うだるような暑さ。外から帰って玄関を開けた瞬間の、もわっとした空気。夜になっても下がらない気温に、「もう、何をするのも億劫……」そんな日が続いていませんか。
そんな夏に、わが家で何年も現役なのがハッカ油です。
ドラッグストアで手に入って、びっくりするほど安い。なのに、スーッとした涼しさから、消臭やお掃除まで、驚くほど使い道が広い優れものです。
この記事は、ブログで書いてきたハッカ油の使い方を一望できる「入口」としてまとめ直しました。
あなたの暮らしにぴったりの一本が、きっと見つかりますよ。
2017年にNHKあさイチ『スゴ技Q』でハッカ油の使い方を紹介していただいてから、9年。うちでは今も、夏の定番です。(2026年の夏も現役で使っています)
たけださと(野菜ソムリエ/元AEAJアロマテラピーインストラクター)。アロマは約20年(資格取得前の実践期間を含みます)。ここで紹介する使い方は、全部自分で試しています。うまくいったことも、いまいちだったことも、正直に書いています。
ハッカ油、こんなに使えます。
- 体をひんやりさせる(おしぼり・ボディパウダー・スプレー)
- 気になるにおいをすっきり(拭き掃除・消臭)
- 香りを変えて楽しむ(ブレンド)
- 虫が苦手な季節の、爽やかな香りづけに
ハッカ油の使い方マップ(悩みから選ぶ)

「今日はどれを試そう?」と迷ったら、この表から。気になる使い方は、それぞれ詳しい記事へどうぞ。
| こんなとき | ハッカ油の使い方 |
| まず一番かんたんに涼みたい | ハッカ油おしぼり |
| ベタつかず、さらっと涼みたい | ひんやりボディパウダー |
| 香りを変えて楽しみたい | シーブリーズ風ブレンド |
| カビ臭・こもったにおいを消したい | 拭き掃除・消臭 |
| 猛暑にソッコー涼みたい/日焼け後の肌をいたわりたい | ひんやりスプレー |
| 虫が苦手な季節に | 虫よけの香り |
ハッカ油おしぼりの作り方|一番かんたんに涼しくなる方法

ハッカ油の使い方で一番かんたんで、涼しさを一番感じやすいのがこれです。
水に濡らして絞ったタオルに、ハッカ油をほんの少し垂らしてもう一度よく絞るだけ。
市販のボディシートとはまた違う、爽快感が味わえます。
私は、真っ赤な顔して汗だくで帰ってくる小学生用に、作ったものをジップロックに入れて冷蔵庫に冷やしてありますよ。
首の後ろをさっと拭くだけで、扇風機の風がぐっと涼しく感じます。ハッカ油を買ってきたら、まずこれをやってみてください。
ハッカ油ボディパウダーの作り方|あさイチ紹介のさらさら涼ワザ

ベビーパウダーにハッカ油を混ぜた、ひんやりさらさらのボディパウダー。
2017年にNHKあさイチ『スゴ技Q』で紹介していただいたのが、この使い方です(テレビでお伝えした内容は、その後NHKらいふにも収録されました)。
これでベビーパウダーを使うのが日常になってから、お出かけしない日の顔用フェイスパウダーも、すっかりベビーパウダーになってしまいました。
首まわりと、なんと言っても足!靴下が気持ち悪くなった時に大活躍。汗のあとのベタつきが苦手な方に、ぜひ試してほしい一品です。
ハッカ油のブレンド方法|香りに飽きたらシーブリーズ風アレンジ

ハッカ油のスースーした香りに何日か使って飽きてきたら、ほかの精油を少し足して香りを広げるのがおすすめです。
私のお気に入りは、ハッカ油+ユーカリを1:1でおしぼりに。
じつは市販のシーブリーズにもハッカ油とユーカリ油が入っていて、これがちゃんと「シーブリーズの香り」になるんです!

ハッカ油だけのときの湿布っぽさが少しやわらいで、厚みのある香りに変わります。薄氷のパリパリした涼しさに、森の奥行きが加わったような感じです。
ハッカ油での消臭・拭き掃除|こもったニオイをすっきり落とす活用法

ハッカ油は、ひんやりさせるだけではありません。カビ臭さやこもったにおいが気になる場所の拭き掃除にも、私はよく使っています。
以前、山奥の日本家屋に住んでいました。畳のカビ臭が気になったところを薄めたハッカ油水で拭いたら、においがだいぶ取れました。
冷蔵庫の中や食器棚、車の中も、これで拭くとにおいがすっきり。
下駄箱のにおいに悩んだときは、「靴が臭いんじゃなくて、下駄箱そのものが臭かった」と気づいたこともありました。家のにおいって、自分では意外とわかりづらいけれど、他人だとすぐわかるんですよね。
しつこい臭い、染みついた臭いと戦っている方におすすめです。
ハッカ油スプレー&アロマスプレーの作り方|猛暑・日焼け後のケア

