なぜ年末年始は本を読もうと思うのか
いつ読んでもいいと思うのですが、なぜか年末年始はことさらに本を読もうと思ってしまう。
冬休みで時間が取れるから、実家に帰って日常と離れるから…と理由はいくらでもつけられますが、おそらく年末年始に大掃除をするかのように、溜まっていた興味を消化したくなるからだと推測。
私が今年の年末に読む本は、私に野菜の食べ方を教えてくださっている拠りあい処空間のオーナー、恵美子さんが勧めてくれた野菜にまつわるデータ本になりそうです。
おいしいものは体にいい
既によく知られている野菜の力(=ビタミンなど)に加え、ほんと言及が多くなった新しい力であるフィトケミカルの、それも「抗酸化力」について主に書かれた本。
野菜・果物の抗酸化力に絞って「その野菜はどれだけチカラがあるか」について、たくさんのデータを載せて比較ができるようにしています。
野菜単体だけの比較ではなくて、グレープフルーツのスムージーなら、トマトを足した赤系スムージーと、大葉などを足した緑系スムージーはどちらが抗酸化力が強いか?などが数字(というか点数っぽい)で比較されているのも面白い。
中身の図や写真はすべてカラーだし、字は大きくて量が少ない。
図表やグラフが好きな人におすすめ。
データが語る おいしい野菜の健康力
上の本の著者に、薬学の教授と農家とが加わって3人で書かれた本。
分析する人、作る人、栄養を考えて流通させる人、の3人です。
著者が増えたことによって、上の内容にさらに厚みが加わっています。
抗酸化力、免疫力、解毒力の3つの力に注目しながら、おいしさと体へのよさの両方についてデータを並べていきます。
ただ、この本がおもしろいのは最後の3分の1が生産者の方の章であること。
どんな土壌で育てたら、やさいがおいしく体に良くなるのか
についてずーっと書いてあります。
土が大事、というのは恵美子さんもあおぞら農園の亀井さんも常々おっしゃっていることです。
これまたデータを合わせて読めます。
データを細かく見つめずとも文章で解説してくれる本はこちら。
よいお年をお迎えください
今年も一年、大変お世話になりました。
これからも勉強しながら、いろんな方にお話しを伺いながら、いったい私たちはどのぐらいの気分で健康的な食事なるものと付き合っていけばいいのかを考えていきたいと思います。
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。