熊本県坂本製油さんの純つばき油を頂きました
誕生日プレゼントに「いい油セット」を頂きました。ものすごくうれしい。
熊本県・益城町にある坂本製油さんの油です。
坂本製油さんの油は、どの油も
・原材料はもちろん国産(というか九州産)
・無農薬
・手搾りで1本1本手作業で瓶詰
という、材料も作り方もとてもシンプルで信頼できる油です。
野菜は氏・育ち・頃・たてが大事と言います。
氏はどんな品種
育ちは、どんなふうに作られたのか
頃はいつごろ
たては採りたて・つくりたて
この頂いたつばき油にはラベルに「熊本産」と書いてあるように、材料のつばきの実も国産>九州産>熊本産と、非常に出自がはっきりしています。
先日のはちみつの記事でも書きましたが、品質や作り方の表示に統一基準があるわけではないものの場合、みためは同じ「○○油」「○○はちみつ」であっても背景が全く違っていたりして、同じものとして扱っていいのか?と思うこともしばしば。
だからこういう自分1人では探せないような、正直な本物を頂けるととても感激します。
いい椿油が手に入るのは日本の特権
olive oil of Asia アジアのオリーブオイル
日本人には身近で、食用からボディケア・ヘアケアまで幅広くその効能が知られている椿油。
海外のアロマテラピー関連の本やサイトなどで見る限りはそれほど多く取り上げられているわけではなく、やっぱり椿油に親しみがわくのは日本人だからのようです。
私は普段、海外だとアメリカのアロマテラピーサイトを見ていることが多いのですが、
ホホバオイル、アーモンドオイルなんかが知名度どメジャーだとしたら、ククイナッツオイルとかローズヒップオイルと同じぐらいのリーグにいるというか。(それが2軍なのか3軍なのかちょっとまだはっきりしていませんが、それほど上ではないということが伝われば。イギリスとかはわかんない)
説明でよく見かけるのは
「アジアのオリーブオイル」
「ゲイシャの美の秘訣」
など、東洋の神秘的なイメージが詰まったオイルのような表現です。
アジアのオリーブオイルというのはいい得て妙、食用からスキンケアまで使えているのはまさにオリーブオイル。
量的にはイタリア人がオリーブオイルつかうほど使っていないけどね…
私もやれアルガンオイルだマカデミアナッツオイルだと騒いでおりましたが、いい椿油をもらったら、がぜん使いたくなってきました。
というのも、やっぱりいい椿油が手に入るのは、おひざ元である日本の特権だからなのです。
カメリアオイルと椿油は違う
椿油、きちんと区別されてtsubaki oil, camellia japonica oilとも呼ばれることもありますが、一般的にはカメリアオイル(Camellia Oil)と呼ばれています。
このカメリアオイルという訳は曲者で、アロマテラピーのお作法に基づいて原料の植物を学名で並べると、
椿油:ヤブツバキ:Camellia japonica
カメリアオイル:ユチャ、チャノキ:Camellia oleifera、Camellia sinensis
と同じツバキ科でも別の種類の植物が原料です。
海外サイトではほとんどの場合、このユチャが原料のカメリアオイルを指しているのですが、これは中国原産の場合がほとんど。
だから海外の方が東洋の神秘カメリアオイル!…と思って使っているのは、厳密には日本伝統の椿油とはちょっと違うもののようです。
もし海外の方に美容モノをお土産にするなら、日持ちもレア度も椿油はいいかも!
…でも調べていたら、日本で椿油として売られているものも、カメリアオイルが原料のものが多いようで…。
解説は詳しいサイトにおまかせ。
www.geocities.jp
「大島椿」は単なる商品名?
原料も製造も●完全国産の●希少で貴重な『純ツバキ油』♪ | 猫野猫吉さんのブログ
ツバキ油。ドラッグストアなどで気軽に買える量産品の話ではありません。ここでのツバキ油とは原料も製造も完全国産の純ツバキ油のこと。生産量(収穫量)が少ないため、希少(レア)で高価なことが多い貴重なものです
www.cosme.net
材料の名前がほぼほぼ商品名であるキャリアオイルは、原材料をよくよく見てから買おう。
オリーブオイルも味噌も醤油も、どこでも買えるようになったけれど、いわゆる本物は「どこでも」というわけにはまだまだいかないです。
輸入でしか手に入らないキャリアオイルもたくさんありますが、椿油は原料・製造ともに完全国産が手に入るため、日本人なら安心して使えるのはこれなんだろうなーと思いました。
野菜の時にはけっこう大事にしていた「距離が近いものは信頼しやすい」を、キャリアオイルではちょっと忘れてた。
坂本製油さんのいいところ
いいところは、なによりも昔ながらの方法で製造していることです。
ホームページには工程が写真で掲載されているのですが、絞って(圧搾)から濾過するまで間にあるのは2工程。
顔につける油って、植物油としての構成成分(オレイン酸とか)ももちろん重要なのですが、ビタミンEなどその他の微量成分がとっても大事。
工程数が少なく濾過され過ぎていないってことは、それがそのまま残っている可能性が高いということです。(精製するとアレルゲンが減るという利点もあります)
一般的な植物油を作る工程は、もっともっといろんな作業が入っています。
とってもわかりやすい図が掲載されているから、油がどうやって作られているか興味のある方はぜひ一度見てみて!
www.oil.or.jp
これを見ると、油って何度も脱臭したり濾過したり、洗ったり色抜いたり、かなり手を加えて手元に届くのだな、ということがわかります。
これは食用の例で顔につける化粧用になるともっと精製するそうです。
実は今回、この椿油以外にもなたね油・ベニバナ油などもいただきまして。
私は普段使うしょうゆやみりんなどの調味料をおいしい本物に変えてから、調理法は同じなのにぐーんとおいしくなる(=ラク)を実感したので、今回やっと油を試せる機会を頂けてとても嬉しい。
坂本製油さんはオンライン通販してますので、ぜひ皆様も一度お試しください。
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sakamotoseiyu.jp