疲れ切った自分を芳香浴とアロママッサージで仕切りなおす
先日、我が子がびっくりするほど寝なかったです。
夜は3時間足らずで起きてしまい、日中も30分寝ればよく、ずーっとぐずぐずしながら寝たり起きたり。赤ちゃんの細切れ睡眠につきあうのは本当に体力がいる。
スマホで「赤ちゃん 寝ない」なんかで検索してみた方法を祈るような気持で試してみても、なかなかそううまくはいかないもので、こういう時は「いつかは寝る」と諦めてつきあうしかないなとはわかっているのですが…心も体も消耗しますよね。私はぐったりしているのに暴れそうになりました。
こういう時は甘いものを食べがちですが、そればっかりでも気分はいっこうに変わらないので、ここはアロマの出番。
疲れ切った状態を、いい香りを楽しみながら深呼吸と一緒に外に出す。
マッサージで巡らせて、流して出す。
5分しか時間がないなら芳香浴が、10分あったらアロママッサージが効果的です。
それぞれのレシピや詳しいやり方のリンクも合わせて貼ってあるので、ご興味がある記事はぜひのぞいていってくださいね!
疲れ切った私に幸福感を思い出させるブレンド
子育てにまつわる疲れは、体の疲れもさることながら心の疲れも大きな割合を占めていて、それは
疲れ切っている=幸せを見失っている状態
とも言えます。
あんなかわいい子が来てくれた時のうれしさや幸せが見えなくなっている。
それを思い出すための多幸感ブレンドとでも言いましょうか、とにかく幸福感を感じるブレンドをご紹介します。
今回のキーはクラリセージ。
「どうにもならないものへのイライラ」は当てどころもないので内にこもりがち、よって長引きがちなのですが、その出口ができるブレンドです。
ティッシュに落とす簡単芳香浴
クラリセージ 1滴
ラベンダー 1滴
イランイラン 2滴
使い方は、ティッシュに落として鼻に近づけすぎないようにして香ります。
深呼吸を数度して、吐ききった感じが出るまで続ける。
深呼吸の回数を重ねるにつれて、体の中からイライラが抜けていくようなイメージが自然に湧いてきます。
エッセンシャルオイルをまだ持っていない方は、こちらの少量ずつのセットがおすすめ。
本当はアロマテラピー検定の試験対策用なのですが、希少で高価な精油も含めて少しずつ試せます。
芳香浴はディフューザーがないとダメ?
ティッシュに落として香ることと、ディフューザーを使ってお部屋に拡散させることとの大きな違いは、香りと自分との距離の近さ。
今回のようにパーソナルで根深い疲れを短時間で癒したいときには、お部屋全体に拡散させてそこに身をゆだねるよりも、自分の体の内側に香りを満たすようかのように、ティッシュを使って深呼吸するほうが効果が高いと感じています。
赤ちゃんにアロマの香りは大丈夫なの?と心配する必要もありません。
ティッシュで気分が上がらないときは、かわいいパステルカラーのコットンボールを使って
ガラスキャニスターに入れておくとまた気分があがりそうだし、なにより手軽。
終わったらティッシュは捨てずに寝室や部屋に置いておきます。
ドアを閉めておけば、お部屋の嫌な臭いが消えて、スッキリしながらも甘いフローラルな香りに満たされます。
マッサージオイルを作るなら
芳香浴のアロマブレンドは、そのままマッサージオイルにも利用できます。
キャリアオイル 20㏄
クラリセージ 1滴
ラベンダー 1滴
イランイラン 2滴
てのひらに500円玉大に乗せたくらいで5㏄なので、これで全身2回分のアロママッサージオイルのできあがり。
旦那様にマッサージしてもらえたらなおいいですね。
クラリセージでおおらかさを取り戻す
数々の海外アロマ本を訳し、また自身もIFA認定のテューターであるバーグ文子氏の著作では精油にキーワードをあてはめているのですが、それによれば
クラリセージ:おおらか
ラベンダー:穏やか
となっていますので、思い通りにならない状況を受け入れるおおきな器が心にできるブレンドです。
キーワードは、この本のP101。
今回のブレンドをストーリーにするとしたら、
心を穏やかに鎮めてもともとのおおらかさを思い出し、
落ち着いたところでエキゾティックな甘い香りで自分を褒め愛することを思い出す、
といったところ。
身体の疲れは変わらないのだけれど、内にこもったたぎった何かが抜けてくれただけで鬼婆化が防げたと思います。
イライラの反対語は幸せかも。
クラリセージはどんな香り?