おしぼりでもボディパウダーでもしのげないくらい暑い日。そんなときは、扇風機の前に陣取って、自作のアロマスプレーをプシュプシュしてみてください。
風だけのときより、ひんやり度がぐっと増します。
しかも香りの拡散も早いので、暑さが治まるころには部屋もほんのりいい香り。火を使わない、夏のお部屋アロマにもなります。
ペパーミントの香りには、体感温度を約4℃下げるとされる実験結果が知られています(出典: ㈱資生堂製品開発センター香料開発室庄司健 「香りの感覚/使用感触の判断に及ぼす効果」 フレグランスジャーナル社 AROMA RESEARCH No.23(2005))。
香りをかぐだけでひんやり感じられるのは、この作用のおかげなんですね。
クール&日焼けケアスプレーの作り方(完成50mlレシピ)

| 材料 | 分量 |
| 無水または消毒用エタノール | 5ml |
| 精製水 | 45ml |
| ペパーミント精油 | 3滴 |
| ゼラニウム精油 | 3滴 |
| ローマンカモミール精油 | 4滴(精油は合計10滴=約1%) |
スプレー瓶に、エタノールを5ml入れます。
精油を合計10滴入れ、よく振って溶かします。精油は水に溶けないので、先にエタノールに溶かすのがコツです。
精製水45mlを加えたら完成。使う前に軽く振ってください。だいたい2〜3週間で使い切りましょう。
このスプレーは、ペパーミントで涼みながら、カモミールが日焼け後のほてった肌をいたわり、ゼラニウムが肌のハリを助けてくれる、という組み合わせです。
今回はハッカ油ではなく精油を使っています。というのも、ハッカ油はメントールがギンギンに濃いので、ほかの精油と合わせるときは濃度の調整が難しいからです。
たけだハッカ油だけで手軽に作るなら、水で薄めてごく少量から。メントールが濃いので、他のレシピよりかなり少なめが安心です。肌につけるものは、必ず薄めてくださいね。
アロマスプレーにおすすめの精油ブランドはフロリハナ。体についても安心なクオリティです。
ハッカ油の香りと虫対策|夏の爽やかな一手としての使い方
ハッカのスーッとする香りは、虫が苦手とするといわれ、昔から虫よけの香りとして親しまれてきました。キャンプやベランダ、玄関まわりの香りづけに使う方も多いですね。
ハッカ油をはじめ、アロマを使った虫よけの詳しい使い分けは、別途まとめ記事を準備しています。ここでは「ハッカの香りは、虫の多い季節の爽やかな一手になる」とだけ、覚えておいてください。
ハッカ油を安全に使うための注意点|猫や赤ちゃんがいる家庭は?


手軽で便利なハッカ油ですが、香りの成分はしっかりしています。安心して長く楽しむために、次の点だけ守ってくださいね。
- 猫のいるお家では使わない:猫はミント類(メントールなどの精油成分)をうまく代謝できないとされ、体の負担になる可能性が指摘されています。ディフューザーでの拡散も避けるのが安心です
- 3歳未満の乳幼児には使わない:小さなお子さんには精油の使用を避けます。メントールの刺激にも配慮を
- 妊娠中・持病のある方は、使う前に専門家へ相談
- 原液を直接肌につけない:必ず薄めて、少量から。初めての場合は目立たない場所でパッチテストを
ハッカ油の使い方でよくある質問(FAQ)
- ハッカ油とペパーミント精油の違いは何ですか?
-
大きな違いは、メントールの濃さです。ハッカ油はメントールがとても濃いので、スースー感が強く、水で薄めて手軽に使うのに向いています。ほかの精油とブレンドして香りを調整したいときは、濃度を合わせやすいペパーミント精油のほうが使いやすいです。
- ハッカ油はどこで買えますか?
-
ドラッグストアやネット通販で手に入ります。食品添加物として売られているものもあり、比較的安価です。まずは小さめのボトルから試してみるのがおすすめです。
- 自作スプレーはどのくらいで使い切ればいいですか?
-
手作りのアロマスプレーは保存料が入っていないので、だいたい2〜3週間を目安に使い切ってください。少量ずつ作って、使い切ってはまた作る、を繰り返すのが気持ちよく使うコツです。
まとめ|万能なハッカ油を一本おいて、夏を快適に過ごそう
涼しい、嫌な臭いがすっきり、香りも楽しめる。ハッカ油は、夏の暮らしをいくつもの方向から助けてくれます。
まずはおしぼりから、気になったものを一つずつ。合うものがあったら、あなたの夏に取り入れてみてくださいね。
あさイチで紹介していただいたときの記録は、こちらにまとめています。
8月1日(火)|NHKあさイチ「スゴ技Q」に問題として出演します
重曹でのお掃除、精油代わりにも使えます。

















