中学1年生が、これから自分で作れるご飯をご紹介してきました
2017年2月18日(土)、福島県三春町にある三春中学校の健康料理教室に参加してきました。
三春中学校は文科省が指定するスーパー食育スクール。
食と運動の両面から、生徒の健康にアプローチしている素晴らしい学校です。
学年によって給食の量を変えていたり、3年生は運動量を常に計測していたりと、大変細やかな取り組みがされています。
私も常々、食べ物だけでは健康にはなれないと実感しているので、こんな素敵な理念を持つ学校で調理実習をさせてもらえるだなんて、なんて光栄なことなのだろうと感じました。
参加してくださったのは1年生・2年生中心で約40名。サッカー部と吹奏楽部の皆様+保護者数名です。
大人がほとんどいないのに、大人の料理教室なみの品数こなせてスゴイ!
写真はすっかり撮るのを忘れていてこれしかない…けど、これだけでも撮れてよかった。良い記念。
今日、料理教室で中学校行ったんだけど、箸入れが私の中学時代と変わらずでびっくり‼️食器がアルミだった時代なのに。箸入れはもうこれが完成形なのかな。久しぶりに見るとなんか合理的なかっこよさを感じてしまった pic.twitter.com/0WzeJSK72Q
— Sato (@sses0310) 2017年2月18日
当日の詳しい様子につきましては、三春中学校のホームページ「日々の足跡」のコーナー内2017/02/18の記事として掲載されています。
中学生になったらもうごはん作れていいんじゃない?
今回のコンセプトは「中学生が作れるご飯一式」です。
食べ物的には、中学生はもう大人と同じ量を食べていいので大人。
だけれどほぼみんな誰かが作ってくれたごはんを黙って食べているから、子供でもある。
自分に必要な食べ物を選んで、用意して食べられることが、大人の条件の1つだと思う。
だから中学生は大人と子供半々だけれど、ちょっとずつ大人になろう…の一環として、自分でご飯を一式作れるようになることも大事だと思います。
だけど今って、中学1年生は調理実習ないんですって!だからか包丁で野菜の皮をむくの初めて、なんて子もグループ内に必ずいるような感じだったのですが、それでもなんとかなる野菜ごはん、これが今回のメニュー。
油で炒めて炊き込むだけのにんじんごはん
切って炒めてから煮合わせる、煮込まないけんちん汁
野菜をミキサーにかけるだけのドレッシング+温野菜サラダ
火加減・水加減・調味料のさじ加減がほとんど要らない、技術がまだそれほどなくても落ち着いて取り組めばできるメニュー。
だけど、大人向けの料理教室でもやったことのあるメニューです。
どれも化学調味料入っていないから、野菜の味が外側から上げ底されずに味わえるため、旬の野菜のおいしさ・旨みの強さを感じやすいのがいいところ。
やっぱり化学調味料使うと、パンプアップされるというか、野菜の持っていない味がつよーく補強されるんだと思います。だからか、化学調味料ナシのお料理を食べるとだいたいみんな一様に「優しい味」っていう言葉をくださる。
そうなんだよー、野菜って優しいんだよ!甘くて丸くて攻撃的じゃない味なんだよー!ほっこりの素なんだよー!と実感したいなら、まずちゃんとした調味料を使ってシンプルい料理するとすぐ実現できると思います。
一番盛り上がったのは鰯の手開き
野菜メニューだけじゃなくて鰯のソテーは、包丁を使わないでさばけるお魚だから選んだのですが、これが今回のメインイベントだった!
頭がついた、まるのままのお魚に触る。
頭と尻尾をおとして、お腹をさいて、内臓出して、手開きする。骨を外す。
ほぼ全員が初めてだったみたいだけど、すっごい盛り上がってました!こちらの想像以上!
そしてこちらの想定以上に失敗者がいなかったです。
先生は失敗も考慮に入れて、40数名の参加者に対して60匹ぐらいお魚仕入れてましたけど、私が知る限り失敗してお魚もう一匹取りに来たのは一人だけ。
後でまたやりたい!っていう子が続出だったのは本当に嬉しかったです。お料理が楽しいって思ってもらえたってことですものね。
これ、今後も中学生のお料理教室の時は鰯メニューを積極的に取り入れていこうと思いました。
参加してくださった三春中学校の皆様、本当にありがとうございました。
特に担当の先生方には大変お世話になりました。ご準備してくださった資料が本当に見やすく素晴らしくて、かえって勉強になりました!