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ここに来るまでに必要だったけど、もういらないから捨てた

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15年ぐらい前に買って、5年前ぐらいから捨てようかどうか迷い続けて捨てられなかったものを今日捨てました。

アメリカにいた頃に、友人との旅行先で買った置き型の小物入れ。
いかにもアメリカらしいどギツいぐらいにkawaiiの権化な少女趣味のデザインで、当時ですら「ちょっと女の子っぽすぎるかな…でもかわいいから買っちゃえ!」と勇気を出して買ったものでしたが、30を超えたあたりを起点にどんどん自分像から遠くなり、この1年は毎回掃除の度に捨てようかどうしようか迷いつづけていたものです。

通算100回以上は捨てようかどうか迷って捨てられなかった理由は、それを見るたびに買ったお店やその空気、隣にいた友人の顔まで思い出せる強力な思い出トリガーだったから。

中にはその当時に関係する捨てられない小物(その友人の結婚記念マッチとか)を入れていて、外側を捨てる踏ん切りがつきそうなときでも中身が全力で引き戻す。開ければ開けただけ別の同じ時代の匂いが湧いて出る、思い出マトリョーシカ。

でももっと大きな理由はきっと、アメリカに行ってようやく「女の子っぽいものを買うこと」を自分に許すようになって買ったものの代表的な1つだからだと推測しています。

留学してよかったことが私にはいくつかあって、それは
(1)英語等、学校で学べたこと
(2)父とたくさん話せたこと
(3)ピンクを着られるようになったこと

なのですが、この(3)とはつまり、自分に女性的な持ち物を許せたということです。あまりにも個人的で自分でも無意識な体験すぎて、これがいい変化だったと気づいたのは帰国して数年が経ってからでした。

小さいころから体が大きく、女子高→女子大にいた私はずっと自分を男性側にカテゴライズして暮らしていました。ブルーとか紺なんかを好んで着る側で、間違ってもピンクのふりふりを着ない側の人たちです。

しかし渡米後、アメリカで私が属したのは「アジア人」というひどくざっくりしたカテゴリーだった(90%以上が白人のエリアに暮らしていました)のと、私よりでかくてごつい女性なんてワンサカいたため相対的に女性側に寄ったのとで、日本にいた頃に感じていた男性性とか女性性とかのものさしはすっかり吹っ飛んでしまい、無事ピンクを着ることができるようになりました。

余談ですけど、外国に行って価値観が変わっちゃう人と変わらない人の違いがありますが、変わる人は日本にいる間日本でしか通用しない世間の常識や、ローカルルールに縛られている度合いが強かった人なんじゃないかと思います。
大学デビューにしても、社会人デビューにしても、目盛りが細かい物差しで作られているこれまでのルールが通用しなくなってどうでもよくなるか、新しい物差しに乗り換えたか、或いは環境に左右されない自分の価値観ができたのか…で人は変わるのだと思います。

で、この経験に近いことを「ピンクとの和解」というストレートな言葉でジェーン・スーさんが表現していて、なるほどなーと思った時のことを覚えています。

この(ピンクへの)嫌悪はいつまでも続くものだと思っていました。

しかし、四十代の背中が見え始め、自分が女であることにも慣れ、

女としての記号的な性的価値が下がり始めてようやく、

ピンクが似合う女ではないことが、どうでもよくなりました。

ようやく、ピンクが似合うことが愛される必須条件ではないと、

体験的に理解したからでしょう。Vol.19 ピンクと和解せよ

たぶん私の場合は、白人だらけのアメリカの田舎都市に住んで、そこの記号や価値にぜんっぜん乗っかることができなくなって初めて「ピンクが似合う女ではないことが、どうでもよくなりました」の境地にたどり着けたのだと思います。

当時は自分でも無意識でしたが、比べる物差しがなくなって、よーやくほんとは着てみたかった色に手を出せたのでしょう。

その当時買ったモノや服は本当にピンク色やかわいくてlovelyなデザインのものが多いです…で、今日はその親分格を捨てることができました。
もう私はピンクと和解した証書を持ち続けなくてもいい、とやっと腹の底から思えたんだと思う(まだ推測)。
勇気が要りました。なんなら、まだゴミ箱から拾ってしまうかもしれないボーダーライン上にいます。

しかし、大きな達成感があります。

ここに来るまでに必要だったけど、もういらないから捨てた。
そう思うと、拾わないで済む気がします。

自分史における20代前半時代の美的感覚と決別できてスッキリして、捨てただけなのに一歩進んだような気分です。

 

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