メイク落としオイルを切らした!
メイクのクレンジングに、ドラッグストアで手軽に買えるキャリアオイルの日本薬局方オリブ油を使ってみました。
ドラッグストアの薬売場にあるこのオリブ油。
日本薬局方のオリブ油。100mlで350円。
激安で安全そうなこの商品は前からちょっと気になっていたので、今回のつなぎクレンジングはこちらに頼ってみました。
いつも使っている商品をネット注文して届くまでの間に使うにはもってこいのお値段。
実際使ってみたら、
- お化粧が薄い方
- 落ち・手間よりも「荒れない」「乾燥しない」を重視している方
- 乾燥肌・敏感肌の方
なら使えるかな?と思えた結果でした。
以下、普段から様々なキャリアオイルを使用しているアロマテラピーインストラクターとして、デメリット・メリット・使用感や効能など考えてみましたのでお読みくださいね。
オリブ油の使用感徹底レビュー!
オイルの使用量はいつもと同じぐらい
まずは通常のクレンジングと同じように、500円玉大を手に取って使ってみました。
- においほとんどなし
- テクスチャーは重めなので、ちょっとゆっくり動かす必要があるかも
- 化粧の落ちもゆっくり
普通のクレンジングが3分程度で済むとしたら、だいたい5分ぐらいはかかるつもりで取り掛かる必要があります。
焦っているときには向かない。
逆に考えると、ゆっくりやらないといけないので、せかせかしているときに敢えて使うことで、ゆっくりモードに持ち込めそうとも言えます。
実はこのクレンジングの時にゆっくりモードに突入できるかどうかって、小さいことだけれど結構大切だと私は思っておりまして。
クレンジングは女性が1日の終わりにする作業、ここで一度深呼吸ができると、リラックスモードへのスイッチが入りやすい。
化粧品が「いい香り」にこだわるのも、この深呼吸を自然に導く効果があるからで、とくにランコムの商品は、呼吸がゆっくりになれるような香りを意識しているのだそうです。
ともかく、オリブ油のテクスチャーはかなり重め・濃い目です。
せっかちさんはぜひボディオイルとしてご使用ください!
拭き取りが必要です
市販のクレンジングオイルならここから水洗いでOKとなりますが、オリブ油は拭き取りが必要。
最初はティッシュで押さえていたのですが、使った時期が寒いせいもあるのかどーも落ちがいまいちであるため、久しぶりに蒸しタオルの出番となりました。(初めて試したのは11月)
蒸しタオルは、絞ったタオルをレンジで1分加熱。
めんどくさいですが、温めて浮かせてからふき取ったほうが摩擦が減って肌によさそう。
ここまででだいたい10分。
このひと手間が結構気持ちよく感じたのはきっと冬だからかと。夏場だと「あぢー」で終わりそう。
蒸しタオル後はふうっと肩から力も抜けます。そういった意味でも冬向きのクレンジングオイル。
最後に洗顔フォームで洗う
オリブ油ユーザーからは拭き取りだけでOKとの意見もありますが、個人的には拭いただけではまだオリブ油がけっこう肌に残っている感じがしました。
特にこれを試したときは下地・リキッドファンデ・パウダーをすべて使用していたので、スッキリ落ちた感はありません。
お湯洗いだけもしてみたのですが、とにかく水をはじいてしまうため洗顔フォームを使用しました。
洗ってみての感想ですが、しっとりというかむっちりします。
ただこのダブル洗顔は様々なメイクの達人がお薦めしていないので一考が必要なところかと。
また角栓や角質を除去してくれるのは感じられなかったので、もしオリブ油をずっとクレンジング用に使うときは、別に角質除去などのお手入れが必要そうです。
結論:メイク薄め・乾燥肌の方が冬に使うのがベストの使い方
オリブ油クレンジングが向いている人
今後オリーブ油をクレンジングに使うかどうか…ですが、
