大学生の頃、日本服飾史を勉強していました。
主に文学作品を素材に、そこに服飾がどのように描かれているのかを読みとりますが、そこでまず覚えるのが「色の名前」です。
時代・国によって色の呼び方はいろいろです。
同じ色味が様々な名前で呼ばれますが、好まれる色味のトーンも国によって違います。
日本固有の固有の色味には、野菜や植物の名前がたくさんついていました。
今日の写真は、あおぞら園の黒ナスとバターナッツを蒸したもの。
蒸しあがって鍋から取り出すとき、学生の頃必死で覚えた色見本のページがあたまにふと浮かびました。
あ、これ茄子紺と、鬱金色。
二つ並べてみたら、夏の月と夜空の色になりました。
あーこのままの柄のワンピースが着たい。
鳥取県の伝統野菜「三宝甘長とうがらし」、オクラ、白なすも一緒のお皿に盛りつけ。
白ナスの種は蒸すと黒く変色しますが、それすらもまるでペイズリー柄に見えてくる。
オリエンタルな真夏の夜のやさいプレートでした。