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心とアロマ

香りの好みが変わる時、人の中身が変化している:ゼラニウムの話

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人の香りへの好みは一定のものではなくて、けっこう時間の経過やちょっとした経験で簡単に変わるものです。

以前は好きではなかったのに、今はとてもいい香りだと思える精油、私にとってはゼラニウム。
本当に苦手でほぼ全くと言っていいほど使わなかったこの精油が、今では出し惜しんで残量チェックしながら使うほどに変化しました。
こんなに好みが変化したのはゼラニウムだけ。

なぜこんなに変化したのかそれほど気にも留めたことがなかったのですが、今回この本を読んで大いに思い当る節があり、自分にとってのおさらいの意味も込めて記事にしようと思いました。

アロマテラピーというと、ある程度解消したいトラブルがはっきりしていて、それに合わせて精油を選ぶような使い方が最初に紹介されます。

でも「あなたの今一番困っていることはなんですか」という質問に、すぐに答えが出る状況はけっこうトラブルが進行しているとき。

たとえば「頭痛」。

頭痛の大きな原因に血行不良がありますから、血行を促すような作用がある精油には、期待できる作用に「頭痛」と書かれていることが多いです。

しかしその血行不良の原因はいったい何かと考えると、疲労による筋肉のハリやコリの場合もあるし、緊張が続く状況に長くいたために起こる場合もあるし、巡りが悪く冷えて起こっていることもある。

ではその疲労の元はなんだろう?肉体?精神?

緊張が続く状況って、どんな状況でしたか?プライベートの人間関係ですか?仕事ですか?

巡らない脂っこいもの、体を冷やすような飲み物食べ物食べてませんか?

そう捉えると、今起こっている頭痛は体の症状なのですが、それまでの暮らし方や考え方のちょっとしたひずみが重なって、日々の休息では調整しきれなくなって生まれたものだと考えられるのです。

その時の頭痛は精油で緩和されるかもしれないけれど、その根本原因は自分自身の生き方にあるということ。
逆に言うとある精油が役に立ったと感じることがあったら、そのプロフィールをよく調べると自分の思い方の癖が見えてきたりします。

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ゼラニウムの科学的プロフィール

シミ皺などの肌の若返り、ホルモンバランスの調整など、女性らしい悩みに効果があるとよく言われるゼラニウム。

化学的には、バラの香りに似た成分の1つ、ゲラニオールが女性ホルモンのエストロゲンの分泌を助けることがわかっているからです。

エストロゲンは卵巣から分泌されるホルモンで、

  • お肌のハリや潤いを維持
  • 髪の成長促進
  • 丸みのある女性らしいボディラインにする
  • 肌の見た目年齢を若くする
  • 妊娠しやすい状態に整る

と言われているホルモンです。ストレスが溜まると分泌されにくいとも言われているので、美容系のブレンドオイルには欠かせません。

ゼラニウムの心理的作用のプロフィール

これほど女性性にいいと言われており、当時の私も望んでいた効果であるのに好きではなかったゼラニウム。
なぜ好きではなかったのかがわかったのは、ゼラニウムの心理的効果についてのこのような効果について書かれた部分を読んだときです。

感情が意識を圧倒するタイプの人にはラベンダー油が適するのに比べ、ゼラニウム油は理性と自己の動機が、感情や感動を否定するタイプに向いています。この精油は私達を情緒豊かな人生と再び結びつけます。

(『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイから)

当時の私は、感情や感動が表に出ることを全く望んでいませんでした。
できるだけ理性的であろうとし、客観性を保って物事を考え、あまり自分の主観中心で物事を判断しないように心がけていました。もちろん悪い意味で、仕事のことばっかり考えていた頃です。

簡単に言うと、取りみださない、好き嫌いをしない、迷惑をかけない、他人(会社)の利益中心。

つまり、ゼラニウムがもたらす作用を全く望んでいなかった。そりゃー嫌いだ。

作用を言いかえると外ヅラと本心の不均衡を整える点ではラベンダーと一緒ですが、冷え固まった、どちらかというと神経質な緊張感を取り除くようなイメージでしょうか。
むしろ緊張感が途切れないように暮らしていたような記憶があります。

さまざまな人の話を聞いたり、食べ物や医療の本を読んだりしていて思うのは、心は体に先んじるということ。
効かないと思ってのむ薬が効果を発揮しにくいように、心が否定しているときは体がうまく反応しない。
思いこみの力は強い。
私はゼラニウムがもたらすような心理的作用を拒否していたんだなーと今となっては思います。

ゼラニウムの心理的女性性とは

同書によれば、ゼラニウムのキーワードは「安心」「受容性」「親密さ」です。
科学的側面での意味が女性性なら、ゼラニウムが高めてくれる女性性とは「温かく受け入れて留める」ことになるかと思います。

いわゆる、母性。

ゼラニウムが嫌いだった頃のわたしなら、そんな古典的・一元的女性像はさすがに古い、もう少し幅持たせてくれとか言っていかにも一蹴しそうな内容。
ただその後さまざまな痛い目を見るに至って反省した今は、それを担っている女性がいてくれるから社会は穏やかであるのだとわかる。
女性が当時の私みたいなのばかりだったら本当に困る。内田樹は「周囲が自分のような人間ばかりになって困らないと思えるような人間になるべし」(意訳)と言っていたのを思い出しつつ、全力で困る困る!と平謝りしたいぐらい困る。

静かな力強さと安心感を与えるために、ゼラニウム油は急性と慢性の不安感のいずれにも効果的ですが、特に、ストレスや働きすぎによる神経性疲労がある時によいのです(同書より)

仕事にのめりこみ過ぎて心の興奮状態が続いているけれど、それを止めたら仕事に支障が出るかもしれないという恐れが常にありました。ただの興奮状態をエネルギー・気力の充実だと勘違いして、空回りしていたのだろうなぁと思います。
そういう状態はもちろん突然止まったわけではなく、環境の変化などで徐々に変わって行ったのですが、このゼラニウムの解説を読んで当時の自分の精神状態が以前よりよくわかったような気がします。(そして周囲の皆様へのご迷惑を思う)

これが好き、気持ちいいと思うものを選ぶのがアロマセラピーの基本ですが、その好き/嫌いな感情を支える思いにこのような側面があるかと思うと、ますますアロマセラピーが好きになった一冊でした。

追 記

私のアロマの先生から教えてもらった、香りと転機の話。
ゼラニウム×サイプレスのアロマは転機を迎える人が好む香り

で、その後この香りは蜜ろうクリームにして持ち歩いています。

 

【ココロとアロマの記事はこちら】
リラックスのためのアロマ|ラベンダーの香りで心のよどみを換気する

グレープフルーツ精油とダイエット2|脂肪の量は我慢の量?過食の心理

消耗した長女体質の方へのアロマブレンド|リラックスを拒む人たち

日々のストレスで息苦しい方へ|ユーカリで深呼吸しよう

うまくいかないときのアロマテラピー|不安の手離れをよくする習慣

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