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たけださとのブログ:野菜ソムリエとアロマテラピー

日記・雑記

私の料理は切って混ぜるだけ|目的は野菜を料理することではなく食べることです

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ゆき菜

ゆき菜

去年はじめてテレビのお料理コーナーへの出演依頼が来たときにまず思ったことは、なんで私?でした。

野菜ソムリエではありますが、料理人でも料理教室主催者でもないし、お料理上手なんて人はわらわらいます。
野菜ソムリエをしている人にはプロの料理人や先生がたくさんいるので、そちらに依頼したらどうでしょうか…と返答して、なんとか依頼をはぐらかそうとしました。ひとえに自信がなかったのです。

 

そのくせ実際自分が毎日食べているものに関しては、おいしい野菜を選べば調理手順は少ないほどおいしい!と感じていました。
旬真っただ中の、新鮮で丁寧に育てられたものは、皮むいて食べるだけ、塩でもむだけ、茹でるだけ、切るだけ…で大満足。
そんな経験を数々の農家さんがさせてくれたことで、思いは日々深まっていました。
それなのに「調理技術がないから」「未熟だから」と断ったのです。

本当にそう思っているのならば、プロの調理経験が全くないプロフィールの私のほうが説得力を持って「野菜はこのぐらい簡単に食べた方がおいしい!」と伝えることができるはず。

思っていることとやっていることが大きく矛盾しています。

 

自分が経験から感じたことを口に出すのをためらうのは、それが信念にまで昇華していないからです。
「簡単な調理法でも、野菜のおいしさを見極めれば、心も体も喜ぶ方法で食べられる」
これがまだ仮説程度にしか自分の中に立ち上がっておらず、自信を持って口にできませんでした。

自分が感じる「おいしい」の感覚にも自信がなかったし、
料理がヘタなことも自信がなかったし、
なにより野菜や食べ物にまつわるすべての分野に経験がないことに引け目を感じていました。

自分のしていることに、自分が納得できるだけの根拠がないから。

 

だけど今は、切って混ぜるだけの自分の食べ方をこうしてブログに書くことに、少しずつ意味を見いだせるようになってきました。(進行形)

 

まずは昨年お会いした「料理」を「教える」ことのプロである冨士田かおり先生のおかげです。
先生のブログを通じて経験を積んだプロとその技術について何度も考えた結果、いよいよ自分がしていることはおこがましいことなのかも…と頭を悩ませたこともありましたが、「教えること」と「伝えること」の区別ができるようになりました。

この2つを混同していたから、変な自信のなさに繋がっていたのだと思います。
伝えることのよさはフィードバックがもらえること。
「私はこうしています」と表明すると「こうしたらもっといい」「こんな方法もある」と意見を頂けることが「伝える」活動のよさです。

経験と技術の完成形である先生にはなれないのなら、教える態度ではなく伝えていく流動的な存在であろう、と整理がついたことで考えがまとまってきました。
感じたことが信念の形にまだなっていないのならば、形になるまで動いていようという考えです。

もう一人大事なことを教えてくださったのはおだしプロジェクトの土岐山協子さんです。
土岐山さんからは「家で食べるもの」についての考え方を教えて頂きました。
家で食べるものが、料理人が作ったもののようなおいしさである必要があるだろうか?
家庭料理に大事なものは愛情ではないだろうか?
人が愛情を持って食卓を囲めるために必要なことはなにか?

栄養や安全性に拠った視点で野菜を食品として扱うか、安心できる場所で好きな人と一緒に食べる「ごはん」として扱うかの違い。
どんなに食品として優れていても、ご飯として食べる機会がなければ結局口には入りません。
入らなければ心にも体にもならない。
そういう意味で、家で無理せず継続して食べられる方法を探していくことの大切さに改めて気づくことができました。

最後に言葉ではなく態度で教えてくれたのは、昨年お会いしたすべての農家さんです。
お1人お1人の言葉もそうでしたが「農産物を作る人達」という大きな単位で共通する取り組み方。

収穫したそのままの野菜をお話と一緒に頂く中で、農家の方々が「今が一番おいしい!」又は「今収穫すれば一番おいしい状態で消費者の手元に届く」と判断して収穫作業をしてくださっているのを繰り返し目の当たりにする中で、それをできるだけそのままの形に近い状態で頂く食べ方の何がいけないんだろう?とやっと腑に落ちた。

私たちが食べている野菜や果物は、作り手の方が毎日じっと見つめて、何かを感じて、触れて作った時間のかたまりです。
それがたまたま食べられる形になっています。
それがたまたま「おいしい」という信号で伝わってきます。

切って混ぜるだけでもおいしく食べられるものを作ってくれている農家さんの努力を見つづけて、ようやく今は口に出せます。

簡単な調理法でも、野菜のおいしさを見極めれば、心も体も喜ぶ方法で食べられます。

それはひとえに、日本の農家さん・流通させてくれている方の日々の仕事がスゴイからです。

私が紹介する食べ方はレシピとも呼べないようなものですが、その代わり忙しくて時間がない人でも、子供でも作れるものばかりです。
目的は野菜を「料理すること」ではなくて「食べること」。
食べることで心身ともに幸せになること。

幸せの形は「おいしい」でも「楽しい」でも「痩せる」でも人それぞれ。
そういう話題が集まってくる人になりたいです。

野菜の栄養のことが知りたい人は、栄養を取ることが目的なのではなくて、栄養を取ってよりよくなりたいと願っている。
万事に付け、このことを忘れないようにしたいです。

2016年度はじめ、現在の私はこんなことを思いながら活動しております。
未熟ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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