大人向けのピリっとからいサンドイッチ
ここ5年~10年ほどで見かけるようになった野菜、ワサビ菜。実はまだ食品成分表にも記載されていません。
しかしお隣茨城県(行方市)の特産物で、茨城ではコンビニおにぎりの具になるほどポピュラーな野菜です。近くでもわからないものです。
わさび菜はその名の通り、
・ワサビのようなピリリとした味
・かわいらしいフリル
が特徴の葉物で、青臭さが少ないと言われる水菜よりもぜんぜん青臭さが少ないため、生食にとっても適しています。
今回はフリルを生かしたボリュームが美しく、ぴりりとした刺激がコンビーフとよく合うサンドイッチを作ります。
2017年3月3日放送のテレビユー福島「げっきんチェック」の金曜日コーナー「野菜ビストロ|ナオトキッチン」で「わさび菜とコンビーフのサンドイッチ」としてご紹介しました。
わさび菜とコンビーフのサンドイッチの作り方
ワサビ菜 2枚
コンビーフ 1缶
マスタード 大さじ1
コショウ 少々
パンにつける分のマスタード、マヨネーズ 少々
1. ワサビ菜を洗って、茎の部分を除いてちぎる。
2. コンビーフにマスタード、コショウを加えて混ぜる。
3. サンドイッチを作り、ラップで包んで押しをかけ、しばらくなじませる
4. なじんだものをカットして出来上がり
マスタードとわさびの辛みにコンビーフが合う!大人向け。
わさび菜をパンに乗せる時は、もうモリモリで乗らないなーということろまで乗せましょう。
ラップで包んでなじませているうちに落ち着いてきますから大丈夫。
「沼サン」と呼ばれるサンドイッチをご存知ですか?これぐらい挟みたい。
沼サンとは、キャベツの千切りががこれでもか!というぐらい分厚く挟まっているサンドイッチです。
この沼サンにおけるせんキャベツぐらいの勢いでわさび菜を挟むのです。
わさび菜はキャベツよりも水分が少ないので、パンがビシャビシャになる心配もなし。
たっくさん挟んでも、ドライでシャキシャキの歯触りを楽しめますよ。
わさび菜は高菜・からし菜の仲間
わさび菜って何?どうやって食べたらいいの?とよく聞かれます。
ワサビ菜はお漬物で有名な高菜の仲間。名前の通り、ほんのりとピリッとした味わいが特徴です。
なので、高菜のレシピにあるものを参考に考えてみてはいかがでしょうか?とお答えしています。
フリルのかわいらしさを生かしてサラダやサンドイッチに使われるほか、
1)煮ても煮崩れしにくく、
2)緑の色鮮やかさが変色しにくい
ため、鍋物にも適しています。
煮ても漬けても生でもおいしい、非常に用途の広い野菜です。
栄養的にはビタミンCが大変多く、キウイ(果物の中でもかなりビタミンCが多い)以上に含まれています。高い抗酸化作用が期待できるため、サラダにはぜひ加えたい葉物です。
ただビタミンCは水に溶けるので、生で食べるか、炒め煮や鍋に入れて水分ごと食べてしまうのがおすすめの食べ方です。ゆで汁を捨てることになるおひたしは、栄養重視なら避けた方がいいかも。
辛み成分のこと
ワサビやマスタードの辛み成分と同じ、アリルイソチオシアネートがわさび菜の辛み成分です。
抗菌作用、食欲を増す作用の他、血栓を予防する(血液が固まらないようにする)作用があります。
アリルイソチオシアネートは
1)揮発性→煮るとなくなる
2)ダメージを受けると高まる→香りを感じたいときは細かく切る
を知っておくと上手に使いこなせます。
また、わさび菜の旬は11月~3月ですが、寒さにあたる期間が長いほど増えて強くなると言われているため、この時期が最も辛み成分の効果を感じられる時期となっています。
青臭くないから野菜ジュースにもおすすめ
青臭さが少ないから、りんごと一緒に野菜ジュースにしてみました!
辛さは濃縮されてもそれほどでもなく、むしろリンゴのべたっとした甘さに新しい風が吹いた感じ。
これまで野菜ジュースだと、甘さを緩和するためにはレモンなどの酸味に頼ることがほとんどでしたが、レモンに飽きた人はわさび菜の辛みで抑えるのおススメ。爽やかな飲み口になりました。
栄養的にもビタミンC多いし、いいんじゃないかな?