私がクレンジングに求めているのは
- 早く落ちる
- メイクもつまりもキッチリ落ちる
の「除去効果」がメインですので、あくまでつなぎとなりそうです。
- お化粧が薄い方
- 落ち・手間よりも「荒れない」「乾燥しない」を重視している方
- 乾燥肌・敏感肌の方
とくに
- 化粧下地ナシでパウダーファンデ直乗せの方
- ミネラルファンデのみの方
なら、余計な刺激もないしきっと使えるアイテムになるのでは?と思います。
オリブ油クレンジングが向いていない人
今回試してみて、オリブ油クレンジングに向いていない人の特徴もはっきりしました。
向いていない人は…
- しっかりメイク派
- オリブ油に美容成分を期待している方
- ニキビができやすいオイリー肌の方
しっかりメイクをオリブ油で落とすためにはだいぶ時間もかかるので、ふつうのクレンジングオイルになれた私には続けられる自信がありませんでした。
またニキビができやすい方はオリブ油は悪化の原因になる可能性があります。
…というのは、オリーブオイルには以下のような脂つまりを起こしやすい成分が含まれているからなのです。
成分から見る美容への効果
一般的に、キャリアオイルとしてのオリブ油の特徴は
- オレイン酸が多い
- ビタミンEが多い
の2つです。オリーブオイルの美容効果をうたう時には、この2つの成分の作用のことを指しています。
オレイン酸が脂を過剰に捕まえる!?
精製したオリーブオイルは、およそ全体の75%近くがオレイン酸!
オレイン酸は、皮脂にとても近い脂。だからこそ作用がやさしいと説明されるのですが、
乾燥肌の人に少なくて
オイリー肌の人に多い
のが特徴で、
あくまで乾燥している人向け。
オレイン酸は水と脂の両方を捕まえておくのが得意なので、脂質が過剰な人にはさらなる脂質をため込むことになってしまいます。
私が冬向きだというのもこれが理由でして、普通肌の人にとっても、水と脂をきっちり捕まえる恩恵は冬の方がフルに感じられると思います。
ビタミンEが入っていない?!
一般的なキャリアオイルとしてのオリーブオイルにはビタミンEが含まれています。
ビタミンEは食品としてもそうなのですが、抗酸化作用が高いです。
つまり老化を遅らせる。
とっても素晴らしい作用で、美容皮膚科では内服薬も処方しているくらいですが…
日本薬局方オリブ油の場合は、精製度が高い「医薬品」扱い。
医薬品としてきっちり精製しているので、ビタミンEはおおおかた除去されています。
ですので、オリーブオイルからビタミンEの抗酸化作用を取り入れたい場合は、この日本薬局方オリブ油ではダメでして、医薬品ではない化粧用オリーブオイルを使う必要があります。
ちなみに食品添加物の中では、ビタミンE防腐剤の代わりとして使われていることが多くて、ペットボトルのお茶とかに入っていますよ!
もし成分表を見たときにVEと書いてあったら、防腐剤として添加されているのかな?と思ってください。
メイクの濃さや季節・肌質に合わせて使いましょう
薄メイク・乾燥・ニキビナシが条件です
安くてコスパ最高、安全性も高いとあってぜひ使えるものなら使いたい日本薬局方オリブ油ですが、人や環境を選ぶ印象です。
スキンケアは、自分に合ったものを見極めていくのがとっても大切です。
うまく条件が合えば、とっても優しくムッチリとした肌に仕上げてくれるクレンジングになります!
この記事があなたの肌が生き生きするクレンジング選びの参考になりますように。
追記
その後、洗顔・化粧水後の肌にうすーく塗って蒸しタオルをかぶるというオイルパックを試してみました。
こちらはとってもよかったです!
油と水の適度に混ざった、薄い油膜をぴたーっと張ってもらったような仕上がりになります。
乾燥しすぎて困っているときのレスキュー用に活躍間違いなし!