パッと見でわかるおいしい苺の選び方を教わりました
月に2回出演させていただいているテレビユー福島 げっきんチェック「畑にキテます」にて、福島県須賀川市のいちご農家さんに伺いました。
中継が始まる前に教えてもらったのは、おいしい苺(とちおとめ)の見分け方。
上の写真のコンテナに詰まったとちおとめ達が教材です。
これは事務所の写真ですが、こんなふうにいちごの形や質別にコンテナに分けて収穫されています。
横田さんが持ってきてくださった教材いちご達は、ただでさえ午前中で売り切れる高品質いちごたち。
その中からさらに「これはおいしいやつ」というのを見分ける方法です。
横田さんが選ぶいいいちごの見本写真も掲載しますので、いちご狩りに行く方は必ず読んでください!
これが名人の選ぶおいしいいちごの見本写真です!
おいしいいちごサンプルはこちら!
これ、普段みなさんが選んでいるいちごと比べていかがですか?
おいしいいちごを見分けるための4つのポイント
横田さんが教えてくれたmおいしいいちごを見分けるためのポイントは4つです。
完熟のいっぽ上をいくピンクっぽい白さ
実がパンパンに張って、粒粒たちの距離が離れている
粒々の終わりのところからヘタまでの長さが長い
頭がきゅっとくびれて全体的に細長い
ここでもう一度、この条件をみたした完全サンプルを見てみましょう。
ではポイント別に伺ったことをまとめていきます。
完熟のいっぽ上をいくピンクっぽい白さ
上の写真のいちごの先端は、若干赤い色が抜けて白っぽくなっています。
真っ白をベースにした色の薄さではなく、ピンクっぽい白さ。
これが完熟の一歩上をいく甘さが十分で、かつ味のボディとなる酸味ものっている証拠だそうです。
横田さん曰はく「緑っぽい白ではない」。
白っぽいと「熟してない?」と思いがちですが、いちごは先端から赤くなるので、
ヘタの方が白いのは熟していない証拠かもですが、先端のほうのピンクっぽさはそれに該当しないそうです。
形が小さくても、こんな風にさきっぽにピンクが現れます。
実がパンパンに張って、粒々たちの距離が離れている
いちごの粒々、種ではなくてこちらが果実なので「種」と呼ぶのは気が引けるので以下「粒々」と呼びます。
横田さんからははじめ、
粒と粒の間が、はち切れそうなくらい張りがあるもの
と教えて頂いたのですが、その肝心の「張り」がわからない…
「はちきれそう」もよくわかりません。
何度も「これはどうですか?」「こっちはどうですか?」を繰り返してようやくわかったのは、
はちきれそうに熟す=いちごが膨らむ=粒と粒の距離が離れていく
ということでした。
しぼんだ風船に書いた顔が、空気を入れるとどんどん広がっていくのと同じです。
みっしりと粒々が寄っているものより、まばらな方がおいしい可能性大!
これが張りの最終形の、はじけた写真。
ヘタすぐ下のところに、白いぽつんとした点が見えますか?
膨らみきって、いちごがはじけたのです。
この写真だと、粒と粒の距離がすごーーく離れているのもわかりやすいかな?
粒々の終わりのところからヘタまでの長さが長い
いちごの粒が終わってから、ヘタのついているところまでの距離が長いのも、わかりやすいキーポイント。
上の写真は、大きさは小ぶりだけれど粒の終点からヘタまで距離はずずーんと長い。
こっちが普通クラスのいちご。ヘタの真下まで粒がぎっちり。けっこう違いますでしょう?
見た目はこっちの方がかわいらしいので、ついこちらを食べたくなっていましたが…違うんだな。
なぜ首が長い方がおいしいのかは横田さんにもはっきりとした理由はわからなくて、子供の頃からいちごを食べ続けて得た体験的な知識なのだそう。
理由ははっきりしないながらも、これはパッと見てわかりやすいし覚えやすいです。
頭がきゅっとくびれて全体的に細長い
横田さんは「細長いのもけっこういいの多いですよ」
と付け加えていらっしゃいました。
たしかに、最初の3点をぜんぶ満たすものは細長い形をしているものが多かったです。
コンテナには形がきれいなのもたくさんあったのになぁ。
帰りに買ったいちごパックにも細長タイプがたくさん入っていました。
※ただしこれは、とちおとめに限る話かと思います。
イチゴ作り名人が気にしていなかったこと
コンテナいっぱいのいちごの中から、横田さんは必ずしもいわゆるいちごらしい形のものを選んでいません。
「これいいやつ」と選ぶものは、なんなら大きさも関係ない。
目においしいものと舌においしいものは違う、を心に刻みました。
以上4点、ぜひ観察してみてください!
【いちごが好きならこちらも是非!】