アロマ アロマクラフト

2023/2/3

手作りヨガマットスプレーの作り方|お手入れにおすすめのエタノール濃度は20%

ヨガマットスプレー買ってますか? ヨガをしている方は多いと思うのですが、ヨガマット用のクリーナーを使っている方はいますか? ↓こういう感じのものです ヨガスプレー【コーム】 消臭と汚れ落としが主な目的ですが、ヨガマットスプレーはアルコール+水+エッセンシャルオイルで作られているものがほとんどで、実は自分で作るのがとても簡単。 そして一度作ってしまえば、ヨガマットに限らず様々な除菌に使えます。 もし手元にエッセンシャルオイルとヨガマットをお持ちの方は、一度作ってみてはいかがですか? 顔をマットに近づけるポー ...

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蜜ろうクリーム

アロマクラフト

2022/4/30

初めてのアロマ蜜ろうクリームの作り方|材料の選び方~使い方まで|ヘアバーム・リップ・ハンドクリームに

【手作りコスメ入門編】蜜ろうクリームを作ってみよう 蜜ろうクリームって何?どこがいいの?と疑問をお持ちの方。 顔・体・手・髪・爪・唇・香り…と様々に使い道の分かれたクリームが出ていますが、その役割ぜーんぶまとめて1つでケアできるのが蜜ろうクリームです。 楽でいい!シンプルでいい! アロマテラピーを使った手作りコスメの中で、最も幅広く使えてアレンジ力があるのは、それが化粧品の基本中の基本だから。 作り方は蜜ろうに好みの植物オイルを加えて固めるだけなのに、栄養たっぷり・保湿力大でボディケア用クリームとしてはも ...

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椿油で蜜ろうクリーム

アロマクラフト キャリアオイル

2018/3/31

椿油ベースの蜜ろうクリームつくりました|髪から足まで全身使える万能バーム

椿油を全身で使ってみようと思い、蜜ろうクリームにしました 先日、熊本県益城町産の椿油を頂きました。 国産材料を使って、昔ながらの方法で絞られた油です。油についてはこちらで記事にしましたのでご覧ください。 よくみかける椿油ですが、意外と国産が材料に使われていないじゃないか!という話です。 椿油は、使い方の前に買い方から|それほんとに椿油?   で、せっかくのちゃんとした椿油ですから全身に使ってみようと思いまして、こぼす心配のない蜜ろうクリームを作りました。 蜜ろうクリームはとっても簡単。温めて、溶 ...

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アロマクラフト

2018/3/12

手作りアロマスプレーをフレッシュに保つための、使い切れる精油の選び方

手作りスプレーのための精油選び 手作りヨガマットスプレーを作るときのコツ、として、前回は出来上がりのアルコール濃度について記事にしました。 スプレーの作り方については以下の記事をご覧ください。 手作りヨガマットスプレーの作り方|おすすめのエタノール濃度は20% 脱ファブリーズ。体に合った香りで除菌消臭スプレーを作れば一石二鳥 今回はその他の材料の事。 香りや作用をフレッシュに保つには、どう材料を選んだらいいのか? 特にこれから初めてスプレーを作る方、新たに精油を買い足してみようとお考えの方に読んでほしい内 ...

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1g量れるスプーン

アロマクラフト

2018/3/10

【量ってみました】計量スプーンで蜜ろう1gは量れるか?

 計量スプーンで1gの蜜ろうを量ってみます 今回は蜜ろう(ビーズワックス)の量を、デジタルスケールを使わず計量スプーンを使って量る方法です。 前回は生活の木の蜜ろうをサンプルに、粒の数を数えてだいたいの重さを推測する方法を書きましたが、それだと他メーカーの蜜ろうには対応できないため、今日は計量スプーンでざっくり量ったらどのぐらいになるか?を試してみました。 結論として、蜜ろうは1g計量スプーン山盛り一杯でおおよそ1gになるということがわかりました。 以下、山盛り一杯ってどのぐらい?という写真と共にご覧くだ ...

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蜜ろう1粒の重さは何グラム?

アロマクラフト

2018/3/10

【量ってみました】生活の木の蜜ろう1粒の重さは何グラム?

