線や虫・病気などから自分を守るために作り出した物質で、多くは食べ物の色や辛み、臭いなどの成分です。
とくにお肌にいいとされる物質には赤い色が多いの!今回使った赤食材の簡単な説明がこちら。
赤の素①アスタキサンチン
鮭・カニ・エビなどに含まれる、白い魚を赤くする成分。焼いたときに赤い、が目印です(マグロは焼いたら白くなるから違います)。
アスタキサンチンが一気に有名になったのはこの商品がきっかけ!
アスタリフト クリーム 30g
酸化の中でも、特に紫外線を浴びたときにできるシミの素と戦う力に優れていて、シミをできにくくしてくれます。(詳しく知りたい方は「一重項酸素」について調べてみてください)
お化粧の時に毎回シミ・ほくろをコンシーラーで消しながら思いますけど、濃いものはもちろん、薄いものであってもシミを塗りつぶしただけで若返って見えるのですよね!
とくにお肌って、体にとっては外壁みたいなものなわけで、少々傷んでも脳や内臓の方が守られればいいというポジション。
だからいろんな栄養は脳や内臓が優先で、お肌には最後に分配されるのだそうです。
それを聞くと、フィトケミカルに限らずビタミンCもひたひたにしておきたい。
「ストレスが少ない人は若々しい」というのも、こういうフィトケミカルを内蔵で消費しちゃわないでお肌にちゃーんと回ってきてるからなんじゃないの?という想像が膨らみます。
お肌以外だと、運動時の脂肪燃焼を高めてくれる作用があるという報告もあります。
鮭はアスタキサンチンが豊富なうえに、良質な魚油とたんぱく質が同時に摂れることから、美容に興味のある人がたんぱく質を摂るときには欠かせない選択肢。
カロリーを抑えたいときの美容メニューはたいてい鶏肉か鮭を選ぶイメージです(私調べ)。
赤の素②リコピン
野菜の中ではトマトに最も多く含まれている赤い色素成分で、抗酸化作用だけではなくて抗ガン作用に関する報告もあるほど。
そしてここだけは覚えておいてほしいのですが、ミニトマトのほうが、普通サイズのトマトよりもリコピン含有量・ビタミンA、C(βカロテン)が多いんです!
一日の推奨摂取量15㎎を取るには中玉2個ぐらい食べる必要があるといわれていますが、ミニトマトなら約10個~15個。
そして木になっている状態で真っ赤になっているものを「完熟」トマトと呼ぶのですが、青いうちに収穫したモノと比べるとリコピン量も旨み成分の量も、完熟トマトのほうが断然多いです(糖度は同じ)。
だから美容にいいのは完熟ミニトマトなのですが、売っているものだと青いうちに収穫しているものも多いのが事実。
ミニトマトはプランター栽培も簡単ですので、毎日食べるためにぜひ今年栽培してほしい野菜です。5月~6月上旬ぐらいまでに植え付ければ、夏から10月いっぱいぐらいまで収穫できる、まさに今植え頃です。
富士商 菜菜畑 ジュートプランター キューブ 2個セット
今プランターも、こんなかわいいのありますし!
ミニトマトを夏の間毎日食べたいので、私も先週植えました!
赤の素③ゼアキサンチン
最後はクコの実に含まれるフィトケミカルのゼアキサンチン。アスタキサンチン同様、シミの原因になる種類の酸化と戦う力に優れています。
中国では不老長寿・延命効果の薬用果実で、美容系の八宝茶には必ず入っているクコの実。
八宝茶は、体が冷えが頭痛になるぐらいひどい人にはおすすめ。私は飲んですーっと頭痛が引く経験をしたことがあります。
RIMTAEオリジナル八宝茶(はっぽうちゃ) 5パック メール便
クコの実は杏仁豆腐の上にひとつぶポチっと乗っているのが定番だけれど、一日ひとつかみぐらいぐらい食べていいんですよ!
スーパーの中華食材コーナーでみかけるのはこのぐらいの小さい袋だと思うんですけど
S&B 菜館 クコの実 15g
クコの実はおやつにも食べられるドライフルーツだと思って、大袋で買ってじゃんじゃん食べたらいいと思っています。
中華風の、とろみのある炒め物の時に入れるとイロドリになってキレイだし。
オーガニックゴジベリー 57g【有機JAS認証付】
英語名の「ゴジベリー」で探すと、オーガニックなものも見つけやすいです。
…とこんなふうに、赤い色の濃い食べ物って老化と戦ってくれる成分がてんこもりなんです。
和食・洋食によらず食卓が茶色っぽい方はぜひ赤い食べ物を足してみて。
細かいことを考えなくても、彩りが鮮やかな食卓に変わっただけで、前よりもきっと美容と健康によい食卓に変わっていますよ!