ハーブ感軽め・甘さ涼しげな精油
ハーブ系で、涼しげに甘いマスカット風の香りのするのがクラリセージです。
マージョラムに香りが似ているのですが、一番の違いは香りの重さ。
どちらも葉っぱ+甘さが感じられるのですが、言うならばマージョラムの方が低音、クラリセージが高音。
クラリセージは涼しい甘さがスーーーーっ↑っと上に抜けるのに対し、
マージョラムはすうううううぅぅぅ↓っと地面に吸い込まれるように落ちていく感じ。
もっと個人的な表現を続けると、クラリセージの甘さがラベンダーなどのお花系の精油と合わさると、どこか和菓子に使われる葉っぱのような、懐かしく品のよい緑色の香りをさせるのです。
桜餅の桜の葉や、麩まんじゅうを包む笹の葉のような。その奥に品のよい静かなお部屋が想像できるような静かで軽いハーブや竹のような香りです。
お花系でもかんきつ系でも、あまり葉っぱ感を感じさせずに(出したいときはユーカリとか)軽さや透明感を出したいときに組み合わせています。
幸福感を与えてくれる、女性にやさしい精油
エストロゲン作用(女性ホルモンのような働き)のあるクラリセージは、授乳中に出やすくするためのサポートをしてくれるとか、PMSなど女性のホルモンバランスの崩れによる様々な不調によいと言われるため、私の中では産婦人科の看護師さんのようなイメージです。
心への働きは一言でいうと
刺激を与えると同時に鎮静させる
こと。
パニックとか、かんしゃくを起こすほどイライラや不安が強くなってしまった時にとても頼りになるんですけど、これも看護師さんっぽくないですか?
リラックス系の香りはほかにもありますが、単に鎮静させるだけではなくて、その後地に足をつけさせてくれて、今いる自分の幸福感をきちんと味わえるように導いてくれるのがクラリセージです。
今回はそれに別のリラックス系二種を追加。
甘やかしてくれるイランイランと、すべてをつなぐラベンダーです。
イランイランは華やかで強めの香りで刺激的だけど、これもリラックスしたりふさぎ込んだ気分を解いてくれる。
以前の記事では愛人に例えたけど、人生を楽しむことが大事って教えてくれる感じがして、自分を粗末にしてるときにぜひとも。
イランイラン、その本質は、自分が女王であること。
子育て中は子供が主役だけれど、自分も女王だって思い出そう。
押し殺した感情を解き放って、自然ともとに戻れるラベンダー
赤ちゃんにアロマ使うより、自分に使った方が早い
赤ちゃんにアロマテラピーをする方法なども書かれていますが、個人的には赤ちゃんに使えるものを試行錯誤するよりも、その時の自分を助けてくれるものを探すほうが安全だし効果的だと思っています。
言葉できちんとコミュニケーションできない赤ちゃん・幼児には使わない方がいいと思うのです。(ペットも一緒)
いっぽう自分の快不快なら、精油のビンを開ければ即わかること。
今自分に必要だと思う香りをその都度使って、がっくり来ている気分を変えて場面に対処することの方が現実的だと思います。
下を向いている今の気分を、助けてくれるものとしてのアロマテラピー。
赤ちゃんが眠る香りを探すより、眠れない赤ちゃんにつきあえる自分に変えてくれるアロマを探す方がより助けになる。
芳香浴であれば赤ちゃんにも安全ですので、自分がいいと思う精油を使って芳香浴を楽しむのが、乳幼児がいる環境での私のアロマテラピーの使い方です。
赤ちゃんとアロマのことならこの本が「その時知りたい効果別」でよかったです。
アロマ初心者も、インストラクター資格保持者でも楽しく読めます。
あー今日もがんばろ。