ちょっとだけ蜜ろうクリームを作りたいときに知りたかったコト 手作り化粧品のレシピを見ていると1g~のとても少ない単位で材料を使うことがよくありますが、家にデジタルスケールがない場合はこれが量れません。 特に蜜ろうを使うとき、これ一粒は何グラムなんだろう?これがわかったら粒数数えて入れられるかな?…と思うことが多かったので、実際に量ってみました。 ちょびっとずつ蜜ろうクリームを作るときの参考にしてください。 蜜ろうクリームのことはここで書いてます! 好きな精油の香りを持ち歩く|蜜ろうクリームの練り香水 &n ...

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蜜ろうクリーム

アロマクラフト

2022/1/11

エッセンシャルオイルを使った練り香水|蜜ろう使用・湯せんなし

湯せんなし・レンジで作る最も簡単な蜜ろうクリームの作り方 練り香水というと難しそうですが、実は香りが強めの蜜ろうクリームです。 香りが強いリップクリームをイメージして頂けたら正解。 オイルに香りを乗せて、固めて、持ち歩けるようにします。 この記事では、少量だけ作りたい方向けに、使う道具も最小限で済む蜜ろうクリームの使い方を説明しています。 湯せんをせず、電子レンジで作るので5分程度で完成。持ち歩き用・お試し用に最適です。 蜜ろうクリームについて、効果・材料の選び方・混ぜるアロマなど個別の材料についての作用 ...

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アロマ アロマクラフト

2023/2/2

使わない香水で作るリードディフューザー濃度調整のコツ【ルームフレグランス】

大好きな香水をきちんと使い切りたいあなたへ 使わないまましまい込んでいる香水をお持ちではありませんか? 香水は瓶がかわいかったり、くださった方や使っていた時の記憶が閉じ込められていたりで、なかなか「いらないから捨てる」ことができません。 なにより自分が気に入って手に入れたり、大切な人からの贈り物であることが多い香水は、やっぱりきちんと使い切りたいものです。 アルミキャップできっちり封がしてあるものならそれほど早くは変質しないそうですが、口が開いているタイプだとどんどん品質も変わってしまいます。 そこでリー ...

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アロマの本

アロマセラピーサイエンス|アロマの科学的な根拠を知るための本

アロマセラピーサイエンス

アロマセラピーサイエンス

アロマセラピーサイエンス

マリア・リス・バルチン『アロマセラピーサイエンス』

昨年末に買って、ずっと折に触れて読み返している本。いやー買ってよかった。
これまでアロマテラピーに関して抱いていた科学的ななぜ?どうして?の疑問について、化学を大学などで学んでいない私にも読めるような言葉で書かれている本に出会えました。

アロマテラピーは本当に科学的根拠あるの?というのは、アロマテラピーを楽しむ方なら一度は思ったことがあると思います。

なぜ飲んではいけないか
なぜ金額の違いがこんなに大きいのか
各精油の安全性・危険性の根拠はどこにあるのか

などなど。

アロマセラピストはマッサージで様々な種類の精油を使用する際に、「鎮静」効果があるとか、「覚醒」効果が得られるというような説明をすることが多い。ごく一般的に使用される表現なので、単に心理的なものなのか、薬理学的な効果を含めた生理学的な作用なのかを定義するのは難しい。(アロマセラピーサイエンス P60)

これ、アロマテラピーの本を読んでいると思うこと。

アロマテラピーには科学的な側面とスピリチュアルな面が混在しています。

そこがおもしろさでもあるのですが、両方混ざって記載されている本も多く、結局なんでなのかがよくわからないまま「そういうもの」として理解してしまっていることもある。

しかし本書ではこういう矛盾や疑問をすくって、科学者としての考え方を、過去の研究成果という根拠を示しながら結論づけていきます。

どこまでがわかっていることで、どこからがあいまいな状態なのかの線を引いてくれる総論。
30以上ついている付表の中には「科学者以外の人が臨床試験および論文の科学的価値を判断するためのガイド」なんかもあるので、初心者が読むことも想定されているのだと思います。

かつて読んだサイモン・シンの『代替医療解剖』は「代替医療」と呼ばれるものが本当に病気を治療できるのか?を検証してた本なのですが、アロマテラピーについては巻末付録にちょっと書いてあって、なってしまった病気を治療することはできないけど、リラックスやストレス緩和にはいいんじゃないの?の評価でした。(過去記事:科学的根拠のあることとないこと

 

