
関根さんのトマトハウス
甘いトマトの見分け方、教わってきました!
7年連続消費者が好む野菜1位のトマト、愛され続けているだけにおいしいトマトの見分け方もけっこう有名です。
ですが!今回糖度9.5以上のトマト(普通のトマトは5ぐらい)を作っているトマト農家の関根さんから、とくに「甘い」トマトの見分け方を教わってきました。
売場で見て、触ってわかることばかり。
教えてくれたのはこの方です。よかったら読んでくださいね。
糖度10オーバーでした!徹底管理された高糖度トマト:げっきんチェック「畑にキテます」第19回
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お尻の星は糖度6あれば出ます
トマトの底の茶色の点を取り巻くように、6方向に白い筋が出ているのが見えますか?
「星」と呼ばれる部分ですが、これが出ていると甘いトマトだと言われています。
関根さんの経験によれば、
糖度が6を超えればだいたい出る。
今回上の写真に撮ったのは、左が糖度6程度のもの、右が9.5越えのトマト。
星の大きさが全然違う!
トマトの糖度は収穫した時点の糖度から、以後変化しません。
青いうちに収穫して、あとで熟して真っ赤になっても糖度は上がらないので、熟したからといって星は出ない。
夏に出回るような普通のトマトの糖度は5程度で、しかも流通にかかる時間を考えてやや青いうちに収穫してしまうため、なかなかこの星アリトマトを見かけないのです。
白い斑点が出ていない、真っ赤なもの

白い細かいプチプチとした斑点があるものとないもの
左のトマトにはヘタの周辺に白い斑点がありますが、右のトマトにはありません。
白い斑点がない、つるりと赤いトマトの方が甘くておいしい!
白い斑点は呼吸する穴、気孔
白い斑点の正体は、植物が呼吸をする穴の「気孔」でした。
これが開いていると白く目に見えます。
見えない真っ赤なトマトは、穴がきゅっと閉じている=甘味や旨みが逃げていない。
白い斑点があると甘味が薄く、食感もやわらかめ。
斑点なしだと甘味が強く、肉質もぎゅっと締まっていてやや固め。
もう一度、白い斑点。より細かく出ている例。

白い細かいプチプチとした斑点
高糖度トマトに限らず、これもトマト全般の見分け方に使えるポイントです。
この白い斑点がヘタ周辺だけでなくて、全体に出ているものもあるそうで、そういうトマトはピンクっぽく見える。
赤×白=ピンク、の目の錯覚です。
「できるだけ真っ赤なトマトを選びましょう」というのは、この白い斑点が少ないことを指していたようですね。
他にも教わったポイントは…
1人の人が作った、大きさがそろっているトマトをいくつも持たせてもらったら、確かに一つ一つ違うのだな、と実感できました。
重くてハリのあるものを選ぶ
もし持ったり触ったりできる環境なら、できるだけずっしりしたもの、しかも皮がぱちーんと張っているものを選ぶこと。
関根さんの作っているトマトは、けっこう小ぶりなのですがずっしりしてます!
当てられたらかなり痛そう。
特にサラダ用の時は、実が締まっている方がおいしく感じますので、ずっしりしたほうを使った方がいいと思います。
逆にやわらかいものは味も薄いので、炒めたり煮たり、に使えばアラも目立たずよし。
トマトの栄養や旨みは油と加熱で増すので、甘味のなさもそれほど気にならなくなると思います。
ヘタが枯れていないものを選ぶ
鮮度はヘタが教えてくれます。
特に完熟トマトを選びたいなら、同じ赤さでもヘタが新鮮な方が最初から赤かったものだと見当がつく。
ヘタが緑色をしているのはもちろん、干からびていない、シナシナしていないもの。
新鮮なうちは、ヘタは逆立っています。

白い斑点のないトマト
イラストに描かれているトマトのヘタは下を向いて、河童の頭みたいにぺたーんとしていますが、そうではないヘタが新鮮なものです。
よく見て買おう、ほんとに違いましたよ
私もそうですが、スーパーで品物を選ぶときにそれほど吟味していませんでした。
が、今回のトマトの白い斑点と星のことについては、実際に糖度を測りながら比べたので
いいもののサインが出ているとこんなに違うのか
ということを痛感しました。
同じ人が作ったもので比べられたのも、違いを実感できた理由です。
ぜひ今日、スーパーに行ったらトマトを見てみてくださいね。
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