皮のポリフェノールも摂れて塩分1.4g|ポークソテーにかけるりんごソース
私の出身地の石川町、今住んでる福島市ともに県内のりんご産地です。
「りんごは買うものというより貰うもの」…という発想の方が多い多い。
買うにしても「コンテナ1つ1000円」とかそういう買い方!1個2個じゃないケースがほとんど。
だから普通に生のまま食べるだけではなくて、煮たり焼いたりお菓子にしたりおかずにしたりといろんな用途をみなさんご存知でして、こと福島市に来てからは教わるレシピの数もぐぐっと増えました。
そのうちの一つを、福島民報たいむの野菜ソムリエレシピとしてご提案しました。
りんごのメニューがその私に回ってきたのも何かのご縁。
今回はポークソテーにかけるりんごソースのことを書いたのですが、これは以前福島市のりんご農家さんからもらった、すりおろしリンゴで作った焼肉のタレがめちゃくちゃおいしかったのを元にしています。
教えてもらった元のレシピではニンニクやネギなどの薬味をたっぷり使っていましたが、今回はかわごとおろしたリンゴに醤油と玉ねぎ、そしてちょっぴりの生姜だけ、という簡単バージョン。
塩気は醤油で、
辛みやツーンとした酸味は玉ねぎと生姜で、
甘味とさわやかな酸味がリンゴ、
コクは豚肉の脂身で
という構成です。
醤油だけ?と思われる方、あなどることなかれ。
いろいろ足さなくてもほんとおいしいよ。
調味料や素材をあれこれ足すなら、おいしいリンゴと玉ねぎを探したり、醤油そのものをおいしいものに変えた方がいい。
味噌汁一杯分の塩分量です
もしこれで味が足りないと思ったら、ニンニクやネギなどの薬味を足してみて、
それでもパンチが足りないなら塩分足す、という順番でいってほしい。
毎度言っていてくどいのですが、塩分の前に薬味とダシ!
今回使っている塩分は1.4g。
だいたい味噌汁1杯分の塩分量です。
品種の違いは酸味と甘みの違い|いろんなリンゴで試してね
そして紙面にもありますが、ぜひリンゴの品種を変えて何度か作ってみてほしい。
品種はふじ・王林などの定番をはじめ、最近ではシナノスイートや北斗なども定着してきました。お手頃の小玉サイズで、酸味のある紅玉や高徳といった品種も人気が復活してきています(紙面より)
すっぱいリンゴ・甘いリンゴ・香りの強いリンゴ…などなどいろいろ試す切り口があります。
梨やブドウと違って、リンゴは付き合う時間が非常に長い果物です。それだけにメニューのバリエーションはいくつあってもいいし、興味を持つ方向性も多様な方が絶対面白い。
自分ちだけの冬の味覚が出来上がるまで試してください!…というのは言い過ぎだとしても、「これが出ると冬と感じる」ぐらいは楽しめるポテンシャルを秘めた素材です。
おいしい醤油とおいしいリンゴで、ぜひポークソテーに冬らしい季節感を。
次回掲載は2017年11月23日、「ホットケーキミックスで作るリンゴのサーターアンダギー」です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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