その理由や議論の背景をもっと知りたい…と思っていたので今回の『アロマセラピーサイエンス』を読むことで理解が深まりました。

 

あくまで今までの研究成果をもとにしています

とくに注目すべきは各精油のページにある「アロマセラピーにおける用法」の項目のなかの、<科学的注釈>の部分。

いわゆる普通教科書などで言われている各精油の効能(鎮静、緊張、循環器の各症状など具体的に示されているもの)に対して、化学的な根拠があるかどうかを述べている部分なのですが、ここが各精油の研究され度合いによって大きく違っていて興味深いんです。

ラベンダーなどのこれまで様々な研究で使われてきた材料についてなどについては、その結果がまとまって簡潔に述べられていて面白いんですが、サイプレスなどのマイナーであまり研究対象になっていない精油に対しては、以下のような辛辣にすら感じられる一言であっさり締めくくっています。

したがって、サイプレス精油に上記のような症状を軽減するような可能性はほとんどないと言える。

アロマセラピーサイエンス P214)

研究されていない

ジュニパーのハーブを経口的に摂取する場合は数多くの利点があるが、希釈した精油をアロママッサージで使用する際の利点は、化学的には一切証明されていない。

アロマセラピーサイエンス P248)

 

そしてたいていの精油で述べられているのはこれ

しかし、マッサージ単独でも多くのストレス関連のトラブルや筋肉の症状を改善できるため、マッサージを受けながら爽やかな香りを楽しむ程度であれば、使用することは可能である。

マイナー系精油はほとんどがこれに類した文言で締めくくられていて、ここだけ読み続けていると精油がほぼほぼただの芳香剤に思えてきて、アロマテラピーへのモチベーション下がることハヤテのごとし…

サイモン・シンの『代替医療解剖』のスタンスもこれ。

 

私も読めば読むほど、アロマテラピーは女の子が魔法使いもののアニメに夢中になるような「魔法のおくすり」でしかないのかなと思えたこともありましたが、ここだけ読んで「アロマテラピー効果ないじゃん」と結論づけるのは早いのではないか、と私は思っています。

というのはやっぱりここに書かれていることはかつて研究されてきたことでしかないから。

今ほど精油にスポットライトが当たっていなかった時代に研究されてきたことです。
商業的な価値が高まるにしたがって、アロマテラピーはもっと研究されて効能がほんとうにあるのかどうかがわかっていくのではないかと思っています。(だからそれを見続けるのが私のすべきことだと思っている)

そしてもう一つ大事なことは、まだわかっていないのに誇張されて効能が表現されていることが多いこと、そういうことを続けているとかえって発展の妨げになること。

特に体の症状については、なにかが「治る」と言い切ることをしないほうが親切だということは、この本を読めば骨身にしみて理解できます。

 

 

この本が私にもたらしたもの

私は精油のスピリチュアルな面も嫌いじゃない…というかむしろ積極的に楽しんでおりますので、そういう人こそ化学的な面に目配りしてバランスを取り、両者の区切りをはっきりつけた話し方をするのが大切だなと気持ちが引き締まりました。

あたかも病気が治るかのような誇張した表現をすることなく、
わかっていることとわかっていないことの境目をはっきりさせて話をする。

しかし心理的なリラックスを促すプラセボ効果を高めるようなスピリチュアルな側面はあくまで「ストーリー」として楽しめるよう、薬理的な作用とは別のものとしたスタンスでいる。

メディカルな側面とロマンティックでスピリチュアルな面という、文理の二面性を備えているところが私はアロマテラピーの好きなところなので、それを混在させずにきちんと分けて頭を整理できるようにするためには大切な本だと思いました。どっちか片方じゃ、なんだかもったいないと思えるのがアロマテラピーの魅力ですので、余計に境目ははっきりさせたほうがいいなと。

実際にセラピストとして活動されている方には、この本の辞書的性格が役に立つのだろうと思います。
69種類の精油について各論が書かれており、用法や活性のこれまでの根拠の他、毒性・禁忌・薬学的考察などがコンパクトにまとめられているからです。

原書は2005年に出版されたもので(日本で翻訳出版されたのは2011年)、もう12年も前の本になるため、きっとその後新たに論文も発見も出ているのだと思いますが、とりあえずここに書かれていることは全部頭データベースにぶっこみたいと思った本でした。

 

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