暑い夏に火を使わない、でも温かいスープ
夏に食べ物や冷房で体が冷える、はすっかり常識になりました。
冷えた体を元に戻そうとするだけで身体は消耗します。
だから冷たいものではなくて一日一回、温かいものを食べるといいのですが…作るのが暑い!
特に夏バテで弱った胃腸に優しいスープは、長時間煮た方がおいしかったりもするのでなお暑い。
体のために温かいものを食べたいが、暑くならずに作りたい。
実現するために、体が温まる材料を全部炊飯器に入れて炊くことにしました。
スイッチ押すだけ!
じっくり炊くからダシも十分、お肉もほろほろ。臭みは全部からだ温めスパイスが取ってくれます。
楽をしてもきれいで健康になれる!
2017年7月31日放送のテレビユー福島「げっきんチェック」の月曜日コーナー「ふく美人~食べて幸せ♥ベジフル生活~」で「キュウリと生姜の薬膳スープ」としてご紹介しました。
キュウリと生姜の薬膳スープの作り方
手羽元・・・5~6本
水・・・600ml
キュウリ・・・2本
ショウガ・・・スライス8枚
山椒・・・小さじ4分の1
ニンニク・・・2片
ナツメ・・・4つ
クコの実・・・あれば
塩、しょうゆ、みりん・・・適量
- キュウリの皮を全部むいて、一口大に切る
- 材料をすべて炊飯器に入れる
- 炊けたら出来上がり
なんでキュウリの皮をむくの?
キュウリを皮ごと煮込むと、色素成分が出るからかスープの色が濁ります。グレーっぽくなってしまってあんまりきれいじゃない。
また皮をむいて煮ることで、まるで冬瓜のようなプルプルとした食感に!
とくにお醤油を入れずに塩だけで味付けすると、よりスープが透明になるためきれいな黄緑色になりますよ。
キュウリ、煮るの??
水分が90%以上のキュウリは体を冷やす食材として知られています。
キュウリだけでなく体を冷やすと言われている食材は、加熱して食べれば過度に体を冷やさずに済みます。
あと今日の放送前まで私は福島県民みんな知ってると思ってたんだけど違っていたことがあって、それは
きゅうりをみそ汁の具にする
はそれほどメジャーではないということ!TUFお料理担当スタッフの文恵さんがやらない・知らないっていうんだから、こりゃ常識って言っちゃダメだな、と思いました。
都会の人はやらなそうとは思っていたけど(名古屋出身の中嶋アナウンサーとか)、思い込みはどんどん訂正していかないとなぁ。
オーソドックスな方法では、売場ではみかけないような畑でちょっと育ちすぎたキュウリを使って、ゴーヤのように中の種を取ってからお味噌汁に入れます。
お味噌汁の具の他、酢の物にも。
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お肉は骨つきで
炊飯器で作る鶏スープのレシピはいろいろあるのですが、私はぜひ骨付き肉を推奨です。
理由はダシが出るから。
手羽元を使うことで、化学調味料いらず。本格的なスープです。
鶏肉の骨なしに変えるよりは、いっそのこと骨付きの豚肉に変えた方がいいぐらい、骨のダシが重要です。
骨の細い手羽先より、太い手羽元。
薬膳は、トラブルを起こさない体にしてくれる食事
薬膳とは、食で体の調子を整える発想の元、中国で発展した食材と漢方薬を組み合わせて調理する食事です。
カロリーやビタミンなどが西洋医学に基づく考え方であるならば、こちらは東洋医学に基づいています。
私個人の意見ですが、西洋医学は起こってしまったトラブルを解消するために役立ちますが、東洋医学はトラブルを起こさないために有効である点が一番の違いかな?と。
薬膳も病気になりにくい・不調を起こしにくい体づくりに大変向いていると考えており、特に日本の毎日の家庭の食事には取り入れやすい考え方だと思います。
生姜と山椒
今回使った生姜と山椒は辛みと香りの成分が温めの有効成分で、組み合わせるとさらにポカポカに!
特に生姜には辛み成分のジンゲロン・ショウガオールのほか、全部で115種類もの香り成分が含まれています。思ったより多くて私はびっくりしました。
日本の食卓では生姜の薬膳的な使い方を自然にしていて、たとえば体を温める作用としては豆腐の上に乗せたり、殺菌作用としては刺身の薬味にしていたり。
山椒もまたしかり。
また妊娠中、私が便秘で処方された漢方が胃腸を温める系の漢方だったのですが、それも生姜と山椒の組み合わせで、お薬飲んでるのと一緒なら普段の食事で体を温めるのって本当に大切なんだな~と処方されてから実感しました。
今回のスープを考えたのもそれがあったから。
最初は夏向けのひんやり生姜ドリンク?とか思ったのですが、温め食材を冷たい状態で摂るのは矛盾するだろう…と思ってスープに。
実際に自分で食べてみても、やっぱり温かいスープの方が疲れにくいなぁと思います。
(その時食べてて気持ちいいのは冷たいものですけれども)
胃腸が疲れるとほんとーに見た目が老けるので、ぜひとも本気バテに陥る前にあったかスープでリカバリーしときたいなと思います。